■要約
1. 事業概要
DDグループ<3073>※は、レストラン・カフェ・専門料理業態、ダーツやビリヤード、カラオケ等の店舗を、首都圏をはじめ全国主要都市に多ブランド展開する「飲食・アミューズメント事業」、ホテル、貸コンテナ、不動産販売などの「ホテル・不動産事業」を手掛けている。保有ブランドの多様性を生かしたブランドマネジメント制とドミナント展開に特長がある。特に、「VAMPIRE CAFE(ヴァンパイアカフェ)」「アリスのファンタジーレストラン」「ベルサイユの豚」など個性的な人気ブランドを創出してきたことや積極的なM&Aによる事業規模拡大、「わらやき屋」「今井屋」「BAGUS(バグース)」などの高収益ブランドがこれまでの同社の成長を支えてきた。
※ 2023年6月1日よりDDホールディングスからDDグループへ商号変更した。
2020年以降、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響により厳しい経営環境が続いたが、2023年4月にはコロナ禍からの回復に目途が立ったことや、ニューノーマルを見据えた戦略構築が必要になったことから、3ヶ年の中期経営計画(最終年度2026年2月期)を公表した。また、経営ビジョンを「創造的であり革新的であるブランドを創出する『ブランドカンパニー』へ」と変更するとともに、2023年6月1日からはDDグループへ商号変更した。ブランド強化や事業領域の拡大を通じて、「グループ経営力の強化」並びに「LTV※の最大化」を目指している。
※ Life Time Valueの略で、顧客生涯価値のこと。様々なブランドやサービスを通じて、顧客との取引の開始から終了までの期間(最終ライフサイクル)において収益の最大化を目指す考え方。
2. 2025年2月期上期の業績概要
2025年2月期上期の連結業績は、売上高が前年同期比5.4%増の19,202百万円、営業利益が同6.9%増の1,787百万円と計画を上回る増収及び営業増益となった。売上高は、「飲食・アミューズメント事業」における既存店の伸びや新規店舗の貢献等により総じて好調に推移。既存店売上高は、客数及び客単価ともに増加し前年同期比108.0%(上期平均)に伸長した。損益面では、「ホテル・不動産事業」において「3S HOTEL ATSUGI」のリブランドオープンに伴う準備費用が発生したものの、「飲食・アミューズメント事業」による収益の押し上げやコスト構造改革(不採算店舗の解消を含む)の継続により営業増益となった。営業利益率も9.3%と高水準に達し、過去最高益(上期ベース)を更新した。活動面では、新業態を含む新規出店3店舗が順調に立ち上がったほか、IPコンテンツを活用した店舗運営受託でも成果をあげることができた。
3. 2025年2月期の業績見通し
2025年2月期の連結業績予想について同社は、上期業績の上振れや足元の状況等を踏まえ、上方修正を実施した。売上高を前期比4.6%増の38,780百万円、営業利益を同15.9%増の3,760百万円と増収増益基調の継続を見込んでいる。上期同様、「飲食・アミューズメント事業」の伸びが増収に寄与する想定だ。損益面でも、既存店の伸びに加え、これまで取り組んできた原価高騰対策や損益分岐点の引き下げ効果により大幅な営業利益を実現し、営業利益率も9.7%(前期は8.7%)に改善する見通しとなっている。
4. 今後の成長戦略
同社は、コロナ禍収束後(以下、アフターコロナ)の環境変化や中長期的なパラダイムシフトを見据え、新たに3ヶ年の中期経営計画を公表し2年目に入っている。経営ビジョンを「創造的であり革新的であるブランドを創出する『ブランドカンパニー』へ」と変更し、ブランド強化や事業領域の拡充などを通じて、「グループ経営力の強化」並びに「LTVの最大化」を目指す方向性だ。特に、選択と集中による財務体質の強化を図りつつ、顧客接点を生かした外食領域以外での事業セグメント創出やストックビジネスの拡充など収益構造の変革にも取り組み、最終年度(2026年2月期)の目標として、連結売上高400億円、連結営業利益40億円(営業利益率10.0%)、ROE20%以上を目指す※。
※ 2024年2月期の業績が計画を上回ったことを踏まえ、中期経営計画の利益目標も上方修正している(2024年4月19日付け)。
■Key Points
・2025年2月期上期は想定を上回る既存店の回復により増収増益(過去最高益)を達成
・新業態の出店やIPコンテンツを活用した店舗運営受託などで一定の成果
・2025年2月期の通期連結業績予想を上方修正し、増収増益基調の継続を見込む
