■NCD<4783>の業績動向
1. 2025年3月期第2四半期累計(中間期)連結業績の概要
2025年3月期第2四半期累計(中間期)の連結業績は、売上高が前年同期比24.0%増の14,759百万円、営業利益が同55.9%増の1,404百万円、経常利益が同57.1%増の1,426百万円、親会社株主に帰属する中間純利益が同59.9%増の960百万円だった。大幅増収増益で中間期として過去最高業績だった。需要が高水準に推移して全セグメントが大幅に伸長し、人的資本投資による人件費増加などを吸収した。前期の第4四半期からP/Lを取り込んだ子会社JCSも寄与した。全社の売上総利益は同37.9%増加し、売上総利益率は同2.2ポイント上昇して22.0%となった。販管費は同26.7%増加し、販管費比率は同0.3ポイント上昇して12.5%となった。この結果、全社の営業利益率は同1.9ポイント上昇して9.5%となった。営業利益503百万円増の増減分析は、売上高が1,471百万円増、売上原価が844百万円減、販管費が196百万円減、JCS連結が72百万円増(のれん償却費20百万円を含む)だった。なお営業外収益では受取保険金及び配当金が14百万円増加し、特別利益では投資有価証券売却益23百万円を計上した。
IT関連事業は好調継続、パーキングシステム事業は収益性大幅向上
2. セグメント別の動向
セグメント別の動向(売上高は外部顧客への売上高、セグメント利益は全社費用等調整前営業利益)を見ると、IT関連事業は、システム開発事業の売上高が前年同期比25.7%増の6,165百万円、セグメント利益が同29.3%増の910百万円、サポート&サービス事業の売上高が同29.9%増の4,619百万円、セグメント利益が同26.6%増の465百万円で、いずれも大幅増収増益となった。需要が高水準に推移したことに加え、JCS連結(増収影響は合計1,384百万円)なども寄与した。セグメント利益率はシステム開発事業が同0.4ポイント上昇して14.8%、サポート&サービス事業が同0.3ポイント低下して10.1%となった。
システム開発事業では保険会社の業務用アプリケーション向けテスト業務やガス会社のシステム開発などが拡大した。またワークフローシステム「MAJOR FLOW」の受注が増加傾向となっており、豊富な知見を活かして金融会社向けに「MAJOR FLOW」と「奉行シリーズ」の連携を構築する案件も受注した。サポート&サービス事業では製造業のシステム運用受注や建設業のクラウド型基幹システム運用開始などがけん引した。セグメント利益率は福岡オフィス移転・拡張関連費用発生の影響でおおむね横ばいだったが、生産性向上面では福岡オフィスや長崎オフィスのニアショア拠点活用拡大なども寄与した。
なお業務分類別の売上高(JCS除く)は、パッケージ導入が前年同期比0.9%減収だが、主力のSIサービスが同16.1%増収と好調だったほか、ITコンサルが同26.1%増収、ITインフラ関連が同0.5%増収、サービスデスクが同12.1%増収と順調だった。また顧客業種別売上高構成比は金融が37%、情報通信サービスが21%、機械が10%、社会インフラが12%、サービスが10%、食品が8%、その他が2%だった。
パーキングシステム事業は売上高が前年同期比15.7%増の3,966百万円、セグメント利益が同54.3%増の944百万円だった。売上高の内訳は指定管理が不採算案件撤退で同12.9%減収だが、ストック収益となる自営駐輪場が同18.3%増収と伸長したほか、機器販売が下期予定案件の前倒しで同184.1%増収、受託が同3.4%増収、その他が同6.1%増収と順調だった。上期の代表的な案件としては、所沢駅西口再開発「エミテラス所沢駐輪場」(機器販売)、JR大宮駅西口「大宮サクラスクエアモール駐輪場」、JR南福岡駅「えきマチ1丁目南福岡駐輪場」などがある。なお2024年7月には「CYCPLUS」の輸入代理店として、小型電動空気入れ「CYCPLUS AS2」シリーズの卸販売を開始した。
売上高構成比は自営駐輪場が34%、指定管理が26%(内訳は利用料金制が81%、指定管理料制が19%)、機器販売が18%、受託が18%、その他が4%となった。セグメント利益率は前年同期比6.0ポイント上昇して23.8%となり、コロナ禍前(2019年3月期14.7%、2020年3月期14.1%)を大きく上回る水準に上昇した。コロナ禍に伴う行動制限解除で駐輪場利用が回復した増収効果に加え、自営駐輪場を中心とする価格改定、業務効率化、自治体関連の不採算の指定管理駐輪場からの撤退など、BPRの成果も寄与して収益性が大幅に上昇した。
財務の健全性を維持
3. 財務の状況
財務面で見ると、2025年3月期中間期末の資産合計は2024年3月期末比67百万円減少して14,831百万円となった。主に現金及び預金が同208百万円増加した一方で、有価証券が同200百万円減少した。負債合計は同760百万円減少して7,735百万円となった。主に賞与引当金が同215百万円減少した。有利子負債(長短借入金合計)は同57百万円減少して851百万円となった。純資産合計は同692百万円増加して7,096百万円となった。主に利益剰余金が同682百万円増加した。この結果、自己資本比率は同4.8ポイント上昇して47.4%となった。キャッシュ・フローの状況を含めて懸念される点は見当たらず、財務の健全性が維持されていると弊社では評価している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
