藻場造成からブルーカーボン測定、申請までワンストップで提供するBLUABLEをスピンアウト
当社は、新規事業創出プログラム「Fujitsu Innovation Circuit」(以下、FIC)を通じて創出した事業としては初めて、株式会社BLUABLE(ブルアブル、以下BLUABLE)をスピンアウトしました。BLUABLEは2024年10月に出向起業(注1)スタートアップとして会社を設立しており、藻場造成からブルーカーボン(注2)測定、申請までの事業を推進しています。
これまでFICで進めてきた研究・開発や事業内容に対して、出向起業・スピンアウト起業向けのベンチャーキャピタルファンドである出向起業スピンアウトキャピタル1号投資事業有限責任組合から関心が寄せられ、2024年11月に同ファンドより外部資金調達を実施しました。今回調達した資金は、製品、サービスの開発とPMF(注3)の検証に活用します。
当社は今後、当社の海洋デジタルツイン技術(注4)の提供などを通じてBLUABLEと連携することで、海洋環境の課題解決を目指します。 また、今後もFICを通じて社会課題の解決に挑戦する人材や企業を輩出し、サステナブルな社会の実現に貢献していきます。
株式会社BLUABLE 概要
会社名:
株式会社BLUABLE
代表者:
代表取締役 魚谷 貴秀
所在地:
兵庫県宝塚市
事業内容:近年、カーボンニュートラルの実現に向けたブルーカーボンの取り組みが注目されていますが、地球温暖化の影響による海水温の上昇などにより、ブルーカーボン創出の基となる藻場が消失する磯焼け現象が深刻化しています。BLUABLEはカーボンニュートラルの推進とともに水質浄化や生物多様性の維持をはじめとした持続可能な海洋環境に貢献するため、藻場造成からブルーカーボンの測定、申請までをワンストップで提供します。
BLUABLEが提供する藻場造成キットは、海藻が着生しやすい基質を海へ投下するだけで藻場造成が可能であり、設置にあたって重機の利用などが必要ないため、現在一般的に行われている藻場造成方法と比較して短期間で安価な導入を実現することができます。これに加えて、BLUABLEが造成した藻場から創出されたブルーカーボンの測定を行い、「Jブルークレジット」
(注5)の申請も実施します。現在、北海道から九州まで全国16か所の海域で藻場造成の実証実験を実施しています。
今後、IoTやAI技術を活用したブルーカーボンのより高精度な測定に関する実証を予定しています。また、海藻養殖事業者向けの「Jブルークレジット」の申請代行などを検討していく予定です。
新規事業創出プログラムFujitsu Innovation Circuitについて
FICは当社の全社DXプロジェクト「フジトラ(Fujitsu Transformation)」の活動のひとつとして、2021年11月より開始した起業家マインド・スキルを持った人材の育成と新規事業創出を目指すプログラムです。FICはアントレプレナーシップ(注6)人材育成プログラムの「Ignition」と新規事業提案・創出プログラムの「Challenge」の2つのプログラムから構成されており、国内外の2,500名以上の当社グループの社員が参加しています。
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
注釈
注1
出向起業:
自社内では新規事業に挑戦できる環境、機会が得られにくい課題が存在する大企業などに所属する人材が、自社の通常業務から切り離して自立性および柔軟性を維持しながら新規事業創造に挑戦する取り組み
注2
ブルーカーボン:
沿岸・海洋の生態系に取り込まれ、貯留される炭素のこと
注3
PMF:
Product Market Fit(プロダクトマーケットフィット)の略で、 商品が顧客のニーズを満たし正しい市場に提供されている状態
注4
海洋デジタルツイン技術:
地球資源の大半を占める広大で複雑な海洋に関する多様なデータをテクノロジーで収集・モデル化し、海洋の状態をデジタル空間に高精度に再現する技術のこと
注5
Jブルークレジット:
ジャパンブルーエコノミー技術研究組合(JBE)が運営主体であり、JBEから独立した第三者委員会による審査・意見を経て、JBEが認証・発行・管理する独自のクレジット
注6
アントレプレナーシップ:
創造的でオープンマインドな思考や革新的な問題解決力、挑戦するマインド(起業家的思考)を身につけた人材のこと
関連リンク
- 出向起業スピンアウトキャピタル1号投資事業有限責任組合
- 株式会社BLUABLE
- 富士通グループ新規事業創出プログラム「Fujitsu Innovation Circuit」
- 海洋デジタルツイン実現に向け、AIを活用して海中の生物や構造物の3次元形状データを取得する技術を開発(2024年3月26日プレスリリース)
当社のSDGsへの貢献について
