■株主還元とSDGsへの取り組み
1. 株主還元策
トリプルアイズ<5026>は、株主に対する利益還元も経営の重要課題であると認識している。しかし、現在は成長過程にあり、経営環境の変化に対応するために財務体質を強化し、事業拡大のための内部留保の充実などを図ることが株主に対する最大の利益還元につながるものと考えている。このことから配当を実施していない。
将来的には、収益力の強化や事業基盤の整備を実施しつつ、内部留保の充実状況及び企業を取り巻く経営環境を総合的に勘案し、株主への利益還元を検討することを基本方針としているが、配当実施の可能性及び実施時期などについては未定である。内部留保資金の使途については、将来の収益力の強化を図るため、研究開発投資及び優秀な人材を確保するための採用教育費用として有効に活用する方針である。
同社の剰余金の配当は、年1回の期末配当を基本方針としており、会社法第459条第1項各号に定める事項については、法令に別段の定めのある場合を除き、取締役会の決議によって定めることができる旨を定款で定めている。また、剰余金の配当基準日について、期末配当は8月31日、中間配当は2月末日、その他基準日を定めて剰余金の配当をすることができる旨を定款に定めている。
2. SDGsへの取り組み
SDGsの取り組みに関して同社テクノロジーは持続可能性を担うものでなければ、本当の意味で社会を豊かにすることはできないという従来からの考えのもと、(1) 社会インフラとなるアーキテクチャの提供、(2) イノベーションによる経済成長への貢献、(3) テクノロジー教育による次世代人材の育成の3つを社会問題解決に貢献できる領域として掲げている。改めて事業に17の目標を取り込むのではなく、これまでの取り組みの先にある持続可能な開発目標にスコープすることで活動を推進していく方針だ。
(1) 社会インフラとなるアーキテクチャの提供
貧困問題や分配の平等性、資源保全といった経済問題には、信頼性の高いフィンテックの提供によって解決を目指す。例えば、顔認証AIによって貧困層へのマイクロファイナンスをより容易に行えるようになる。また、企業会計にブロックチェーンを導入することで決算の透明性を向上させることが可能になる。
(2) イノベーションによる経済成長への貢献
DXの進まない既存の業界・企業とIT業界における先端技術の新結合によって、これまでにない経済構造の構築を目指す。さらには、AIテクノロジーの研究開発によって第4次産業革命の一翼を担い、来るべきSociety 5.0の世界とそこに生きる人々の豊かさを追求していく。
(3) テクノロジー教育による次世代人材の育成
AIによって想定されている「技術失業」について真摯に捉え、AIにはできない人の仕事を追求していく。短期的には、AIエンジニアリング研修をオープンな事業として展開しながら多くのエンジニアのスキルアップを目指す。中長期的には、国籍や年齢にこだわらない雇用と自由で柔軟な業務を実行する企業組織を構築していく。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 永岡宏樹)
■股東回報與可持續發展目標的努力
1.股東回報政策
Triple Eyes<5026>認爲,回報股東的利益是經營的重要課題。然而,目前處於成長階段,爲了應對經營環境的變化,加強財務體質,充實內部留存以推動業務擴展,被認爲是對股東的最大利益回報。因此,目前未實施分紅派息。
未來將實施收益能力的增強和業務基礎的整備,同時綜合考量內部留存充實狀況及企業所處的經營環境,作爲基本方針,考慮對股東的利益回報,但分紅派息的可能性及實施時間等仍未確定。關於內部留存資金的用途,計劃有效利用於增強未來的收益能力,包括研發投資和優質人才的招聘及培訓費用。
公司的剩餘金分紅派息以年1次的期末分紅爲基本方針,並在章程中規定,關於公司法第459條第1項各號所定事項,除法律有特別規定外,可由董事會決議確定。此外,關於剩餘金的分紅基準日,期末分紅爲8月31日,中期分紅爲2月末日,章程中規定可以設定其他基準日進行剩餘金的分紅。
2. 可持續發展目標的努力
關於可持續發展目標的努力,公司科技在傳統理念的基礎上認爲,除非可持續性得以保證,否則無法真正豐富社會,提出了對社會問題解決有貢獻的三個領域:(1) 提供成爲社會基礎設施的架構;(2) 通過創新促進經濟增長;(3) 通過科技教育培養下一代人才。決心不是簡單將17個目標融入業務,而是通過關注之前努力所取得的目標,來推進可持續發展目標的活動。
(1) 提供成爲社會基礎設施的架構
通過提供高可信度的金融科技,旨在解決貧困問題、分配公平性、資源保護等經濟問題。例如,人臉識別AI將使貧困人群更容易獲得小額融資。此外,通過在企業會計中引入區塊鏈,可以提高財務報告的透明度。
(2) 通過創新推動經濟增長
通過IT行業的前沿技術與未進行數字轉型的傳統行業及企業的新結合,旨在構建前所未有的經濟結構。此外,通過AI科技的研發,將助力第四次工業革命,追求即將到來的Society 5.0世界及其居民的繁榮。
(3) 通過科技教育培養下一代人才
認真對待AI所預想的「技術失業」問題,追求AI無法替代的人的工作。在短期內,計劃將AI工程培訓作爲開放事業展開,旨在提高許多工程師的技能。在中長期內,構建不拘泥於國籍或年齡的就業和自由靈活作業的企業組織。
(作者:FISCO客員分析師永岡宏樹)