■NCD的性能趨勢 <4783>
1。截至2025年3月31日的財年第二季度(過渡期)的合併財務業績概述
截至2025/3財年的第二季度(中期)的合併財務業績爲銷售額爲147.59億日元,比去年同期增長24.0%;營業利潤增長55.9%至14.4億日元;普通利潤增長57.1%,至14.26億日元;歸屬於母公司股東的中期淨利潤增長59.9%至9.6億日元。由於銷售額和利潤的急劇增長,這是中期有史以來的最高業績。需求保持在較高水平,所有細分市場均大幅增長,吸收了由於人力資本投資而增加的勞動力成本。納入上一財年第四季度的盈虧的子公司JCS也做出了貢獻。該公司的毛利同期增長了37.9%,毛利率增長了2.2個百分點至22.0%。銷售和收購費用比同期增長了26.7%,銷售和收購費用比率上升了0.3個百分點至12.5%。結果,全公司的營業利潤率上升了1.9點至9.5%。對5.03億日元營業收入增減的分析顯示,銷售額增加了14.71億日元,銷售成本減少了8.44億日元,銷售和收購費用減少了1.96億日元,JCS合併增加了7200萬日元(包括2,000萬日元的商譽攤銷費用)。此外,就營業外收入而言,收到的保險索賠和股息增加了1,400萬日元,出售投資證券的收益被記錄爲特別收益2300萬日元。
信息技術相關業務繼續表現良好,停車系統業務的盈利能力大幅提高
2。各細分市場趨勢
按細分市場來看(銷售額是對外部客戶的銷售,分部利潤是全公司費用調整前的營業利潤等),與IT相關的業務銷售額比去年同期增長了25.7%,達到61.65億日元,分部利潤增長了29.3%,達到9.1億日元,支持和服務業務銷售額增長了29.9%,達到46.19億日元,分部利潤增長了26.6%,至4.65億日元,兩者均大幅增長銷售額和利潤。除了需求保持在較高水平外,JCS整合(銷售額增長的總影響爲13.84億日元)也做出了貢獻。系統開發業務的分部利潤率增長了0.4個百分點至14.8%,支持和服務業務的利潤率下降了0.3個百分點至10.1%。
在系統開發業務中,保險公司業務應用程序的測試工作和天然氣公司的系統開發工作有所擴大。此外,工作流程系統 「MAJOR FLOW」 的訂單也在增加,我們還收到了利用我們豐富的知識在金融公司建立 「MAJOR FLOW」 和 「Magistrate Series」 之間合作的項目訂單。在支持與服務業務中,製造業的系統運營訂單和建築行業基於雲的核心繫統運營的啓動處於領先地位。由於福岡辦事處搬遷和擴建相關成本的影響,分部利潤率總體持平,但在生產率提高方面,福岡辦事處和長崎辦事處近海基地利用率的擴大也起到了促進作用。
至於按業務類別劃分的銷售額(不包括JCS),套餐引進與去年同期相比下降了0.9%,但此外,主要的SI服務表現良好,銷售額增長了16.1%,IT諮詢銷售額增長了26.1%,與IT基礎設施相關的銷售增長了0.5%,服務檯銷售增長了12.1%。此外,按客戶行業劃分,金融業的銷售構成比率爲37%,信息和通信服務爲21%,機械爲10%,社會基礎設施爲12%,服務業爲10%,食品爲8%,其他爲2%。
停車系統業務的銷售額爲39.66億日元,比去年同期增長15.7%,分部利潤爲9.44億日元,比去年同期增長54.3%。至於銷售明細,由於指定管理層無利可圖的項目撤出,銷售額較同期下降了12.9%,但除了自營自行車停車場增長18.3%外,下半年的設備銷售額比計劃項目增長了184.1%,合同銷售增長了3.4%,其他增長了6.1%。上半年的典型項目包括所澤站西口再開發 「Emi Terrace所澤自行車停車場」(設備銷售),JR大宮站西口 「大宮櫻廣場購物中心自行車停車場」,以及JR南福岡站 「Ekimachi 1丁目南福岡自行車停車場」。此外,在2024/7年,作爲 「CYCPLUS」 的進口代理開始批發銷售 「CYCPLUS AS2」 系列小型電動氣泵。
自營自行車停車場的銷售構成比例爲34%,指定管理層的銷售構成比例爲26%(細分爲81%的使用費制度,19%的指定管理費制度),設備銷售的18%,合同銷售的18%,其他的4%。該細分市場的利潤率比去年同期增長6.0個百分點至23.8%,並已升至大大超過COVID-19 疫情之前的水平(截至2019/3財年的14.7%,截至2020/3財年的14.1%)。除了因解除與 COVID-19 疫情相關的行爲限制而恢復自行車停車使用量的銷售增長外,BPR的業績也起到了推動作用,例如以自營自行車停車場爲中心的價格調整、工作效率的提高、撤出與地方政府相關的無利可圖的指定管理自行車停車場等,盈利能力急劇提高。
保持財務穩健
3.財務狀況
在財務方面,截至2025/3財年的中期財年末的總資產較2024/3財年末減少了6,700萬日元,至148.31億日元。主要是現金和存款增加了2.08億日元,而有價證券減少了2億日元。總負債較同期減少了7.6億日元,至77.35億日元。主要是,獎金準備金比同期減少了2.15億日元。計息債務(長期和短期貸款總額)減少了5700萬日元至8.51億日元。總淨資產較同期增加了6.92億日元,達到70.96億日元。主要是,留存收益同期增加了6.82億日元。結果,資本充足率較同期上升4.8點至47.4%。不存在任何擔憂,包括現金流狀況,我們評估財務穩健性已得到維持。
(作者:FISCO客座分析師水田正史展覽)