ESG経営の実装で中核事業の深化と新規事業の開拓へ
当社は今年2年目を迎えた中期経営計画(以下、中計)の下、ESG経営を土台として中核事業の深化と新規事業の開拓により、企業価値のさらなる向上を目指してきました。その重要マテリアリティとして、安全、環境、人材に紐づいた施策を実行するとともに、社会の要請でもあるエネルギー転換に対して企業グループとしての役割を果たしてきました。
具体的には、中核事業としてはインドネシア国営会社と液化CO₂・LNG輸送・船舶管理会社の協業での覚書締結(6月)やENEOSオーシャン社から原油船以外の事業取得について同社と合意(7月)、新規事業としては洋上風力発電の訓練センター「風と海の学校 あきた」開所を決定(1月)しました。
さらに、世界初の商用のアンモニア燃料タグボートの完成、アンモニアサプライチェーンの確立に向けた施策、液化CO₂輸送技術の進展や生産体制の確立など、船舶の運航を中心とした物流事業を展開する企業グループとして、造船所・舶用機器メーカー・国内外の海外パートナー企業・自治体などと共に多くの産業の基盤である物流の脱炭素化を推進してきました。こうした取り組みを「Progress Report 2024 as annex to NYK Group Decarbonization Story」として10月に発表し、当社グループの脱炭素化に向けた取り組みや共創事例とその進捗の全容をまとめました。
中計の後半となる2025年は、日本郵船グループ一体となってESGを中核に据えた成長戦略を推進し、「共創」を通じた長期的な企業価値のさらなる向上の実現に取り組みます。
今年発表した当社グループの重大ニュースを紹介します。
中核・新規事業
- 1月:洋上風力発電の訓練センター「風と海の学校 あきた」を2024年4月に開所
- 2月:英国のeコマース事業者向け配送プラットフォーム事業会社を買収
- 5月:郵船ロジ現地法人がオランダの自動車部品配送会社を買収
- 5月:バイオマス燃料バイオマス輸送船建造に向けたMOUを締結
- 6月:インドネシア国営プルタミナ子会社と液化CO₂・LNG輸送・船舶管理会社の協業で覚書を締結
- 7月:ENEOSオーシャンのLPG船、ケミカルタンカー・プロダクトタンカー(石油製品船)、 貨物船(ドライバルク船)事業等を取得
ESG経営
安全
- 7月:船舶間のアンモニア燃料供給装置の基本設計承認(AiP)を取得
- 11月:ばら積み船の還元鉄輸送の安全性と品質向上に関する技術で特許を出願
環境
- 1月:自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)フォーラムと TNFDアーリーアダプト宣言に参画
- 3月:アンモニア燃料船向けN2O除去装置の新規開発が グリーンイノベーション基金事業「次世代船舶の開発プロジェクト」に採択
- 5月:森林再生プロジェクト「ゆうのもり」でオープニングセレモニー
- 9月:日本郵船とオオノ開發が船舶リサイクルの事業化に向け検討開始
- 9月:2028年以降の国際間大規模液化CO₂海上輸送の実現に向けて 標準化を進める低圧液化CO2輸送船の基本設計承認(AiP)を船級協会から取得
- 10月:「Progress Report 2024 as annex to NYK Group Decarbonization Story」を発表
- 12月:日本郵船・KNCCが日本シップヤードと常温昇圧(EP)方式での液化CO₂船建造で共同検討
- 12月:液化CO₂の常温昇圧(EP)輸送向けカーゴタンクの生産体制確立へ
人材
- 9月:日本郵船グループのD&Iに関する姿勢を示す「D&I Promise」を策定
- 12月:D&Iアワード2024で2年連続最上位のベストワークプレイスに認定
通過ESG管理的實施,深化核心業務和開拓新業務。
在公司今年迎來第二年的中期經營計劃(以下簡稱中計)下,基於ESG管理,致力於通過深化核心業務和開拓新業務,進一步提升企業價值。作爲重要的物質性問題,我們執行與安全、環境、人力資源相關的措施,同時積極履行作爲企業集團在社會所要求的能源轉型中的角色。
具體而言,作爲核心業務,與印度尼西亞國營公司和液化CO₂·LNG交通·船舶管理公司的合作備忘錄於6月簽署,以及與ENEOS Ocean公司達成關於除原油船以外的業務收購的協議(7月); 作爲新業務,決定在1月開設洋上風力發電的訓練中心「風與海的學校 秋田」。
此外,世界首個商業化的氨燃料拖船的完成,爲建立氨供應鏈而採取的措施,液化CO₂交通技術的進展以及生產體系的建立等,作爲以船舶運行爲中心的物流業務企業集團,與造船廠、船用設備製造商、境外合作伙伴公司、地方政府等共同推進多個產業的物流脫碳化。將這些努力在10月作爲《Progress Report 2024 as annex to NYK Group Decarbonization Story》發佈,彙總了我們集團在脫碳化方面的努力及共創案例和進展的全面情況。
在中計的後半段,至2025年,日本郵船集團將團結一致,推進以ESG爲核心的增長戰略,致力於通過「共創」實現長期企業價值的進一步提升。
介紹今年發佈的我們集團的重大新聞。
核心·新業務
- 1月:洋上可再生能源訓練中心「風與海的學校 秋田」將於2024年4月開所
- 6月:與印度尼西亞國有普魯塔米納子公司就液化CO₂·LNG公路運輸·船舶管理公司的合作簽署備忘錄
- 7月:獲取ENEOS海洋的LPG船、化學品油輪·產品油輪(石油產品船)、貨船(幹散貨船)等業務
ESG經營
安全
- 7月:獲得船舶間氨燃料供應裝置的基本設計批准(AiP)
- 11月:申請關於散貨船還原鐵交通的安全性和質量提升的技術專利
環境
- 1月:參與自然相關財務信息披露工作組(TNFD)論壇和TNFD早期採納宣言
- 3月:氨燃料船用N2O去除裝置的新開發被納入綠色創新基金項目「下一代船舶開發項目」
- 9月:爲實現2028年以後的國際大規模液化CO₂海上公路運輸,取得船級協會對低壓液化CO2運輸船基本設計批准(AiP),推進標準化工作
- 10月:發佈《2024年進展報告作爲NYK集團脫碳故事的附件》
- 12月:日本郵船和KNCC與日本船廠共同研究常溫升壓(EP)方式液化CO₂船的建造
- 12月:建立液化CO₂常溫升壓(EP)交通用貨艙的生產體系
人才
- 9月:制定表示日本郵船集團在D&I方面立場的《D&I承諾》
- 12月:在D&I獎2024中連續兩年被評爲最佳工作場所