10日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は小幅続伸、米CPI発表前に様子見姿勢強まる
・ドル・円は軟調、利益確定売りで
・値上がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位はファナック<6954>
■日経平均は小幅続伸、米CPI発表前に様子見姿勢強まる
日経平均は小幅続伸。前日比36.92円高(+0.09%)の39197.42円(出来高概算8億2000万株)で前場の取引を終えている。
9日の米国株式市場は下落。ダウ平均は240.59ドル安の44401.93ドル、ナスダックは123.08ポイント安の19736.69で取引を終了した。過去最高値付近でのもみ合いで、寄り付き後、まちまち。ダウは連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げや中国の景気支援計画への期待に一時買われたが、シリアのアサド政権崩壊などを受けた地政学的リスクを警戒した売りに押され、下落に転じた。ナスダックも利益確定売りに加え、半導体のエヌビディアの下落が重しとなり指数を押し下げ。相場は終盤にかけて、下げ幅を拡大し終了した。
米国株は下落も為替の円安推移などを材料に、東京市場はやや買い優勢で取引を開始。日経平均は39400円台まで上昇したが、買い一巡後は昨日同様、上値は重く上げ幅を縮小した。先物市場では、週末の12月先物・オプション特別清算値(SQ値)に絡んだ売買がメインとなり指数の方向感は乏しい。11日の米消費者物価指数発表を前に、やや様子見姿勢が強まった。
日経平均採用銘柄では、証券会社のポジシティブなレポートが材料視されてディスコ<6146>が堅調推移。銅価格上昇が影響して住友金属鉱山<5713>が買われたほか、中国経済政策期待から資生堂<4911>、安川電機<6506>、TOTO<5332>、オムロン<6645>など中国関連銘柄が買われた。このほか、ソニーグループ<6758>、丸紅<8002>、ルネサスエレクトロニクス<6723>などが上昇した。
一方、足元買われていた楽天G<4755>が売られたほか、フジクラ<5803>、古河電工<5801>、住友電工<5802>の電線株もさえない。また、柏崎刈羽原発の再稼働が24年度内困難と伝わったことで三菱重<7011>、日本製鋼所<5631>も売られた。このほか、日立<6501>、富士電機<6504>、協和キリン<4151>、コムシスHD<1721>などが下落した。
業種別では、鉄鋼、卸売、輸送用機器、電気機器、鉱業などが上昇した一方、その他製品、保険業、非鉄金属、医薬品、証券・商品先物などが下落した。
後場の東京市場は中国株睨みの展開となりそうだ。中国経済政策への期待感から上海総合指数、香港ハンセン指数はともにじりじりと上げ幅を縮小。中国関連銘柄の上値が弱くなれば、日経平均は前日比マイナス圏に突入する場面も見られよう。
本日も陰線となれば5日連続となる。
■ドル・円は軟調、利益確定売りで
10日午前の東京市場でドル・円は軟調地合いとなり、151円54銭から151円03銭まで値を下げた。米10年債利回りは底堅く推移したが、ドルは前日強含みの反動で利益確定売りが先行。また、日経平均株価の上げ幅縮小でリスク選好の円売りは後退した。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は151円03銭から151円54銭、ユーロ・円は159円47銭から159円88銭、ユーロ・ドルは1.0545ドルから1.0561ドル。
■後場のチェック銘柄
・新都ホールディングス<2776>、 シルバーエッグ・テクノロジー<3961>など、4銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位はファナック<6954>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・日・11月マネーストックM3:前年比+0.7%(10月:+0.7%)
【要人発言】
・石破首相
「日銀の金融政策は為替誘導を目的としたものではない」
「長期金利の急上昇や為替相場の急変動は好ましくない」
「通貨や国債の信認確保し続けることは重要」
「中長期的な財政への信認失われることないようにする」
<国内>
特になし
<海外>
・時間未定 中・11月輸出(前年比予想:+8.7%、10月:+12.7%)
・時間未定 中・11月輸入(前年比予想:+0.9%、10月:-2.3%)
