生糸の製造を祖業とするグンゼ<3002>は、インナーウエア、レッグウエア、繊維資材などを扱うアパレル事業のほかに、機能ソリューション事業、メディカル事業、ライフクリエイト事業を展開し、多様な収益基盤を有している。機能ソリューション事業では、食品などの包装フィルムとして使用されるプラスチックフィルム、プリンターなどのOA機器で使用されるエンジニアリングプラスチックスなどを扱う。メディカル事業では、医療関連機器の製造と販売を行っており、生体吸収性の組織補強材、骨接合材などは高い市場シェアを有している。ライフクリエイト事業では、同社工場跡地の再開発及び管理運営などを手掛けており、商業施設、スポーツジムの運営、緑化事業などを行う。環境に配慮した経営を推進している点も特徴であり、資源循環のモデル工場であるサーキュラーファクトリーへの投資を積極化している。
2025年3月期第2四半期の連結累計業績は、売上高が前年同期比3.3%増の67,329百万円、営業利益が同10.4%増の3,566百万円となった。素材関連が回復傾向にある機能ソリューション事業と新製品及び中国向けが拡大したメディカル事業がそれぞれ同5.7%増、同17.8%増と順調に売上を伸ばしながら利益を積み上げたことに加え、ライフクリエイト事業においてスポーツクラブの不採算店舗見直しなどの事業構造改革を実施したことなどを受け、営業利益はトップラインの伸びを上回る成長率を見せた。セグメント別では、メディカル事業の営業利益が同40.9%増の1,279百万円と急伸。自社製造で高収益の骨接合材、癒着防止材の拡販が順調だったことに加えて、中国向けの販売が伸びたことも利益急伸に寄与した。
2025年3月期の連結業績予想は、売上高で前期比5.4%増の140,000百万円、営業利益で同32.8%増の9,000百万円を見込んでいる。期末に向けても機能ソリューション事業、メディカル事業を牽引役に業績拡大を図っていく方針で、特にエンジニアリングプラスチックスはOA向けの市場回復に加えて、半導体向け製品の堅調な推移を見込んでいるほか、足元好調なメディカルも期末に向けて順調に業績が推移する見通しだ。加えて、採算性向上を目的とした事業構造改革によってライフクリエイト事業の利益が伸長することを想定しており、このことも全体の利益押し上げ要因となる見込みだ。配当に関しては、前期比4.0円増の一株当たり157.0円を予定している(配当利回りは約3%)。同社は総還元性向100%(ROEが資本コストを超えるまで)、DOE2.2%以上を目処に利益還元を行っていく方針を掲げており、今後も株主還元を推進していくことが予想される。
中長期的な経営方針としては、「VISION 2030 stage1」を掲げている。2030年のありたい姿を実現するために、変革と挑戦に取り組むステージと位置づける同中期経営計画では、外部環境の変化を踏まえた上で、新たな価値の創出、企業体質の進化、資本コスト重視の経営、環境に配慮した経営の4本柱を基本戦略としている。基本戦略の着実な遂行によって、2025年3月期にROE6.3%以上の達成を目指す構えだ。同社は以前から資本コストを意識しながら事業活動を展開してきた。今後も投下資本に対して期待される利益を上回る水準の利益を継続的にあげることによって、企業価値を向上させていく構えだ。
以生絲生產爲祖業的郡澤<3002>除了經營內衣、腿部服飾、紡織材料等品牌服飾業務外,還開展功能解決方案業務、醫療業務和生活創造業務,擁有多樣的收入基礎。功能解決方案業務中,涉及食品等的包裝塑料薄膜,以及用於打印機等OA設備的工程塑料等。醫療業務方面,進行醫療相關設備的製造和銷售,生物可吸收組織增強材料、骨接合材料等市場份額很高。生活創造業務涉及該公司廠區的再開發和管理運營,經營商業設施、健身房、綠化業務等。推動環保經營也是其特點之一,並積極投資被視爲資源循環的示範工廠——循環工廠。
2025年3月期第2季度的合併累計業績中,營業收入較去年同期增長3.3%,達到67329百萬日元,營業利潤增長10.4%,達到3566百萬日元。材料相關的功能解決方案業務呈現恢復趨勢,醫療業務則因新產品及向中國市場的擴展分別增長5.7%和17.8%,穩步增加營業收入和利潤。此外,在生活創造業務中,進行了針對體育俱樂部不盈利門店的結構改革,從而使得營業利潤的增長率超過了頂線的增長。按業務分部來看,醫療業務的營業利潤增長了40.9%,達到了1279百萬日元。由於自主生產的高利潤骨接合材料和防粘連材料的擴銷順利,加之向中國的銷售增長,都爲利潤的激增做出了貢獻。
2025年3月期的合併業績財務預測爲,營業收入預計較上期增長5.4%,達到140000百萬日元,營業利潤預計增長32.8%,達到9000百萬日元。期末展望中,功能解決方案業務和醫療業務預計將繼續推動業績的擴展,特別是在工程塑料領域,除了OA市場的恢復外,半導體相關產品的良好走向也被預期,同時,當前表現良好的醫療業務也預計將持續穩步增長。此外,基於提高盈利能力的目標,生活創造業務的利潤也有望增長,這將成爲整體利潤上升的一個推動因素。關於分紅,計劃每股分紅157.0日元,比上期增加4.0日元(分紅收益率約爲3%)。該公司設定總回報比率爲100%(ROE超出資本成本前),DOE目標爲2.2%以上,計劃進行利潤回饋,未來預計將持續推動股東回報。
作爲中長期經營方針,該公司提出了「VISION 2030 stage1」。爲了實現2030年的願景,該中期經營計劃定位爲進行變革和挑戰的階段,基於外部環境的變化,確立了新價值的創造、企業體質的演進、重視資本成本的經營、環保經營的四大支柱作爲基本戰略。通過穩步執行基本戰略,目標是到2025年3月期實現ROE超過6.3%。該公司一直以來都在關注資本成本展開業務活動,未來也將通過持續提供超出預期的盈利水平,來提高企業價值。