日経平均は反発。341.69円高の39043.59円(出来高概算9億4133万株)で前場の取引を終えている。
先週末の米国市場のダウ平均は498.02ドル高の42840.26ドル、ナスダックは199.83pt高の19572.60ptで取引を終了した。一部ハイテク株に売りが先行し寄り付きこそ下落したものの、11月個人消費支出(PCE)価格指数がインフレ抑制の進展を示唆したことを支えに上昇した。ダウ平均は一時前日比で800ドル超上昇する場面があったが、株価指数先物と株価指数オプション、個別株オプションの満期日が重なる「トリプルウィッチング」にあたり持ち高調整の売りが見られたほか、政府閉鎖の可能性が投資家心理の重石となり、午後に入り伸び悩んだ。
主要株価指数がそろって上昇した米株市場を横目に、前週末比338.82円高の39040.72円と反発でスタート。シカゴ先物にサヤ寄せする形からやや買いが先行。バイデン米大統領が3月中旬までのつなぎ予算案に署名したこともあり、政府機関の閉鎖リスクが後退したことも安心感に繋がっているようだ。
個別では、ディスコ<6146>や東エレク<8035>、アドバンテ<6857>などの半導体関連株、三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>などの金融株が堅調に推移。また、三菱重工業<7011>、ソフトバンクグループ<9984>、パナHD<6752>などが上昇した。ほか、JR東日本との資本業務提携を発表したイーレックス<9517>が急騰、ミガロホールディングス<5535>、サムコ<6387>、ヤマシンフィルタ<6240>などが値上がり率上位となった。
一方、フジクラ<5803>、キオクシアHD<285A>、KADOKAWA<9468>、日産自動車<7201>、JT<2914>、キーエンス<6861>などが下落となった。24年10月期の無配転落をマイナス視されたH.I.S.<9603>やサレプタ社との米国訴訟結果をネガティブ視された日本新薬<4516>が急落。ほか、武蔵精密工業<7220>、曙ブレーキ<7238>などが値下がり率上位となった。
業種別では、電気・ガス、輸送機機器、サービス業が上昇した一方で、海運業、鉄鋼、空運業などが下落した。
後場の日経平均株価は、積極的に買い上げるほどの材料は乏しく、上値の重い展開が続きそうだ。日米中銀会合という今年最後の重要イベントを通過し、相場は商い閑散の年末モード入りとなる。海外の機関投資家の多くがクリスマス休暇入りすることから、プライム市場の売買代金は減少し、相場の主役が個人投資家に移る公算が大きい。今月は26日が優待・配当の権利取り最終売買日となるため、12月決算企業などへの関心が高まりそうだ。「掉尾の一振」への期待感から、スタンダード市場やグロース市場の中小型株に個人投資家の関心が向かう可能性もあり、個別株中心の相場展開となろう。
日經平均指數反彈,上漲341.69日元,收於39043.59日元(成交量概算爲9億4133萬股),前場交易結束。
上週末美國市場的道瓊斯指數上漲498.02美元,收於42840.26美元,納斯達克上漲199.83點,收於19572.60點。儘管一部分科技股先行賣出,開盤時出現下跌,但11月個人消費支出(PCE)物價指數暗示通貨膨脹有所控制,支撐市場上漲。道瓊斯指數一度超過前日上漲800美元,但因股指期貨、股指期權和個股期權的到期日重疊,出現了持倉調整的賣盤。此外,政府關門的可能性也對投資者心理形成了壓制,導致下午行情出現滯漲。
主要股價指數齊齊上漲的美股市場對比下,日經平均指數上漲338.82日元,開盤報39040.72日元。與芝加哥期貨的走勢相近,買盤略有先行。由於拜登總統已簽署了直到3月中旬的過渡預算案,政府機構關閉的風險已退去,這也帶來了安心感。
個股方面,迪斯科<6146>、東電<8035>、先進半導體<6857>等半導體相關股票,以及三菱UFJ<8306>和三井住友<8316>等金融股走勢強勁。此外,三菱重工業<7011>、軟銀(ADR)<9984>、巴納HD<6752>等均有所上漲。與JR東日本宣佈資本業務合作的伊爾克斯<9517>急速拉升,米加洛控股<5535>、三田可<6387>、山信過濾器<6240>等漲幅也較大。
另一方面,富士膠片<5803>、存儲器製造商KIOXIA HD<285A>、角川<9468>、日產汽車(ADR)<7201>、JT<2914>、基恩斯<6861>等股價下跌。24財年10月的無分紅情況被負面解讀的H.I.S.<9603>以及與塞普塔公司的美國訴訟結果被視爲負面影響的日本新藥<4516>股價急速下跌。另外,武藏精密工業<7220>、曙光制動<7238>等跌幅居前。
從行業板塊來看,電力、燃氣、運輸設備和服務行業上漲,而海運、鋼鐵、空運等則下跌。
後場日經平均股價因缺乏積極的買入材料,預計將繼續受壓制。經過日美央行會議這一年內最後一次重要事件後,市場將進入年度末的冷清模式。許多境外機構投資者將進入聖誕假期,主板市場的成交額將減少,市場主角大概率會轉向個人投資者。本月26日爲優待及分紅的權利獲取最後交易日,因此,對12月決算企業的關注將增強。因對「掉尾的一振」的期待,個人投資者或將對標準市場和成長市場的中小型股產生興趣,市場可能以個股爲中心展開。