三洋貿易<3176>は、ゴム・化学品の原材料や自動車内装材、再生可能エネルギーやバイオ関連機器等の輸出入と国内販売を主要事業としながら、各事業に関連する技術サービス等の提供も行う独立系専門商社だ。ファインケミカル、インダストリアル・プロダクツ、サステナビリティ、ライフサイエンスの4市場を中心にグローバルにビジネスを展開している。なお、セグメント分けに関しては、従来の化成品、機械資材、海外現地法人の区分から、資本市場へより明確に業績進捗を開示する目的で、2025年9月期第1四半期から上記の4セグメント制へ移行する。営業の約半数が理系出身であり、創業以来培ってきた技術的知見にもとづき販売からアフターサービスに至るまでワンストップでトータルソリューションを提供。盤石な経営基盤と独自のビジネスモデルを背景に、高い収益性と資本効率性を実現している。
2024年9月期の連結業績は、売上高が前期比7.2%増の129,263百万円、営業利益が同8.4%増の7,072百万円となり、売上、利益ともに過去最高を更新した。化成品、機械資材、海外現地法人と全てのセグメントで増収増益となり、過去最高業績の更新に寄与した。特に、EV関連分野における高付加価値商材の副資材の販売伸長や、仕入価格の上昇に対する適切な販売価格反映とともに、為替差益を含む海外現地法人の好調により利益を積み上げ、営業利益はトップラインを上回る伸びを見せた。これにより、営業利益率も5.5%の高い水準を維持している。また、木質バイオマス関連事業において大型案件の受注に成功したことや、グループ会社が扱う洋上風力関連機器の受注も増収増益に寄与した。
2025年9月期の連結業績は、売上高で前期比2.1%増の132,000百万円、営業利益で同0.4%増の7,100百万円を見込んでいる。売上高に関しては、木質バイオマス関連事業の大型案件の寄与が見込まれることや、米国を中心に海外事業の好調な推移が見込まれることなどを受け、過去最高の売上高を連続更新することを見込む。利益面に関しては、一部機器の取り扱い終了による影響やDX等の先行投資に起因する一時的なコスト上昇要因があるものの、木質バイオマス関連事業や海洋資源開発事業の伸長がカバーし、前期並みを見込む。大型案件である木質バイオマス事業は工事進行基準で売上計上される案件である。そのため、収益計上の見通しが立てやすく、その意味でも業績予想達成の確度は比較的高いと弊社は見ている。配当に関しては、1株当たり前期比2.0円増の57.0円(予想配当利回り3.81%)を予定している。同社は今回、株主還元の方針として長期経営計画「SANYO VISION 2028」の期間中は「配当性向30%以上」を目途に「累進配当」を継続していくことを初めて対外的に明記した。明記することによって同社の株主還元重視の姿勢を改めて強調した格好だ。今後利益が拡大していくなかで増配も十分期待できると弊社は考える。自己株式の取得に関しては成長投資の資金需要および流動性や財務状況を総合的に勘案しながら継続して検討を行っていくようだ。
長期的な経営方針に関しては、「SANYO VISION 2028」を公表している。事業、DX関連、人的資本の3分野への成長投資(5年間で総額200億~300億円)を積極化しながら、3つの成長戦略である3本の矢(潜在コアビジネスの果実化、M&Aの推進、事業開発室の取り組み)を着実に推し進めることによって2028年9月期に営業利益9,000百万円を達成する構えだ。同ビジョンの初年度である2024年9月期の営業利益は過去最高を更新し、28年9月期の数値目標達成に向けて好スタートを切った格好だ。今後も資本コストを上回る成長投資を実行していくことにより、業績の拡大と企業価値の向上を実現していく方針だ。
三洋貿易<3176>是一家獨立的專業商社,主要業務是出口進口橡膠化工原材料、汽車內飾材料、可再生能源和生物相關設備等,同時提供與各業務相關的技術服務。主要在4個市場:精細化學品、工業產品、可持續發展、生命科學,全球開展業務。2025年9月季度起,爲更清晰地披露業績進展,將從傳統的化學品、機械材料、海外地方公司分視點,轉向上述4個分部門制。約一半的業務人員具有理科背景,基於自創立以來積累的技術知識提供一站式技術解決方案,從銷售到售後服務。在穩固的經營基礎和獨特的業務模式支撐下,實現了高收益和資本效率。
2024年9月期的合併業績,營業收入同比增長7.2%至129,263百萬日元,營業利潤同比增長8.4%至7,072百萬日元,創下營業收入和利潤的歷史新高。化學品、機械材料、海外地方公司等所有分部門均實現了收入和盈利的增長,爲歷史最佳業績的更新做出貢獻。特別是,在電動汽車相關領域,高附加值副產品的銷售增長,以及適當反映採購價格上漲的銷售價格,以及包括外匯收益在內的海外地方公司的良好表現致使利潤增加,營業利潤超過營業總收入同比增長。因此,營業利潤率也保持在5.5%的高水平。此外,木質生物質相關業務成功中標大型項目,集團公司承擔的海上風力相關設備訂單也爲業績增長作出了貢獻。
2025年9月期的合併業績預計,營業收入同比增長2.1%至132,000百萬日元,營業利潤同比增長0.4%至7,100百萬日元。在營業收入方面,預計木質生物質相關業務的大型項目貢獻可望實現,並受益於美國等地區海外業務良好發展的趨勢,預計將連續更新歷史最高營業收入。在利潤方面,雖存在部分設備結業導致的影響和提前投資的DX等臨時成本上升因素,但木質生物質相關業務和海洋資源開發業務的增長有望彌補,預計將與上一期持平。作爲大型項目,木質生物質業務的銷售會根據施工進度標準記賬。因此,易於預判收益計入,從這個意義上看,我公司認爲業績預測實現的準確性相對較高。至於分紅,預計每股配當將增加2.0日元至57.0日元(預期分紅率3.81%)。公司首次在股東回報方針上明確了長期經營計劃「三洋VISION 2028」期間將繼續以「配股比率高於30%」爲目標,並持續實施「漸進性給股東」的初衷。通過這一明示,再次強調了公司重視股東回報的立場。我公司認爲隨着利潤的增長,可以充分期待增派。關於回購自家股的事項,看來公司將繼續進行考慮,考慮到增長投資的資金需求、流動性和財務狀況。
長期經營方針方面,公司公佈了「三洋VISION 2028」。通過積極投資於業務、DX相關領域和人力資本領域(總額爲200至300億日元的五年投資),並穩健推進三項成長戰略:潛在覈心業務的實現、加快併購推動和業務拓展室的努力,公司朝着2028年9月期實現營業利潤爲9,000百萬日元的目標邁進。該願景的首個財年,即2024年9月期的營業利潤刷新歷史最高,爲實現28年9月期的數值目標開了一個良好的開端。未來將通過實施超過資本成本的增長投資,實現業績擴大和企業價值提升的方針。