2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)は、世界全体が2030年までに達成すべき共通の目標です。当社のパーパス(存在意義)である「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」は、SDGsへの貢献を約束するものです。
本件が貢献を目指す主なSDGs 本件に関するお問い合わせ
FIC事務局
E-mail:contact-fujitsu_innovation_circuit@cs.jp.fujitsu.com
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。
藻場造成的藍色碳測量,從申請到提供一站式服務的BLUABLE進行了分拆
我們首次通過新業務創出程序「富士通創新電路」(以下簡稱FIC)分拆了株式會社BLUABLE(藍阿布爾,以下簡稱BLUABLE)。BLUABLE於2024年10月成立爲派遣創業(注1)初創公司,推動從藻場造成到藍色碳(注2)測量和申請的業務。
針對迄今爲止在FIC推進的研究和開發及業務內容,受到了面向派遣創業和分拆創業的創投基金「派遣創業分拆資本1號投資事業有限責任組合」的關注,並於2024年11月從該基金進行了外部融資。這次籌集的資金將用於產品和服務的開發及PMF(注3)的驗證。
我們今後將通過提供我們的海洋數字孿生技術(注4)與BLUABLE合作,以解決海洋環境的課題。此外,我們還將通過FIC培養挑戰社會問題的人才和企業,貢獻於可持續社會的實現。
株式會社BLUABLE 概況
公司名稱:
株式會社BLUABLE
代表者:
代表取締役 魚谷 貴秀
所在地:
兵庫縣寶塚市
事業內容:
近年來,實現碳中和的藍色碳的努力受到關注,但由於全球變暖的影響,如海水溫度上升等,作爲藍色碳生成基礎的海藻牀正在消失,海藻枯萎現象日益嚴重。BLUABLE致力於推動碳中和,併爲水質淨化和生物多樣性的維持等可持續海洋環境做出貢獻,提供從海藻牀造成到藍色碳的測量和申請的一站式服務。
BLUABLE提供的海藻牀造成工具包,只需將適合海藻附着的基質投放到海中即可進行海藻牀造成,並且在安裝時無需使用重型機械,因此與目前普遍採用的海藻牀造成方法相比,可以實現短時間內低成本的引進。此外,BLUABLE還將對造成的海藻牀所創造的藍色碳進行測量,並申請「J藍色信貸」(注5)。目前在北海道到九州全國16個海域進行海藻牀造成的實證實驗。
今後,計劃進行利用物聯網和AI技術的藍色碳更高精度測量的實證。此外,還計劃考慮爲海藻養殖經營者代辦「J藍色信貸」的申請。
新興事業創造程序Fujitsu Innovation Circuit關於
FIC是我們全公司數字化轉型項目「富士通轉型」的一部分,自2021年11月開始實施,旨在培養具備企業家思維和技能的人才,並推動新業務的創立。FIC由「點燃」(Ignition)企業家精神人才培養項目和「挑戰」(Challenge)新業務提案及創立項目兩部分組成,超過2500名國內外的公司員工參與其中。
商標:本文中提到的產品名稱等專有名詞是各自廠商的商標或註冊商標。
所述產品名稱等專有名詞均爲各公司的商標或註冊商標。
註解
備註1
出向創業:
在大型企業中,往往存在很難獲得嘗試新業務的環境和機會,因此在這種情況下,屬於這些企業的人才需要在保持獨立性和靈活性的同時,脫離日常工作,挑戰新業務的創造。
註解2
藍碳:
在沿岸和海洋生態系統中捕捉和儲存的碳
注3
PMF:
產品市場適配(Product Market Fit)的縮寫,指商品滿足客戶需求並正確地提供給市場的狀態
注4
海洋數字孿生技術:
通過科技收集和建模海洋中佔據地球資源大部分的廣大而複雜的多樣數據,精確再現海洋狀態於數字空間的技術
注5
J藍信貸:
日本藍色經濟技術研究合作社(JBE)作爲經營主體,通過獨立於JBE的第三方委員會的審查和意見,由JBE認證、發行和管理獨特的信貸
注6
創業精神:
指具備創造性和開放思維、創新性的問題解決能力和挑戰精神(創業思維)的人才
相關鏈接
- 出向創業分公司資本1號投資事業有限責任合作社
- 株式會社BLUABLE
- 富士通集團新業務創出程序「Fujitsu Innovation Circuit」
- 爲實現海洋數字孿生,開發出利用AI獲取海洋生物和結構物的三維形狀數據的技術(2024年3月26日新聞稿)
關於我們對SDGs的貢獻
2015年聯合國通過的可持續發展目標(Sustainable Development Goals:SDGs)是全球在2030年前應完成的共同目標。我們的目的是通過創新爲社會帶來信任,使世界更加可持續。這承諾了我們對SDGs的貢獻。
本附件旨在爲主要SDGs做出貢獻
有關此事的詢問
FIC事務局
電子郵件:contact-fujitsu_innovation_circuit@cs.jp.fujitsu.com
按照公告日的內容,新聞發佈中所提及的產品價格、規格、服務內容等均爲當前的內容。之後有可能會有未經預告的更改,請事先知悉,謝謝。