当社は、Amazon Web Services(注1)(以下、AWS)と2024年11月29日に3年間のグローバルな戦略的協業契約 (SCA)を締結しました。本協業は、これまでAWSと締結していたモビリティ、金融、小売分野における協業を全業種へと拡大するものです。
本協業を通じ、これまで当社が様々な業種で培ってきたシステム構築のノウハウや、社会課題を起点とした事業モデル「Fujitsu Uvance」のオファリングを、AWSのクラウドサービスと連携し、最適化されたアーキテクチャーを採用することで、より多くのお客様における経営・業務課題を解決するデジタルトランスフォーメーション(DX)の加速とビジネス変革を支援します。
また、AWSによる戦略的なトレーニング支援により、当社のAWS認定資格保有数を3年間で現状の約7,000件から12,000件規模へ拡大することでデリバリー体制を強化し、両社の共同提案強化による受注を含め、800件以上の受注獲得を目指します。
背景
当社は、これまでもモビリティ、金融および小売分野においてAWSとの戦略的協業を行ってきました。このたび、より多くのお客様のDX加速とビジネス変革を支援するために両社の協業を全業種向けに拡大します。
国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成目標年である2030年が迫る中、当社は持続可能な世界の実現に向け、お客様のビジネス成長と社会課題の解決を目指す「Fujitsu Uvance」を推進しています。「Fujitsu Uvance」では、当社が長年培ってきたテクノロジーと様々な業種ノウハウを融合し、業種間で分断されたプロセスやデータをつなぐことで、これまでにない解決策や知見を導き出すことを目指します。
本実現のためには、レガシーシステムからの脱却と、パートナーとの連携によるクラウドの戦略的な活用が不可欠です。
協業の概要
AWSのクラウドサービスへの移行支援を強化
2024年3月に発表したレガシーモダナイゼーションの協業で戦略的ターゲットとしたメインフレームやUNIXサーバ上で稼働する基幹システムに加え、様々なシステムのAWSのクラウドサービスへの移行支援を両社で強化します。柔軟かつ高品質なインフラの構築を実現する「Fujitsu Cloud Transformation Service」とクラウド運用最適化を支援する「Fujitsu Cloud Managed Service」(注2)とAWSのソリューションアーキテクトによる富士通向け技術支援体制により、クラウドに最適化されたシステムインテグレーションと運用支援サービスをワンストップで提供します。
「Fujitsu Uvance」オファリングとAWSの連携による付加価値向上
豊かで持続可能な社会を実現する「Trusted Society」やお客様のデータドリブン戦略を支援する「Digital Shifts」を中心に、AWSのクラウドサービスと連携した「Fujitsu Uvance」のオファリング開発および付加価値の向上、グローバルでの提供拡大を目指します。
その取り組みの1つとして、「Digital Shifts」のオファリングと当社のAIサービス「Fujitsu Kozuchi」、およびAWSの生成AIサービス「Amazon Bedrock」の連携を開始しています。例えば、データとAIを活用するオペレーションプラットフォーム「Fujitsu Data Intelligence Premium」により工場の生産ラインデータを分析し、AIを活用したリスクの予兆検知や過去事例を元に対応策の提案を行ったり、設備保全業務のノウハウを伝承するために過去の点検レポートを再利用可能な構造化データに変換したりするなど、長年培ってきた業務知識と生成AIなどの最新技術を融合し、お客様の生産プロセスの効率化や稼働率向上を支援します。
本取り組みは、12月2日(月曜日)から米国・ラスベガスで開催されるAWSのグローバルカンファレンス「AWS re:Invent 2024」の当社ブースで展示します。
AWS認定資格の保有者育成による、AWSのクラウドサービスを活用したデリバリー体制の強化
AWSのクラウドサービスを活用したシステム開発を担当する当社のエンジニアを対象に、現状国内最多となる約7,000件のAWS認定資格保有数を、AWSによる戦略的なトレーニング支援により3年間で12,000件規模へさらに拡大します。また、AWSのクラウドサービスにおけるシステム開発のプロフェッショナルを増強することにより、お客様のDXを実現するシステムのデリバリーを加速します。これらの取り組みにより、両社の共同提案強化による受注を含め、過去3年間の実績から倍増となる800件以上の受注を目指します。
富士通・AWSの役割
富士通
幅広い業種における顧客基盤とシステム開発のノウハウを生かし、エンタープライズおよび中規模市場のお客様へのアプローチを実施します。レガシーシステムのモダナイゼーションやクラウド移行および運用支援、また、社会課題を起点とした事業モデル「Fujitsu Uvance」のオファリングを通じて、お客様のDXを支援します。
