■要約
飛島ホールディングス<256A>は2024年10月、単独株式移転により飛島建設(株)の完全親会社として設立された。それに伴い、飛島建設が2023年11月に公表した「中長期経営ビジョン」を具体化した中期経営計画を含む「未来を革新する Story」を策定し発表した。
1. 「未来を革新する Story」の概要
この「未来を革新するStory」は、今までの飛島建設(グループ)から脱却して新しい姿に挑戦すること、つまり「革新への挑戦」を実践していくための計画である。さらにこの変革(トランスフォーメーション)への道筋を示すためのプランとして「Innovate the future plan」を策定し、加えて同社グループの企業価値向上に向けた具体的なアクションプラン及び定量的目標を示す「中期経営計画(~2027)」を策定して発表した。
2. グループビジョン
「未来を革新するStory」を遂行するに先立って同社は、グループビジョンを発表した。このビジョンでは、「目指す姿」として、未来の産業振興・発展を支える「New Business Contractor」になることを掲げている。「New Business Contractor」とは、今までの建設(施工事業)に留まらずに事業を展開することで、社会にとって「なくてはならない企業」になることを意味する。現時点で見えている「何か」ではなく、多様な社会ニーズに柔軟に対応できる新たなビジネスを創造し、多様な人々のビジネスの創造を支援する、それらを実現するビジネスパートナーを目指すことが主旨である。
また自らの「役割」を、「人々の生活基盤を守り、経済発展を支えるために不可欠な『未来のConstruction』をつくる」と定めている。現在見えている具体的な「何か」ではなく、常に新たな「考え方、やり方」を模索し、「トランスフォーメーション」(変化)していくスタンスを「未来のConstruction」と表現しており、言い換えれば「ミッション」である。この過程では、「Construction Innovation(創造)」「Alliance Innovation(共創)」「Social Innovation(共生)」という3つのバリューを追求していく方針だ。
3. 「Innovate the future plan」:変革への道筋
「Innovate the future plan」は、同社グループの「トランスフォーメーションの姿」と「その実現に向けた経営戦略」の道筋を示すもので、未来に向けた革新を意識し、従来の枠組みや方法にとらわれず、新しい価値や可能性を創造していくことを骨子としている。事業枠としては「建設事業(総合建設事業)」「グロース事業(建設関連事業:シナジー創造)」「イノベーション事業(建設DXサポート事業:建設業デジタル化)」の3つの側面から事業推進を図り、さらに時間軸として「短期」「バトンゾーン」「長期」の3つに分けて推進していく。短期とは、足元の課題や問題を克服し、変化・革新を推進する期間。バトンゾーンは、それらの過程をさらに進化・昇華・発展させる期間で、スタートは「短期」と同時となる。長期は、社会環境変化の速度次第であり、明確な年度を設定していない。事業戦略の方向性(ベクトル)を示すもので、社会環境変化に柔軟に対応していき、さらにその先の期間であり、会社が大きく変貌する時期を表している。
4. 「中期経営計画(~2027)」:アクションプランと数値目標
既述の「Innovate the future plan」が道筋を示すのに対して、企業価値向上に向けた具体的なアクションプラン及び定量的目標を示したのが「中期経営計画(~2027)」(2028年3月期最終年度。以下同)である。具体的には、「収益基盤の拡充」「資本効率の向上」「サプライチェーンの再構築」「企業文化の変革と人財戦略の再構築」「ガバナンスの強化」「安定的な株主還元」を遂行していく。定量的な目標としては、2028年3月期に売上高1,600億円、営業利益96億円、ROE10.0%などを掲げている。
■Key Points
・長い歴史を有する飛島建設を主要子会社とする持株会社
・中期経営計画を含む「未来を革新するStory」を発表し「変革への挑戦」を目指す
・アクションプランの実行により、2028年3月期に売上高1,600億円、営業利益96億円、ROE10.0%を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
■摘要
飛島控股<256A>成立於2024/10年度,是飛島建設株式會社的全資母公司,通過獨家股權轉讓方式成立。除此之外,還制定並公佈了一個 「創新未來的故事」,其中包括一項中期管理計劃,該計劃具體化了飛島公司在2023/11年度宣佈的 「中長期管理願景」。
1。「革新未來的故事」 概述
這個 「創新未來的故事」 是迄今爲止脫離飛島建築(集團),挑戰一種新形式,即將 「創新挑戰」 付諸實踐的計劃。此外,還制定了 「創新未來計劃」,以指明這種轉型(轉型)的路徑,此外,還制定並公佈了 「中期管理計劃(~2027年)」,該計劃顯示了旨在提高公司集團企業價值的具體行動計劃和量化目標。
2。集團願景
在開展 「創新未來的故事」 之前,該公司宣佈了其集團願景。該願景指出,它將成爲 「新業務承包商」,將支持未來的工業促進和發展作爲 「目標」。「新商業承包商」 意味着通過發展迄今爲止不僅限於建築(建築業務)的業務,成爲社會 「不可或缺的企業」。主要目的是創建能夠靈活應對各種社會需求的新業務,支持不同人群創建企業,並致力於成爲實現這些需求的商業夥伴,而不是目前可見的 「事物」。
此外,他們自己的 「角色」 被定義爲 「保護人們的生活基礎設施,創造對支持經濟發展至關重要的'未來建築'」。不斷尋找新的 「思維方式和方法」 和 「轉型」(變革)而不是當前可見的具體 「事物」 的立場被表述爲 「未來建設」,換句話說,是一個 「使命」。在這個過程中,追求 「建築創新(創造)」、「聯盟創新(共同創造)」 和 「社會創新(共生)」 這三個價值觀是一項政策。
3.「創新未來計劃」:變革之路
「創新未來計劃」 顯示了公司集團的 「轉型形式」 和 「實現轉型的管理戰略」 的路徑,其基礎是意識到未來的創新,在不受傳統框架或方法約束的情況下創造新的價值和可能性。作爲業務框架,我們計劃從 「建築業務(綜合建築業務)」,「成長型業務(建築相關業務:協同創新)」 和 「創新業務(建築DX支持業務:建築行業數字化)」 三個方面促進業務,並將其分爲三個部分:「短期」,「接力棒」 和 「長期」 作爲時間軸,進一步推動業務的發展。短期是克服當前挑戰和問題並促進變革和創新的時期。接力棒區是這些過程進一步演變、昇華和發展的時期,起步與 「短期」 同步進行。長期取決於社會環境變化的速度,尚未設定明確的財政年度。它顯示了業務戰略的方向(向量),它顯示了公司通過靈活應對社會環境變化而發生巨大變化的時期,以及此之後的時期。
4。中期管理計劃(~2027):行動計劃和數字目標
儘管上面描述的 「創新未來計劃」 指出了路徑,但 「中期管理計劃(約2027年)」(截至2028/3財年的最後一年)顯示了旨在提高企業價值的具體行動計劃和量化目標。下文相同)。具體而言,我們將 「擴大利潤基礎」、「提高資本效率」、「重建供應鏈」、「改變企業文化和重建人力資源戰略」、「加強治理」 和 「穩定的股東回報」。量化目標包括截至2028/3財年的1,600億日元的銷售額、96億日元的營業收入以及10.0%的投資回報率。
■要點
・一家控股公司,其主要子公司是歷史悠久的飛島株式會社
・通過介紹包括中期經營計劃在內的 「創新未來的故事」,以 「挑戰變革」 爲目標
・通過實施該行動計劃,我們的目標是截至2028/3財年的銷售額達到1,600億日元,營業收入爲96億日元,投資回報率爲10.0%
(由FISCO客座分析師寺島升撰寫)