ビーアンドピー<7804>は9日、2024年10月期決算を発表した。売上高が前期比11.4%増の35.36億円、営業利益が同21.7%増の5.50億円、経常利益が同21.6%増の5.51億円、当期純利益が同30.6%増の3.91億円となった。売上高は過去最高を計上した。
同社は、さらなる成長を図るため、前期から引き続いて、シェア拡大、機能拡大、領域拡大の3つの戦略を掲げ、実行している。シェア拡大戦略について、主力の大阪、東京において営業エリアの拡大を行った。名古屋、福岡、京都についても、顧客基盤を固めて事業を拡大するべく、新規顧客獲得活動を強化している。機能拡大・領域拡大については、デジタルサイネージをデジタルクリエイトに名称変更し、従来のハード機器販売、動画配信システムの提供に加えて、AR(拡張現実)を使った付加価値サービスの提案を積極的に行っており、オーダーグッズ制作と連携した「Novelty AR」を新しいARサービスとして開始し、大手鉄道会社のイベント向けに発注をうけた。オーダーグッズ制作については、さまざまな制作実績を積んでおり、IP(知的財産)コンテンツ関連の受注も進めている。また、オフセット印刷やシルクスクリーン印刷、オンデマンド印刷等の少品種多量生産型の案件対応については、高品質かつ短納期で生産できるネットワーク体制を活かしたプリントソリューションとして順調に受注を拡大している。これらの新規事業はこれまで専任営業が独自で営業活動を行ってきたが、その経験やノウハウを全営業担当に共有し、専任営業に加えて全国の拠点の営業担当が新規事業商材の提案と拡販を進めている。加えて、環境に配慮した販促物制作を強化し、TOPPANと協業して環境負荷の低いターポリン素材「エコクラシー」を使用したサステナブルな販促物の提供を開始するなど、エコ商材として顧客からの関心が高い環境に配慮した素材を使った商品の提案を積極的に行っている。ウェブプロモーション事業については、これまでのECサイト運営のノウハウと実績を考慮した結果、WEBによる集客活動を同社が得意とする対面営業に繋げることにより、顧客層の拡大とリピート受注の獲得を図ることとし、このための各種施策を実行し、成果をあげている。生産体制については、高収益体質の生産体制を構築し、生産性や品質管理の向上に繋げるべく、人員配置の見直しや設備投資を実行した。設備投資について、大阪では大阪・関西万博に向けた需要に対応するため大型の設備投資を行い、横浜ではオーダーグッズの生産力を強化するための設備投資を行った。また、業務標準化により属人化しない技術による「人に依存しない」生産工程の実現、すなわち、スマートファクトリー化に向けてシステムや業務プロセスの見直しを進めている。M&Aについて、さらなる成長及び企業価値の向上を実現させるため、社内で編成したプロジェクトチームによる各種情報収集や調査を積極的に行った結果、2024年10月29日に株式会社イデイに対するM&Aが決定し、2024年11月8日にグループ会社化した。イデイ社は多数の広告主に対して広告の企画やデザインを行っており、イデイ社の販路・企画提案力と同社の生産力やサービスラインナップを組み合わせることで、2025年10月期以降の当社グループの業績拡大に繋げるとしている。
2025年10月期通期の連結業績予想については、売上高が43.00億円、営業利益が6.31億円、経常利益が6.31億円、親会社株主に帰属する当期純利益が4.26億円を見込んでいる。同社は、2025年10月期第1四半期末より連結決算に移行する予定のため、連結での業績予想に変更している。なお、対前期増減率については、比較する連結会計年度がないため記載していない。
株主還元について、より積極的な利益還元を実施するため、事業拡大のための成長投資を行いながら安定的な配当を継続して実施することを基本方針として、2024年10月期の配当は従来予想比+10円の60円、2025年10月期は70円を予想しており、2026年10月期の配当性向40%を目指すとしている。
ビーアンドピー<7804>於9日發佈了2024年10月期的業績。營業收入較上期增長11.4%,達到35.36億日元,營業利潤增長21.7%,爲5.50億日元, 經常利潤增長21.6%,爲5.51億日元,當期淨利潤增長30.6%,爲3.91億日元。營業收入創下歷史新高。
該公司爲了實現進一步的增長,繼續以擴大共享、擴大功能和擴大領域這三大戰略爲目標並實施。在共享擴大戰略方面,在主力市場大阪和東京擴展了營業區域。爲了鞏固名古屋、福岡、京都的客戶基礎,正在加強新客戶的獲取活動。關於功能擴大和領域擴大,已將數字標牌更名爲數字創意,除了傳統的硬件銷售和視頻分發系統提供外,積極提出使用AR(增強現實)的增值服務,並作爲新的AR服務啓動了與定製商品製作相結合的「Novelty AR」,並已接到大手鐵路公司的活動訂單。關於定製商品製作,已積累了各種製作實績,並在推進IP(知識產權)內容相關的訂單。同時,針對小品種多量生產型的項目,如膠印、絲網印刷和按需印刷等,藉助高質量且短交期的生產網絡體系,作爲打印解決方案穩步拓展了訂單。這些新業務過去由專任銷售獨立進行銷售活動,但現在分享了他們的經驗和專業知識給所有銷售人員,除了專任銷售之外,全國各地的銷售人員也在積極推進新業務商品的建議和銷售。此外,還加強了環保促銷物製作,與TOPPAN合作,開始提供使用環保低負荷材料「生態經典」的可持續促銷物,積極提出使用環保材料製作的商品,這類產品在客戶中受到高度關注。關於網絡推廣業務,基於過去EC網站運營的專業知識和業績,認爲將WEB吸引活動與公司擅長的面對面銷售相結合,有助於擴大客戶群和獲得重複訂單,因此實施了各類措施來取得成果。關於生產體系,構建了高盈利能力的生產體系,以提高生產性和質量管理爲目的,進行了人員配置的重新審視和設備投資。在設備投資方面,爲了應對大阪·關西博覽會的需求,進行了大規模設備投資,在橫濱進行了增強定製商品生產能力的設備投資。此外,通過業務標準化推進無依賴於人的技術,實現所謂的「人不依賴」的生產過程,即朝着智能工廠化的方向對系統和業務流程進行重新審視。關於M&A,爲了實現進一步的成長和企業價值的提升,積極進行內部編成的項目組的多種信息收集和調查,結果決定於2024年10月29日對株式會社イデイ進行M&A,並在2024年11月8日成爲集團公司。イデイ公司爲衆多廣告主提供廣告企劃和設計,通過將イデイ公司的銷售渠道與提案能力與公司的生產力和服務產品線相結合,力爭推動2025年10月期以後的集團業績擴張。
關於2025年10月期的年度合併業績預測,預計營業收入爲43.00億日元,營業利潤爲6.31億日元,經常利潤爲6.31億日元,歸屬於母公司股東的當期淨利潤爲4.26億日元。由於該公司計劃從2025年10月期第一季度末起轉爲合併決算,因此對合並的業績預測進行了修改。此外,由於沒有比較的合併會計年度,因此未進行增減率的說明。
關於股東回報,爲了更積極地進行利潤回饋,基本方針是在進行增長投資以擴大業務的同時,繼續穩定分紅。2024年10月期的分紅預期比原預測增加10日元,爲60日元,2025年10月期預計爲70日元,並預計到2026年10月期的分紅派息比率達到40%。