AWS
お客様への共同提案活動の一環として、AWSはソリューションアーキテクトによる富士通向け技術支援体制を強化し、生成AIなど最新のAWSサービス活用におけるアドバイザリーやクラウドサービスに最適化されたアーキテクチャーの検討を支援します。また、AWSサービスの最新技術や専門知識および開発環境の提供や、富士通への販売・マーケティング支援とファンドの拠出、およびAWS認定資格の取得に向けたトレーニングやサポートを提供します。
富士通株式会社 執行役員副社長 COO 高橋 美波のコメント
このたび、AWSとのグローバルでの戦略的協業に合意できたことを嬉しく思っています。これまでの戦略的協業を全業種に拡大することで、レガシーモダナイゼーションやクラウドリフト&シフト、そして「Fujitsu Uvance」のオファリングによるデータとAIなどのテクノロジーの活用により、AWSとともに、業種を超えたお客様のデジタルトランスフォーメーションに貢献します。
アマゾン ウェブ サービス アジア太平洋・日本 バイスプレジデント Jaime Vallés(ハイミ・バレス)のコメント
AWSと富士通は2012年以来、日本国内そして世界各国のモビリティ、金融、小売分野を中心としたお客様のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援してまいりました。このたび、富士通との戦略的協業をさらに拡大できることを大変嬉しく思います。より幅広い業界を支える取り組みを共に拡大し、両社が共有するイノベーションの文化を活かすことで、社会の重要課題の解決に貢献してまいります。
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
注釈
注1
Amazon Web Services:
本社:米国ワシントン州シアトル、CEO:Matt Garman。
本協業についてはアマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社(本社 東京都品川区、代表執行役員社長 白幡 晶彦)と締結。
注2
「Fujitsu Cloud Transformation Service」と「Fujitsu Cloud Managed Service」:
当社がエンタープライズ領域を中心にこれまで培ってきたシステム設計、構築、運用のノウハウをもとに、アーキテクチャパターンの標準化や自動化を実現することで、高品質を担保しつつ、コスト最適かつ迅速なデリバリーを実現。当社は、デリバリーサービスにおいてAWSに最適化された設計・構築プロセスである「AWS Well-Architected Framework」を採用するとともに、AWSビジネスの健全性と技術的能力の高さを証明する「AWS マネージドサービスプロバイダー (MSP)」認定を取得。
関連リンク
- サステナブルな世界の実現を目指す「Fujitsu Uvance」紹介サイト
- 「Fujitsu Uvance」の「Hybrid IT」紹介サイト
- 「Fujitsu Data Intelligence PaaS」紹介サイト
当社のSDGsへの貢献について
2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)は、世界全体が2030年までに達成すべき共通の目標です。当社のパーパス(存在意義)である「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」は、SDGsへの貢献を約束するものです。
本件が貢献を目指す主なSDGs 本件に関するお問い合わせ
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。
我們已經與亞馬遜網絡服務AWS於2024年11月29日簽署了爲期3年的全球戰略合作協議(SCA)。這項合作將現有與AWS在移動性、金融和零售領域的合作擴展到所有行業。
通過這一合作,我們將利用在各種行業積累的系統構建知識,以及以社會問題爲起點的"Fujitsu Uvance"業務模式,與AWS的雲服務進行協作,採用優化的架構,加速數字化轉型(DX),支持更多客戶解決經營和業務挑戰,促進業務變革。
此外,通過AWS提供的戰略培訓支持,我們將在3年內將持有的AWS認證資格數量從目前約7,000個擴大到12,000個,以加強交付體系,並旨在增加超過800個訂單,包括共同提案強化帶來的訂單。
背景
我們過去曾在移動性、金融和零售領域與AWS進行戰略合作。爲支持更多客戶的DX加速和業務變革,我們擴大了兩家公司在所有行業的合作。
