タスキホールディングス<166A>は、2024年4月1日付で共同株式移転の方法により、株式会社タスキと株式会社新日本建物の両社の共同持株会社として設立された。また、資産コンサルティングベンチャーの株式会社オーラを子会社化している。
事業セグメントは、IoTレジデンスの企画・開発・販売や中古物件の取得・販売を行うLife platform事業を中心に、ベンチャー不動産事業者向けに不動産担保ローンを提供するFinance Consulting事業や不動産業界のDX化を推し進めるSaaS事業(非連結)を展開している。また、Life Platform事業の中でも、IoTレジデンス(タスキ、新日本建物)、リファイニング(タスキ)、資産コンサルティング(オーラ)、その他に分類されている。経営統合・M&Aにより事業ポートフォリオは多角化しており、販売価格は3億円から50億円と幅広い物件を開発・販売できる。顧客層も個人投資家だけでなく、事業会社や機関投資家まで広がっている。
2024年9月期の売上高は47,455百万円、EBITDAは5,478百万円、営業利益は4,065百万円で着地した(2024年9月期は変則決算となり、新日本建物は6ヶ月分、オーラは5ヶ月分を取り込み)。2024年9月期第4四半期においてはタスキのIoTレジデンス販売が特に好調で竣工済み物件はすべて売却が完了、グループ全体での販売件数は39件と過去最高を記録した。海外投資家からの購入意欲も依然として高い傾向にあるという。オーラは資産コンサルティングを手掛ける中で取得する物件を計上した。また、プロジェクトパイプラインの獲得状況(仕入)では、タスキが95件(達成率97.9%)で、新日本建物が45件(同80%)と順調にパイプラインを獲得した。SaaS事業は、導入社数KPIの100社を達成し、大手企業にも導入が広がった。2025年9月期の売上高は前期比60.2%増の76,000百万円、EBITDAは同62.5%増の8,900百万円、営業利益は同112.8%増の8,650百万円を見込んでいる。
同社は中期経営計画を開示しており、2027年9月期の連結売上高100,000百万円、EBITDA 13,650百万円、営業利益13,150百万円、当期純利益7,200百万円を目標としている。また、2033年9月期の連結売上高を200,000百万円、SaaS事業導入企業数を1,500社とするビジョンも掲げている。既存ビジネスの強化では、タスキHDにグループDX戦略研究部を設置し、グループ全体でのDX化・生産性向上を促進していく。また、仕入を中心とした即戦力の採用を強化して2027年9月末には100名の仕入人員を確保するほか、東京23区の売上高20~30億円規模の中小不動産企業のM&Aも検討している。さらに、SaaS事業のARR最大化にも注力するようで、「TASUKI TECH LAND」の導入企業数を2027年9月期に470社、ARR12億円を目指す。月額ARPUは現在の3万円から21万円にオプション機能の拡充やTOUCH&PLANのアカウント課金により向上させていく。これにより、不動産仕入・開発SaaS市場で国内トップを目指していく。
同社は現時点でプライム市場への市場変更の形式要件を満たしており、最短で2026年9月期のプライム上場を目指している。また、累進配当を基本として非資金取引(M&Aに伴うのれんの償却額等)を除く1株当たり当期純利益の35%以上の配当性向を掲げており、業績好調ななか配当利回りは4%を超えている。経営統合後の史上最高値を更新している同社の中長期的な成長には注目しておきたい。
TASUKI HOLDINGS <166A>於2024年4月1日通過共同股權轉讓方式成立爲TASUKI株式會社和株式會社新日本建物兩家公司的共同持股公司。此外,資產諮詢創業公司ORA已被收購爲子公司。
業務分部主要側重於進行IoT住宅的規劃、開發、銷售以及獲取、銷售二手房等生活平台業務,提供給創業不動產經營者的不動產抵押貸款金融諮詢業務,推動房地產行業數字化的SaaS業務(非連結)。另外,在生活平台業務中,也包括IoT住宅(TASUKI、新日本建物)、翻新(TASUKI)、資產諮詢(ORA)等類別。通過經營整合和併購,業務結構多元化,銷售價格範圍從3億日元到50億日元不等,可以開發和銷售多種類型物業。客戶層面擴展到個人投資者、企業以及機構投資者。
2024年9月期營業收入爲474.55億日元,EBITDA爲54.78億日元,營業利潤達40.65億日元(2024年9月期屬於變劇彙算,新日本建物計入了6個月份,ORA計入了5個月份)。2024年9月期第四季度TASUKI的IoT住宅銷售尤其順利,已竣工的物業全部完成銷售,整個集團的銷售數量達到39筆,創下歷史最高紀錄。來自海外投資者的購買意願仍然保持高位。ORA在從事資產諮詢的過程中計入了所取得的物業。另外,在項目管線的獲得情況中,TASUKI獲得了95個項目(達成率97.9%),新日本建物獲得了45個項目(80%獲得率),管線獲取進展順利。SaaS業務已實現引入企業數的KPI達到100家,逐漸在大型企業中推廣。預計2025年9月期的營業收入同比增長60.2%,達到76000億日元,EBITDA同比增長62.5%至8900億日元,營業利潤同比增長112.8%至8650億日元。
公司已公佈中期經營計劃,目標設定爲2027年9月期的合併營業收入達到1000億日元,EBITDA爲136.5億日元,營業利潤達131.5億日元,當期淨利潤達72億日元。此外,公司還明確了2033年9月期的合併營業收入目標爲2000億日元,SaaS業務引入企業數目標爲1500家。在加強現有業務方面,TASUKI HD設立了集團數字化戰略研究部門,並推動整個集團的數字化和生產率提高。另外,公司將加強倉儲等直接可行動力的招聘,並計劃在2027年9月底前確保擁有100名倉儲人員,同時還在考慮收購東京23區銷售額在20億至30億日元規模的中小不動產企業的併購。此外,公司還致力於最大化SaaS業務的ARR(年度重複收入),旨在2027年9月期將TASUKI TECH LAND的引入企業數量目標設定爲470家,ARR達到12億日元。月均ARPU將通過提升可選功能和TOUCH & PLAN的帳戶付費達到21萬日元,旨在成爲國內房地產採購和開發SaaS市場的領先者。
公司目前符合轉板至主板市場的形式要求,計劃最快於2026年9月期實現主板上市。此外,公司以累積分紅爲基礎,除非現金交易之外(例如M&A導致商譽減值等),股份分紅率達到每股當期淨利潤的35%以上,並且在良好業績背景下,股息利率超過4%。值得關注的是,公司在經營整合後創下歷史最高紀錄,並將繼續注視該公司中長期的成長。