堺化学<4078>は無機化学工業製品、有機化学品、医薬品の開発、製造、販売を主な事業としており、化学事業セグメント、医療事業セグメントの2つの事業セグメントで事業を展開している。一般用医薬品・風邪薬から積層セラミックコンデンサに使用される誘電体、日焼け止め用超微粒子酸化亜鉛・酸化チタン、メガネレンズに使用される有機イオウ化合物まで同社グループが扱う製品は多岐に渡っており、日常生活の様々な場面で同社の製品が使用されている。化学工業製品の市場には低価格を強みとした競合が近年参入してきている。そうした中でも同社は、創業以来培ってきた品質の高さを強みに競合との差別化を図っている。
2025年3月期第2四半期の連結累計業績は、売上高が前年同期比3.5%増の41,874百万円、営業利益が同186.4%増の2,626百万円と増収、大幅増益となった。売上高に関しては、化学事業、医療事業がそろって増収と好調だったことが全体のトップラインを押し上げた。特に、同社が中期経営計画で成長事業の一つと位置づける電子材料の売上高が同43.7%増の5,886百万円と急伸した。市況回復によって販売数量が回復したことに加えて、価格改定も着実に実施したことがトップラインの伸長に寄与した。利益面に関しては、好調な電子材料と効率化検討事業と位置づける酸化チタン・亜鉛、樹脂添加剤が寄与した。電子材料は増収効果、価格改定効果、操業度改善などによって利益を積み上げた。効率化検討事業は価格改定や操業度の向上などによって利益を伸ばした。特に酸化チタン・亜鉛製品、樹脂添加剤に関しては収益性重視の戦略によって減収となったものの、利益面ではしっかりと連結ベースの増益に寄与しており、中計の戦略が順調に進捗していることがうかがえる。
2025年3月期通期の業績予想は、売上高で前期比6.0%増の87,000百万円、営業利益で同83.5%増の5,400百万円を見込んでおり、期初の想定から変更はない。上半期終了時点で有機化学品、化粧品材料、医療事業の進捗が若干軟調ではあるものの、好調な電子材料、受託加工が業績拡大を牽引する見通しだ。なお、医療事業に関しては、上期に一過性の特殊要因の影響を受けたものの、足元では問題は解消している状況である。期末に向けて売上と利益を伸ばしていく。配当に関しては1株当たり125.0円の年間配当(予想配当利回り4.81%)を予定している。配当の基本方針に関して同社は、従来の「配当性向30%以上を目安とする」から「DOE3%以上を目安とする」に変更している。DOEを採用することによって、今後も安定的に株主還元を実施していく方針だ。
中長期の成長戦略として同社は、「変革・BEYOND2030」を公表している。同社の将来的にありたい姿からバックキャスティングの思考で策定した同中期経営計画は、将来の成長に向けた変革ステージと位置づけられており、高付加価値品へのシフトを企図した事業ポートフォリオの入れ替え、資本コストを上回るROEの達成とPBR改善、マテリアリティ推進による経営基盤の再構築・非財務面の取り組み加速を基本方針としている。特にポートフォリオの入れ替えに関しては、成長性と収益性の観点から事業の整理を果敢に実行することにより、トップラインの拡大に加えて利益の積み上げを追求していく構えだ。これらの基本戦略の遂行によって、2027年3月期に営業利益9,000百万円、ROE8%の達成を目指していく。
堺化學<4078>的主要業務是開發、製造和銷售無機化學工業產品、有機化學品和藥品,業務涵蓋化學事業部門和醫療事業部門兩個領域。該集團的產品涉及廣泛,從非處方藥和感冒藥到用於多層陶瓷電容器的介電材料、用於防曬的超微粒氧化鋅和氧化鈦,以及用於眼鏡鏡片的有機硫化合物,公司的產品在日常生活的各個場合都被廣泛使用。在化學工業產品的市場中,近年來有以低價格爲優勢的競爭者進入。儘管如此,公司仍然以創立以來培養的高質量爲優勢,努力實現與競爭對手的差異化。
2025年3月期第2四半期的合併累積業績顯示,營業收入同比增長3.5%至41,874百萬元,營業利潤增長186.4%至2,626百萬元,實現了營收和利潤的雙增長。營業收入方面,化學事業和醫療事業都實現了增收,整體業績穩健提升。特別是公司在中期經營計劃中定位爲成長事業之一的電子材料的營業收入同比急增43.7%,達到5,886百萬元。由於市場行情恢復,銷售數量回升,加上價格調整穩步實施,推動了收入的增長。在利潤方面,表現良好的電子材料和以效率改進爲目標的鈦和鋅、樹脂添加劑都做出了貢獻。電子材料通過增收效應、價格調整效應、生產效率改善等方式積累了利潤。效率改進項目通過價格調整和生產效率提升等措施實現了利潤增長。儘管以鈦和鋅產品、樹脂添加劑爲主的部分業務因重視收益性而減少了收入,但在利潤方面卻顯著 contrib_DECREFEDs限於連接基準的增利,體現了中期計劃戰略的順利進展。
2025年3月期的業績預測顯示,營業收入預計較上期增長6.0%,達到87,000百萬元,營業利潤預計增長83.5%,達到5,400百萬元,初期的預期沒有變化。儘管上半年有機化學品、化妝品材料和醫療事業的進展略顯疲軟,但有望憑藉良好的電子材料和委託加工推動業績的擴張。此外,醫療事業在上半年受到一次性特殊因素的影響,但目前的狀況已得到解決。期末預計將實現銷售和利潤的增長。關於分紅,預計每股125.0日元的年分紅(預期分紅收益率4.81%)。關於分紅的基本方針,公司已由以往的「分紅支付率30%以上的標準」變更爲「DOE3%以上的目標」。通過採用DOE,公司計劃繼續穩定地實施股東回報。
作爲中長期成長戰略,公司公佈了「變革·超越2030」。圍繞公司所期望的未來形象,通過反向推演的思維制定的中期經營計劃被視爲未來成長的變革階段,基本方針是進行高附加值產品的業務組合替換,達到超過資本成本的ROE以及改善市淨率,通過推動重要性來重構經營基礎並加速非財務方面的工作。特別是在業務組合的替換上,計劃通過從成長性和收益性的角度果敢地整理業務,追求不僅是收入的擴張,同時也是利潤的增長。通過完成這些基本戰略,目標在2027年3月期實現營業利潤9,000百萬元和ROE8%。