2030年是聯合國可持續發展目標(SDGs)實現目標年,面臨這個緊迫關頭,我們正積極推動實現可持續世界,促進客戶業務增長和解決社會問題,推進「Fujitsu Uvance」。在「Fujitsu Uvance」中,我們將結合長期培養的技術和各種行業知識,通過連接跨行業之間的分散流程和數據,旨在提供前所未有的解決方案和見解。
爲實現這一目標,擺脫傳統系統並戰略性地利用雲計算通過與合作伙伴合作至關重要。
合作概要
強化對AWS雲服務的遷移支持
2024年3月宣佈的遺留系統現代化合作中,戰略目標是在主機和UNIX服務器上運行的基幹系統,同時加強在各種系統上對AWS雲服務的遷移支持。通過富士通雲轉型服務和富士通雲託管服務(注2)實現靈活且高質量的基礎架構建設,並藉助AWS的解決方案架構師爲富士通提供技術支持,提供專爲雲環境優化的系統集成和運維支持服務。
通過與AWS合作,提高了富士通Uvance的附加值
以實現豐富且可持續的社會爲核心,支持客戶的數據驅動戰略,通過與AWS雲服務的合作,增強富士通Uvance的產品開發和價值增值,旨在擴大全球提供。
作爲該舉措的一部分,已開始與Digital Shifts的產品和我們的AI服務富士通Kozuchi,以及AWS的Amazon Bedrock生成AI服務進行合作。例如,利用數據和AI的操作平台Fujitsu Data Intelligence Premium分析工廠生產線數據,利用AI進行風險的預警和根據過往案例提出對策建議,或者將設備維護業務的專業知識傳承,將過去的檢查報告轉換爲可重複使用的結構化數據,融合多年的業務知識和生成AI等最新技術,幫助客戶提高生產流程的效率和運營率。
這一舉措將在12月2日(星期一)開始於美國拉斯維加斯舉辦的AWS全球會議「AWS re:Invent 2024」中,在我司展位上展示。
通過AWS認證資格持有者培養,加強基於AWS雲服務的交付體制
針對負責使用AWS雲服務進行系統開發的我司工程師,通過AWS提供的戰略性培訓支持,將目前國內最大約7,000個AWS認證資格持有數在3年內擴大至12,000個規模。同時,通過增強在AWS雲服務中系統開發的專業人員,加速客戶數字轉型實現的系統交付。通過這些舉措,旨在達到過去3年超過800個訂單的雙倍增長,其中包括加強雙方共同提案,以及提升訂單。
富士通·AWS的角色
富士通
充分利用廣泛的行業客戶基礎和系統開發經驗,將爲企業和中小市場的客戶提供服務。通過現代化傳統系統、雲遷移和運維支持,以及以社會問題爲出發點的「Fujitsu Uvance」業務模式的提供,支持客戶的數字化轉型。
AWS
作爲向客戶提供聯合提案活動的一部分,AWS將加強針對富士通的技術支持體系,包括由解決方案架構師提供的支持。支持最新的AWS服務利用,包括生成的AI等建議和基於雲服務優化的架構研究。此外,提供AWS服務的最新技術、專業知識和開發環境,以及向富士通的銷售和營銷支持以及資金支持,還將提供培訓和支持以獲得AWS認證。
富士通公司副總裁兼首席運營官高橋美波的評論
我很高興宣佈,我們與AWS達成了全球戰略合作的一致意見。通過將過去的戰略合作擴展到所有行業領域,我們將與AWS一起,通過現代化傳統系統、雲遷移和「Fujitsu Uvance」提供的數據和AI等技術,爲跨行業的客戶數字化轉型做出貢獻。
亞馬遜亞太和日本副總裁Jaime Vallés(哈伊米·瓦萊斯)的評論
AWS和富士通自2012年以來,已經支持了日本國內和世界各地的移動性、金融、零售等行業的客戶進行數字化轉型(DX)。這次我們非常高興能繼續擴大與富士通的戰略合作。通過擴大支持更廣泛的行業,共同推進雙方共享的創新文化,爲解決社會重要問題做出貢獻。
商標:本文中提到的產品名稱等專有名詞是各自廠商的商標或註冊商標。
所述產品名稱等專有名詞均爲各公司的商標或註冊商標。
註解
備註1
亞馬遜網絡服務:
總部:美國華盛頓州西雅圖,首席執行官:Matt Garman。
與亞馬遜網絡服務日本合同公司(總部:東京都品川區,代表執行役員社長:白幡晶彥)簽訂了這項合作。
註解2
富士雲轉型服務和富士雲託管服務:
公司以迄今在企業領域構建的系統設計、搭建和運營經驗爲基礎,實現體系架構模式的標準化和自動化,從而保證高品質,實現成本最優和快速交付。公司採用了「AWS Well-Architected Framework」作爲交付服務的AWS優化設計和搭建流程,同時獲得了「AWS 管理服務提供商(MSP)」認證,證明了AWS業務的健康性和技術能力。
相關鏈接
- 致力於實現可持續世界的「富士通Uvance」介紹網站
- 「富士通Uvance」的「混合IT」介紹網站
- 「Fujitsu Data Intelligence PaaS」介紹網站
關於我們對SDGs的貢獻
2015年聯合國通過的可持續發展目標(Sustainable Development Goals:SDGs)是全球在2030年前應完成的共同目標。我們的目的是通過創新爲社會帶來信任,使世界更加可持續。這承諾了我們對SDGs的貢獻。
本附件旨在爲主要SDGs做出貢獻
有關此事的詢問
按照公告日的內容,新聞發佈中所提及的產品價格、規格、服務內容等均爲當前的內容。之後有可能會有未經預告的更改,請事先知悉,謝謝。