■個別材料が出た銘柄への物色が旺盛
今週の新興市場は上昇。同時期の騰落率は、日経平均が+0.97%だったのに対して、グロース市場指数は+1.63%、グロース市場250指数は+1.70%と新興市場が相対的にやや強かった。週初は、週末に12月限先物・オプション特別清算値(SQ値)算出を控えていたことや米株高などを材料に、大型株が強く、新興市場は大型株に引っ張られる展開となった。週末にかけては、メジャーSQ通過を受けて、大型株に対する積極的な売買が手控えられたことから、幕間つなぎ的な物色が新興市場に向かった。個別材料が出た銘柄への物色が旺盛だった一方で、時価総額上位銘柄は強弱まちまちだった。
時価総額上位銘柄では、好決算を発表したGENDA<9166>が乱高下の末、週末にかけて上げ幅を広げ、取引時間中としては11月12日以来の3000円台回復となった。足下きつい動きが続いていたタイミー<215A>も、好業績が材料視されて週末ストップ高となった。一方、MTG<7806>は、子会社で費用過少計上の疑いがあると発表し週末ストップ安。なお、9日にグロース市場に上場したインフォメティス<281A>の初値は、公開価格を8.1%下回る993円。12日にグロース市場に上場したユカリア<286A>の初値は、公開価格を8.0%下回る975円となった。一方、13日にグロース市場に上場したラクサス・テクノロジーズ<288A>の初値は、公開価格を51.6%上回る426円と強い初値形成となった。
■IPOの本格化で直近IPO銘柄への物色も
来週は、17-18日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、18-19日に日本銀行による金融政策決定会合がそれぞれ開催されることから、日米中銀会合に対する思惑でプライム市場への関心が高まり、イベント通過まで新興市場への関心は低くなりそうだ。ただ、日米中銀会合通過後は、今週末にメジャーSQも終わったことから、機関投資家はクリスマス休暇入りする見通し。週末頃からはプライム市場からグロース市場に関心は向かおう。グロース市場250指数の方向性は不透明だが、IPOも本格化を迎えており、短期資金の流出入による活発な商いに期待したい。
今週末にかけて強い動きを見せたGENDAは、上場来高値を更新すると、需給面を材料視した買いが入る可能性もある。一方、アストロスケールHD<186A>は、25年4月期通期連結業績予想の修正を発表。前期より赤字幅が拡大したが、想定線との見方もあり、週明けの動向に注目したい。また、IPOの本格化で直近IPO銘柄への物色も広がりそうだ。
来週は、17日にスタンダード市場に液晶ディスプレイ用印刷版などを手掛ける黒田グループ<287A>、人材育成事業を手掛けるリスキル<291A>、18日にプライム市場にメモリおよび関連製品の製造を手掛けるキオクシアHD<285A>、19日にグロース市場にスマホアプリ運営のdely<299A>、小型SAR衛星の開発・運用などを手掛けるSynspective<290A>がそれぞれ上場する。キオクシアHDに関心が集まっているが、公募価格が仮条件の上限とならなかったため、公募割れが懸念されている。
■對個別材料發佈的股票進行積極的關注
本週新興市場上漲。同期的漲跌幅,日經平均上漲了0.97%,而成長市場指數上漲了1.63%,成長市場250指數上漲了1.70%,新興市場相對較強。周初,由於即將計算12月限期貨和單腿期權的特殊結算值(SQ值),以及美國股市上漲等因素,大盤股表現強勁,新興市場受到大盤股的帶動。隨着週末的臨近,主要SQ的通過使大盤股的積極交易被抑制,因此新興市場轉向了較爲平穩的關注。雖然對個別材料的股票進行了積極關注,但市值較大的股票表現參差不齊。
在市值較大的股票中,發佈了良好財務預測的GENDA<9166>在經歷了劇烈波動後,週末上漲幅度擴大,交易時段恢復至3000日元,這是自11月12日以來的首次回升。近期持續表現疲軟的泰米<215A>由於良好的業績成爲焦點,週末達到了漲停價。另一方面,MTG<7806>因子公司存在費用少計的疑慮而宣佈,週末達到了跌停價。值得注意的是,9日上市的成長市場中的信息美蒂斯<281A>的初值爲993日元,低於公開價格的8.1%。12日上市的成長市場中的優卡利亞<286A>的初值爲975日元,低於公開價格的8.0%。另外,13日上市的成長市場中的拉克薩斯科技<288A>的初值爲426日元,超過公開價格的51.6%,形成了強勁的初值。
■隨着已上市新股的增加,最近的已上市新股出現了更多關注
下週,17日至18日舉行美國聯邦公開市場委員會(FOMC),18日至19日舉行日本銀行的貨幣政策決定會議,因此由於對日美央行會議的預期,主板市場的關注度提高,在事件通過之前,新興市場的關注可能會降低。不過,在日美央行會議結束後,鑑於本週末主要SQ也結束,機構預計會進入聖誕假期。從週末開始,關注可能會從主板市場轉向成長市場。儘管成長市場250指數的方向性不明,但已上市新股也正迎來全面化,期望因短期資金的流入和流出而帶來活躍的交易。
本週末表現強勁的GENDA如果更新了歷史最高,基於供需面的材料可能會吸引買入。另一方面,宇宙探索HD<186A>宣佈修正2025年4月期的全年度合併業績預測。儘管相比於前期,虧損幅度擴大,但有與預計線一致的觀點,因此值得關注下週一的動態。此外,由於已上市新股的增加,最近的已上市新股也可能會引起更多關注。
下週,17日標準市場將上市專注於液晶蘋果-顯示屏的黑田群<287A>、專注於人力資源發展的再技能<291A>,18日主板市場將上市專注於內存及其相關產品製造的關口HD<285A>,19日成長市場將上市專注於手機應用經營的dely<299A>、專注於小型SAR衛星的開發與經營的Synspective<290A>。對關口HD的關注較高,但由於公開價格未達到預期上限,因此存在公開破發的擔憂。