・12:30 豪準備銀行が政策金利発表(4.35%に据え置き予想)
・16:00 独・11月消費者物価指数改定値(前年比予想:+2.2%、速報値:+2.2%)
在10日下午的交易中,我們需要關注以下3個要點。
・日經指數小幅上漲,在美國CPI發佈前市場觀望氣氛加重
・美元兌日元走弱,因獲利了結賣出
・上漲貢獻最多的是東電8035,第二位是發那科6954
■日經指數小幅上漲,在美國CPI發佈前市場觀望氣氛加重
日經平均小幅上漲。與前一交易日相比上漲36.92日元(+0.09%),報39197.42日元(成交量約8億2000萬股),前半場交易已結束。
9日的美股市場下跌。道瓊斯指數下跌240.59點,收於44401.93點,納斯達克下跌123.08點,收於19736.69點。市場在歷史最高點附近震盪,開盤後漲跌不一。道指因美國聯邦儲備委員會(FRB)額外減息及中國經濟刺激計劃的期待曾一度上漲,但受到敘利亞阿薩德政權崩潰等引發的地緣政治風險的賣壓,轉爲下跌。納斯達克也因獲利了結賣盤及半導體公司英偉達的下跌影響,推動指數走低。行情在尾盤時擴大了跌幅並結束。
雖然美股下跌,但因匯率日元貶值等因素,東京市場略有買方佔優開盤。日經指數上漲至39400點,但在買盤消化後,和昨日一樣,抬升空間受限,上漲幅度縮小。期貨市場方面,與週末12月期貨及單腿期權特別清算值(SQ值)相關的交易成爲主要,指數方向感較弱。在11日美國消費物價指數發佈前,市場觀望氣氛有所加強。
日經平均採用的股票中,證券公司的積極報告被視爲材料,迪斯科<6146>表現堅挺。銅價上漲導致住友金屬礦業<5713>受到買盤影響,此外,由於對中國經濟政策的期待,資生堂<4911>、安川電機<6506>、TOTO<5332>、歐姆龍<6645>等中國相關股票也受到買入。此外,索尼集團<6758>、丸紅<8002>、瑞薩電子<6723>等股價也上漲。
另一方面,近期被買入的樂天G<4755>遭到賣出,藤倉<5803>、古河電工<5801>、住友電工<5802>的電線股票也表現不佳。此外,柏崎刈羽核電站的重新開工在24年度內被認爲困難,這導致三菱重工<7011>、日本製鋼所<5631>也遭到賣出。此外,日立<6501>、富士電機<6504>、協和輝裏<4151>、康米斯HD<1721>等股票出現下跌。
行業板塊方面,鋼鐵、批發、運輸設備、電子設備、礦業等上漲,而其他產品、保險業、有色金屬、藥品、證券・商品期貨等下跌。
後市東京市場可能會以關注中國股市爲主。由於對中國經濟政策的期待,上海綜合指數和香港恒生指數均緩慢縮小漲幅。如果中國相關股票的上升動能減弱,日經平均指數可能會出現跌入前日比負區間的情形。
如果今天繼續出現陰線,將是連續第5天。
■美元對日元疲軟,因獲利了結賣出
在10日上午的東京市場中,美元對日元出現疲軟走勢,從151.54日元下跌至151.03日元。美國10年期國債收益率走勢堅挺,但由於前一日整體走強的美元遭遇獲利了結賣出,日經平均株價的上漲幅度縮小,投資者追求風險的日元賣出也有所退卻。
截至目前的交易區間,美元對日元在151.03日元到151.54日元之間,歐元對日元在159.47日元到159.88日元之間,歐元對美元在1.0545美元到1.0561美元之間。
■後場的檢查股票
・新都控股<2776>、銀蛋科技<3961>等4只股票漲停
※包括一時的漲停價(指示價格)
・上漲貢獻最高的是東電<8035>,第二位是發那科<6954>
■經濟指標和重要人物發言
【經濟指標】
・日本1-3月法人企業統計調查・全行業設備投資:同比+6.8%(10-12月:+16.4%)
・中國5月份財新制造業PMI:51.7(預測:51.6,4月份:51.4)
【重要人物發言】
・加藤日本銀行理事
「包括ETF處置在內的今後處理會花費一定時間進行徹底審查。」
<國內>
・沒有特別的事情
<海外>
・沒有特別的事情
【經濟指標】
・日本11月貨幣供給M3:同比+0.7%(10月:+0.7%)
【重要講話】
・石破首相
「日本銀行的貨幣政策並不是爲了引導匯率而制定的」
「長期利率的急劇上升和匯率的急劇波動是不利的」
「確保貨幣和國債的信任是重要的」
「確保中長期財政的信任不會喪失」
<國內>
特になし
<境外>
・時間未定 中國・11月出口(同比預測:+8.7%,10月:+12.7%)
・時間未定 中國・11月進口(同比預測:+0.9%,10月:-2.3%)
・12:30 澳大利亞儲備銀行將發佈政策利率(預計保持在4.35%)
・16:00 德國・11月消費者物價指數修正值(同比預測:+2.2%,初值:+2.2%)