■インタートレード<3747>の財務状況
1. 財務状況
2024年9月期の総資産額(負債純資産合計額)は、前期末比で77百万円減少し、1,645百万円となった。主な要因は、現金及び預金が1,024百万円と30百万円増加した一方、受取手形、売掛金及び契約資産が70百万円減少したことによる。詳細については「キャッシュ・フローの状況」「経営指標」にて後述する。
負債は合計413百万円と前期末比で20百万円増加したが、その主な要因は長期借入金及び1年内返済予定の長期借入金計80百万円によるものである。
純資産においては、繰越利益剰余金が1,158百万円の損失とマイナスの状態が続いており、同社では損失解消には数年はかかると見込んでいる。配当については2015年9月期以降無配を続けているが、利益剰余金がプラスに転換してから実施する方針に変更はないようである。純資産合計は1,232百万円と前期比で98百万円減少しているが、その主な要因は、親会社株主に帰属する当期純損失の発生によるものである。
2. キャッシュ・フローの状況
既述のとおり、2024年9月期における現金及び現金同等物の期末残高は、前期末比30百万円増加し、1,024百万円となった。その内訳として、各活動におけるキャッシュ・フローの状況は以下のとおりである。
まず営業活動によるキャッシュ・フローは81百万円の流入があった。その主な要因は、当期純損失を計上したものの、持分法による投資損失238百万円を計上したことによるものである。投資活動によるキャッシュ・フローは124百万円の流出で、その主な要因は有形固定資産の取得による支出24百万円、短期貸付金の増加による支出100百万円であった。財務活動によるキャッシュ・フローは73百万円の流入で、その主な要因は長期借入れによる収入100百万円となっている。
投資活動によるキャッシュアウトの大きな要因は短期貸付金だが、こちらの貸付趣旨次第で投資活動によるキャッシュ・フローの状態評価も変わりそうだ。ただし、それ以上に営業キャッシュ・フローが前期比で大きく減少した点が最大のポイントである。とはいえ、ヘルスケア事業の成長が目前に迫っている時期であり、同社としても我慢の局面といったところだろう。
3. 経営指標
安全性指標については、自己資本比率が74.2%と前期末比で2.3ポイント下がったものの依然高い水準にある。また、当座比率も目安の200%を大きく上回る487.9%、固定比率についても18.2%とこちらも目安の100%を大きく下回っているため、経営上の安全性には問題がないと言える。
一方、持分法適用関連会社であるデジタルアセットマーケッツに関連する損失影響等により、収益性指標については2022年9月期比で2023年9月期も大きく落ち込む流れがあった。当然ながら最終損失を計上した2024年9月期はさらに悪化し、ROE(自己資本当期純利益率)は-7.7%、ROA(総資産利益率)は-9.5%とともにマイナスに転じたほか、営業利益率は前期比で5.6ポイント低下し4.3%となった。キャッシュ・フローの部分でも述べたとおり、今後の同社の成長を担うWeb3関連事業、ヘルスケア事業の早期育成が求められる。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
■インタートレード<3747>的財務狀況
1. 財務狀況
2024年9月期的總資產額(負債和淨資產總額)比上期末減少了77百萬日元,達到了1,645百萬日元。主要原因是現金及存款增加了1,024百萬日元,而應收票據、應收賬款和合同資產減少了70百萬日元。詳細情況將在「現金流狀況」「經營因數」中進一步說明。
負債總額爲413百萬日元,比上期末增加了20百萬日元,主要原因是長期借款和預計在一年內償還的長期借款總計80百萬日元。
在淨資產方面,留存收益出現1,158百萬日元的虧損,持續處於負狀態,公司預計需要數年才能消除虧損。關於分紅,自2015年9月期以來一直未分紅,但在利潤留存轉爲正數後,沒有改變分紅的實施方針。淨資產總額爲1,232百萬日元,比上期減少了98百萬日元,主要原因是母公司股東的當期淨損失的發生。
2. 現金流狀況
如前所述,2024年9月期末的現金及現金等價物餘額比上期末增加了30百萬日元,達到了1,024百萬日元。各活動的現金流狀況如下所示。
首先,營業活動產生了81百萬日元的流入。主要原因是儘管計入了當期淨損失,但計入了238百萬日元的權益法投資損失。投資活動產生了124百萬日元的流出,主要原因是有形固定資產的取得支出24百萬日元,以及短期貸款的增加支出100百萬日元。財務活動產生了73百萬日元的流入,主要原因是通過長期借款獲得了100百萬日元的收入。
投資活動現金流出的大因素是短期貸款,但根據貸款的目的,投資活動的現金流狀態評價可能會有所不同。然而,營業現金流較上期大幅減少這一點,是最大的關鍵。儘管如此,目前正值醫療保健業務成長即將來臨的時期,公司可能也處於忍耐階段。
3. 管理指標
安全性因數方面,雖然自有資本比例比期末下降了2.3個百分點,降至74.2%,但仍然維持在高水平。此外,流動比率也大幅超過了200%的基準,達到了487.9%;固定比率爲18.2%,也大幅低於基準的100%,因此可以說在經營上安全性沒有問題。
另一方面,由於與持分法適用的關聯公司數字資產市場相關的損失影響等,收益性因數在2022年9月期與2023年9月期之間有顯著下降的趨勢。顯然,在2024年9月期計入最終損失後,情況進一步惡化,ROE(自有資本當期淨收益率)爲-7.7%,ROA(總資產收益率)爲-9.5%,均轉爲負數,而營業利潤率較上期下降5.6個百分點,降至4.3%。正如在現金流部分所述,未來需要儘早培育將承載公司成長的Web3相關業務及醫療保健業務。
(編輯:FISCO分析師村瀬智一)