■NexTone<7094>の会社概要
1. 会社概要
同社は2016年に発足した。音楽を中心としたエンタテインメント領域において、著作権管理事業、DD事業、音楽配信事業など、アーティスト、作曲家、作詞家などが有する権利の管理業務を代行する総合的な音楽エージェントサービスを展開している。同社の事業セグメントは、著作権管理事業、DD事業、音楽配信事業、その他により構成される。
著作権管理事業は、作詞家、作曲家、音楽出版社など著作権者からの委託を受け、音楽著作物の利用の許諾、使用料の徴収・分配を行う。同事業は、国内では同社とJASRACの2団体による寡占市場である。DD事業は、音楽を中心としたデジタルコンテンツを国内外の配信事業者へ供給する。音楽配信事業は、インターネットを通じて楽曲を配信する事業を行う。そのほかにも、アーティストブッキングやライブへのユーザー招待、楽曲タイアップに関わる音楽コンテンツの権利処理等を通じたコンテンツ利用促進コーディネート、家庭向けライブ配信サポート、ライブビューイングなどを行うキャスティング事業、著作権・原盤権等の権利処理システムの開発・提供、コンテンツ配信関連のシステム開発・提供なども行っている。
2. 沿革
1899年(明治32年)に旧著作権法が制定されたが、その後も音楽の分野では楽曲の無断演奏などが横行する状況が続いたため、1939年(昭和14年)に「著作権ニ関スル仲介業務ニ関スル法律」(以下、仲介業務法)が制定された。同法律の目的は、著作権が正当に行使されるために国の指導監督の下で著作権の集中管理を行う団体を原則一分野一団体として作ることにあった。仲介業務法が制定された年に、音楽の分野では(社)大日本音楽著作権協会(現 JASRAC)が設立され、同法律の下で音楽分野の唯一の著作権管理団体として、以後はその役割を一手に担ってきた。
その後、2001年10月1日に「著作権等管理事業法」が施行されると同時に「仲介業務法」は廃止され、事業の許可制が登録制へ、使用料の認可制が届出制へと変わり、一分野一団体の原則がなくなり、民間に著作権管理業務に関する門戸が開放された。同社の前身の1社である(株)イーライセンスは著作権等管理事業法の成立を前提に、2000年9月に三野明洋(みのあきひろ)氏(元 同社取締役会長、2019年6月まで相談役)が設立したものである。一方、同社の前身のもう1社である(株)ジャパン・ライツ・クリアランス(JRC)は、2000年12月にアーティストマネージメントオフィス11社の出資により、同社の現 代表取締役COOである荒川祐二(あらかわゆうじ)氏が代表取締役となり設立された。
両社は、以後約15年にわたりそれぞれが著作権管理事業を行っていたが、イーライセンスの代表取締役社長であった阿南雅浩(あなんまさひろ)氏(現 代表取締役CEO)は、音楽著作権市場に健全な競争原理を導入するためには、市場シェア第2位のイーライセンスと第3位のJRCが事業統合し、JASRACの対抗軸となることが合理的であると考え、荒川氏に合併を提案し、賛同を得た。2016年2月に合併が実現し、商号を現社名に変更した。
同社は、2020年3月30日に東京証券取引所マザーズに上場した(2022年4月4日にグロース市場へ移行)。2023年9月にはレコチョクの株式51.7%(議決権割合)を既存株主から取得し、レコチョク及び子会社のエッグスを連結子会社化した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林拓馬)
■NexTone<7094>的公司資料
1. 公司資料
該公司成立於2016年。在以音樂爲中心的娛樂領域,開展著作權管理業務、DD業務、音樂配送業務等,代爲管理藝術家、作曲家、作詞家等所擁有的權利,提供綜合的音樂代理服務。公司的業務分爲著作權管理業務、DD業務、音樂配送業務、其他領域。
著作權管理業務接受作詞家、作曲家、音樂出版社等著作權人的委託,進行音樂著作物使用許可、收取與分配使用費。該業務在國內由公司與JASRAC兩家機構壟斷。DD業務向國內外的配送商提供以音樂爲中心的數字內容。音樂配送業務則通過互聯網進行樂曲的分發。此外,還包括藝術家預約和用戶邀請到現場演出、與樂曲合作相關的音樂內容權利處理,提高內容使用的協調、家庭直播支撐位、現場觀看等進行的CASTING業務、著作權及原版權等權利處理系統的開發與提供、內容配送相關係統的開發與提供等。
2. 沿革
1899年(明治32年)舊著作權法頒佈,但之後在音樂領域中,未經許可的樂曲演奏等現象仍然普遍。因此,在1939年(昭和14年)頒佈了《著作權中介業務法》(以下簡稱中介業務法)。該法律的目的是在國家的指導監督下,對於著作權的集中管理以確保著作權得到正當行使,每個領域原則上只設立一個管理機構。中介業務法成立之年,在音樂領域內設立了(社)大日本音樂著作權協會(現JASRAC),並作爲唯一的音樂著作權管理團體,從此承擔起這一角色。
2001年10月1日,《著作權等管理事業法》施行的同時,中介業務法也被廢止,業務的許可制度由註冊制度取代,使用費的審核制度改爲通知制度,原則上「一領域一團體」的規定取消,民間的著作權管理業務由此開放。公司的一家前身,(株)イーライセンス是在著作權等管理事業法成立的背景下,由三野明洋(みのあきひろ)於2000年9月設立的(當時是該公司的董事會長,至2019年6月擔任顧問)。而另一前身(株)ジャパン・ライツ・クリアランス(JRC)則是在2000年12月由11家藝術家管理辦公室出資建立,由現任代表董事COO的荒川祐二(あらかわゆうじ)擔任代表董事。
兩家公司在接下來的約15年中各自開展著作權管理業務,但當時爲イーライセンス的代表董事社長阿南雅浩(あなんまさひろ)認爲,爲了引入健全的競爭原則,市場份額第二名的イーライセンス和第三名的JRC應當合併,成爲與JASRAC的對抗軸線,這樣的想法是合理的,隨後向荒川氏提出合併的建議並得到了支持。2016年2月合併實現,並將商號更改爲現公司名稱。
該公司於2020年3月30日在東京證券交易所母板上市(於2022年4月4日遷移至增長市場)。在2023年9月,該公司從現有股東手中獲得了レコチョク的51.7%股票(表決權比例),並將レコチョク及其子公司Eggs納入合併子公司。
(撰寫:FISCO客座分析師 吉林拓馬)
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