■プライム市場の大型株がさえず物色される
今週の新興市場は上昇。同時期の騰落率は、日経平均が-0.20%だったのに対して、グロース市場指数は+0.51%、グロース市場250指数は+0.91%と新興市場の強さがやや目立った。米国では12月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測が強まった一方、日本銀行による12月金融政策決定会合での利上げ観測が強まったことから、日米金利差縮小が意識されて、為替市場では約1カ月ぶりに1ドル=149円台に突入。円高ドル安進行でプライム市場の大型株がさえない一方、内需株中心の新興市場は堅調推移となった。米国の感謝祭に伴う参加者減少も影響し、週末は幕間つなぎの物色が広がった。
時価総額上位銘柄では、ウェルスナビ<7342>が三菱UFJ<8306>による買収報道で急騰し、ストップ高となった。29日の大引け後、正式に1950円でTOB実施と発表されたことから、週明けもストップ高となる公算が大きい。また、証券会社のポジティブなレポートを材料にBuysell Tech<7685>も買われたほか、タイミー<215A>、ジーエヌアイグループ<2160>がしっかり。一方、弁護士ドットコム<6027>がさえなかったほか、GENDA<9166>は6日続落となった。
なお、今週はグロース市場に3社新規上場した。28日に上場したククレブ・アドバイザーズ<276A>の初値は、公開価格を31.6%上回る1250円となった。29日に上場したグロービング<277A>の初値も、公開価格を23.6%上回る5600円となった一方、Terra Drone<278A>の初値は、公開価格を8.0%下回る2162円となった。
■BASE<4477>など主力株に資金が向かうか
来週の新興市場は、引き続きプライム市場の方向感も読みにくいことなどから、幕間つなぎの物色が継続しそうだ。売買代金は1000億円少しと商いが増加しているわけではないため、トレンドはさほど強くない。ただ、1カ月半ぶりの高値となったグロース市場250指数は、上向きの75日移動平均線(75MA)をしっかりと上回っていることから、200日移動平均線(200MA)が位置する660pt水準をターゲットとした上昇は期待できよう。構成銘柄であるウェルスナビの急騰も指数押し上げ材料となる。
物色の対象は、時価総額が大きくじりじりと上昇しているBASE<4477>、フリー<4478>など主力株のほか、今週反発基調が強まった雨風太陽<5616>にも短期資金が向かいやすい。一方、今週末に一時ストップ高となったラストワンマイル<9252>は、大引け後に「財務報告に係る内部統制の開示すべき重要な不備に関するお知らせ」をリリースしていることから、週初はネガティブな反応となろう。
来週は、4日に半導体製造装置部品の販売・修理サービスなどを手掛けるTMH<280A>が、グロース市場と福岡Qボードに上場する。12月は18社の上場が予定されており、18日には東京地下鉄<9023>規模のキオクシアHD<285A>がプライム市場に上場することから、12月IPOへの関心は例年以上に高まりそうだ。
■主板市場的大盤股受到追捧
本週新興市場上漲。與日經平均-0.20%相比,成長市場指數上漲0.51%,成長市場250指數上漲0.91%,新興市場的強勢略顯。美國方面,12月聯邦公開市場委員會(FOMC)減息預期升溫,而日本銀行12月貨幣政策決定會議升息預期升溫,引發日美利差縮小預期,匯市一度進入大約一個月以來的1美元=149日元區間。在日元走強、美元走低的背景下,主板市場的大盤股乏力,而以內需股爲主的新興市場走勢堅挺。美國感恩節導致參與者減少也產生影響,週末出現幕間連結的追捧。
在市值排名靠前的股票中,WealthNavi<7342>因三菱UFJ<8306>的收購傳聞急升並漲停。29日收盤後,正式宣佈以1950日元實施TOB,因此,下週是否漲停的可能性很大。此外,根據證券公司積極的報告,Buysell Tech<7685>也備受看好,而Timey<215A>、GN1 Group<2160>表現堅挺。另一方面,Lawyer.com<6027>表現乏力,而GENDA<9166>連續第6日下跌。
本週成長市場有3家公司新上市。28日上市的Cucleb Advisors<276A>首日收盤價爲1250日元,比公開價格高31.6%。29日上市的Grooving<277A>首日收盤價也比公開價格高23.6%,爲5600日元,而Terra Drone<278A>的首日收盤價比公開價格低8.0%,爲2162日元。
■BASE<4477>等主力股是否吸引資金
下週的新興市場,由於仍然難以判斷主板市場的走向等原因,幕間連結的追捧可能持續。由於成交額略有增加至約1000億日元,並未有明顯的交易增加,因此趨勢並不強勁。不過,一個半月來首次達到最高位的成長市場250指數,已牢牢超越上升的75日移動平均線(75MA),因此預計將以挑戰200日移動平均線(200MA)所在的660點水平爲目標上漲。同時,WealthNavi的急升也將成爲指數上漲的推動因素。
追捧目標包括市值大且不斷上升的BASE<4477>、Free<4478>等主力股,以及本週上漲勢頭強勁的Amfwhts<5616>也容易吸引短期資金。另一方面,本週末一度漲停的Last One Mile<9252>,在收盤後發佈了關於「財務報告披露重要遺漏」的公告,因此下週初可能會迎來負面的反應。
下週,半導體制造設備元件銷售修理服務等業務的TMH<280A>將上市,同時在成長市場和福岡Q板上市。12月有18家公司計劃上市,其中在18日,規模與東京地鐵<9023>相當的KioxiaHD<285A>將在主板市場上市,因此,對12月IPO的關注度預計將高於往年。