・ニューノーマルを見据えた中期経営計画を推進。ブランド強化や事業領域の拡充などを通じて、「グループ経営力の強化」並びに「LTVの最大化」を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
■摘要
1。業務概述
DD Group <3073>※涉足餐廳/咖啡廳/特色烹飪業務,即 「食品和飲料娛樂業務」,該業務從東京都市區開始,在全國主要城市發展飛鏢、檯球和卡拉OK等多個品牌的商店,以及酒店、租賃集裝箱和房地產銷售等 「酒店/房地產業務」。它的特點是品牌管理系統,該系統利用了自有品牌的多樣性和主導性發展。特別是,「VAMPIRE CAFE(吸血鬼咖啡廳)」、「愛麗絲幻想餐廳」 和 「凡爾賽豬」 等獨特的流行品牌的創建,通過積極的併購擴大業務規模,以及 「warayaki餐廳」、「今井屋」 和 「BAGUS(bagus)」 等高利潤品牌迄今爲止支撐了公司的發展。
* 2023/6/1,該商品名稱從 DD Holdings 更改爲 DD 集團。
自2020年以來,由於新型冠狀病毒感染(以下簡稱 COVID-19)傳播的影響,艱難的商業環境持續存在,但自從2023/4年 COVID-19 疫情中恢復過來以及着眼於新常態的戰略制定變得必要以來,公佈了三年中期管理計劃(最後一個財年2026/2)。此外,管理願景更改爲 「創建創意和創新品牌的'品牌公司'」,並且從2023/6/1起,商品名稱更改爲DD Group。我們的目標是通過品牌強化和業務領域擴展,「增強集團管理能力」 和 「最大限度地提高LTV*」。
* 終身價值的縮寫,表示客戶終身價值。一種思維方式,旨在通過各種品牌和服務在與客戶交易的開始到結束期間(最終生命週期)實現利潤最大化。
2。截至2025年2月的財年上半年的財務業績摘要
截至2025/2財年上半年的合併財務業績顯示,銷售額增長了192.02億日元,比去年同期增長了5.4%,營業利潤爲17.87億日元,比去年同期增長6.9%,銷售額和營業利潤增長超過了計劃。由於現有門店的增長以及 「食品飲料和娛樂業務」 新門店的貢獻,銷售額總體保持強勁。與去年同期相比,現有門店銷售額增長至108.0%(上半年平均值),客戶數量和客戶單位價格均有所增加。在損益方面,儘管與 「3S HOTEL ATSUGI」 品牌重塑相關的準備成本是在 「酒店/房地產業務」 中產生的,但由於 「食品和飲料娛樂業務」 和持續的成本結構改革(包括淘汰無利可圖的門店),收益增加。營業利潤率也達到了9.3%的高水平,創下了歷史新高(上半年)。在活動方面,除了包括新業務類別在內的3家新門店的順利開業外,我們還通過利用知識產權內容簽訂門店運營合同,取得了成果。
3.截至2025/2財年的收益預測
關於截至2025/2財年的合併收益預測,該公司根據上半年業績的上升趨勢和當前狀況等實施了向上修正。預計銷售額將比上一財年增長4.6%至387.8億日元,營業利潤增長15.9%至3.76億日元,銷售額和利潤增長的趨勢預計將繼續。與上半年類似,預計 「食品和飲料/娛樂業務」 的增長將有助於銷售額的增長。在損益方面,除了現有門店的增長外,由於迄今爲止一直在努力的成本上漲對策和收支平衡點削減效果,實現了可觀的營業利潤,營業利潤率也有望提高到9.7%(上一財年的8.7%)。
4。未來增長戰略
該公司宣佈了一項新的三年中期管理計劃,預計在 COVID-19 疫情平息之後(以下簡稱 COVID-19 之後),環境變化和中長期模式轉變,現在已進入第二年。管理願景變更爲 「創建創意和創新品牌的'品牌公司'」,其方向是通過品牌強化和業務領域擴展,以 「強化集團管理能力」 和 「最大化LTV」 爲目標。特別是,在通過選擇和集中來鞏固我們的財務狀況的同時,我們還在努力改變利潤結構,例如利用客戶聯繫點創建業務部門和擴大股票業務,目標是將合併銷售額達到400億日元,合併營業收入達到40億日元(營業利潤率爲10.0%),投資回報率達到20%或以上*,作爲最後一年(2026/2財年)的目標。
*基於截至2024/2財年的業績超過該計劃,中期管理計劃的利潤目標也向上修正(截至2024/4/19年)。
■要點
・由於現有門店的復甦超出預期,截至2025/2財年的上半年實現了銷售額和利潤的增長(利潤創歷史新高)
・某些成果,例如開設新的業務類別和承包利用知識產權內容的門店運營
・截至2025/2財年的全年合併收益預測已向上修正,銷售額和利潤增長的趨勢預計將繼續
・推進着眼於新常態的中期經營計劃。通過品牌強化和業務領域擴展,以 「強化集團管理能力」 和 「最大化LTV」 爲目標
(由 FISCO 客座分析師柴田鬱夫撰寫)