■要約
クラウドワークス<3900>は、「個のためのインフラになる」をミッションとして掲げ、仕事を依頼したい企業と働きたい個人をインターネット上で直接マッチングするクラウドソーシングのプラットフォームサービス「クラウドワークス」を中心としたインターネットサービスを運営している。同社の事業は、マッチング事業とビジネス向けSaaS※事業により構成され、マッチング事業は人材を欲する企業とフリーランス等の個人をオンライン上でマッチングするプラットフォーム型のサービスに加え、フリーランス人材を対象としたエージェント型のサービスも展開している。ビジネス向けSaaS事業は、企業向けの業務管理ツール「クラウドログ」などを提供している。
※ Software as a Serviceの略称。「Gmail」や「Zoom」のようにインターネット上で提供されるITサービス。
1. 2024年9月期の業績概要
2024年9月期の業績は、売上高が前期比29.5%増の17,113百万円、営業利益が同16.2%増の1,340百万円となり、いずれの項目も期初計画を過達し、売上高・営業利益はともに過去最高業績となった。売上高は、既存事業の好調及びM&Aに伴う子会社の新規連結効果により大幅増収となった。営業利益は、M&Aにかかる費用増、のれん償却費増などの営業コストの拡大影響を受けたものの、増収効果により2ケタ増益を確保した。
2. 2025年9月期業績見通し
2025年9月期通期の連結業績は、売上高が前期比30.0%増の22,247百万円、営業利益が同20.0%増の1,608百万円と、大幅な増収増益の見通しである。売上面はマッチング事業のエージェント領域の好調継続、M&Aの新規連結効果を見込んでいる。利益面はのれん償却費の負担などが重石となるが、増収効果及び生産性向上などにより前期同様に計画の超過を目指す。
3. 株主還元策
同社は、2024年9月期より株主還元として配当を開始した。2024年9月期の1株当たり配当金は18.0円、配当性向は30.9%となった。加えて同社の株式上場10周年記念として、基準日を2024年12月末日として300株以上保有する株主に対して15,000円分のQUOカードを進呈する。また2025年9月期から、同年12月末日時点で同社株を300株以上1年間以上継続保有した株主にQUOカード10,000円分を進呈する株主優待を開始する。同社株を300株以上、2025年12月まで1年間以上継続保有した場合は、配当と優待の総利回りは7.5%(株価は2024年11月5日終値1,348円より算出)となる。
4. 今後の成長戦略
同社は、2023年5月15日に中期経営目標を公表した。中期的な定量目標は、売上高が300億円、EBITDA(Non-GAAP)※が25億円、営業利益成長率が年率10%以上である。中長期的の成長戦略は「クラウドワークス」を通じてIT人材・コンサルティングサービスを提供することによりDX市場に参入し、シェアを拡大することである。
※ EBITDA(Non-GAAP):営業利益+減価償却費+のれん償却費+株式報酬費用
同社のM&Aを推進する体制は段階的に強化されており、2024年9月期の資本取引契約の件数は6件となり、2023年9月期までの年間2件ペースから倍増した。2024年8月にはM&Aの体制を大きく拡充するため、執行役員4名がM&AとPMIの両面で緊密に連携する執行体制に移行した。同年10月には立て続けに2件のM&Aを発表した。加えて、M&A等の成長投資枠として120億円(現金及び預金からの拠出分20億円、借入枠100億円)の原資が確保可能となっており、同社はこれらのM&A推進体制の大幅強化、バランスシートの有効活用により、成長加速を目指す方針だ。
■Key Points
・2024年9月期の売上高・営業利益は過去最高を達成。株主配当を開始
・2025年9月期もM&A効果やエージェント領域の好調続き、大幅増収増益を計画
・DX市場への参入及びM&Aにより、売上高300億円の達成目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林 拓馬)
■概要
雲計算工作<3900>以「成爲個體的基礎設施」爲使命,運營一個名爲「雲計算工作」的衆包平台服務,該服務能夠在互聯網上直接將需要工作的企業與希望工作個人進行匹配。公司的業務由匹配業務和麪向商業的saas-雲計算業務組成,匹配業務不僅提供一個將人力資源需求的企業與自由職業者等個人在線匹配的平台型服務,還推出面向自由職業者的人力資源代理型服務。面向商業的saas-雲計算業務則提供企業管理工具「雲管理」等。
※ 軟件即服務的簡稱。類似於「Gmail」或「Zoom」等在互聯網上提供的IT服務。
1. 2024年9月期的業績概述
2024年9月期的業績顯示,營業收入較上期增長29.5%至171,130百萬円,營業利潤同比增長16.2%至134,000百萬円,所有項目都超過了期初計劃,營業收入和營業利潤均創下歷史新高。營業收入因現有業務的良好表現以及M&A帶來的子公司的新合併效應大幅增加。儘管營業利潤受到與M&A相關的費用增加、商譽攤銷費用增加等營業成本擴大影響,但通過增加收入獲得了兩位數的利潤增長。
2. 2025年9月期的業績展望
2025年9月期的合併業績預測爲,營業收入較上期增長30.0%至222,470百萬円,營業利潤同比增長20.0%至160,800百萬円,預計將在營業收入和營業利潤上有大幅增加。營收方面,預計匹配業務的代理領域將持續良好表現,並預期M&A的新合併效應。利潤方面,儘管商譽攤銷費用的負擔等將成爲束縛,但由於增收效果和生產率的提升等,仍計劃超過上一期的業績。
3. 股東回報策略
公司從2024年9月期開始實施股東回饋,進行分紅。2024年9月期的每股股息爲18.0日元,分紅派息率爲30.9%。此外,作爲公司上市10週年紀念,定於2024年12月末日的基準日,向持有300股以上的股東贈送15,000日元的QUO卡。從2025年9月期開始,向截至當年12月末持有公司300股以上且持續持有一年以上的股東贈送10,000日元的QUO卡作爲股東優惠。如果在2025年12月之前持有公司300股以上一年以上,預計分紅和優惠的總收益率將達到7.5%(股價依據2024年11月5日收盤價1,348日元計算)。
4. 未來的增長戰略
公司在2023年5月15日公佈了中期經營目標。中期的定量目標爲:營業收入達到300億日元,EBITDA(非GAAP)*達到25億日元,營業利潤增長率年均超過10%。中長期的增長戰略是通過「雲工作」提供IT人才和諮詢服務,進而進入數字轉型市場並擴大市場份額。
※ EBITDA(非GAAP):營業利潤+折舊費+商譽攤銷費+股票報酬費用
公司的M&A推進體制逐漸加強,2024年9月期的資本交易合同數量達6件,與2023年9月期的年度2件相比翻了一番。爲了大幅增強M&A體系,2024年8月4名執行董事將轉向在M&A和PMI兩方面緊密配合的執行體制。該年10月連續公佈了2件M&A。此外,作爲M&A等增長投資額度,確保了120億日元的資金(來自現金及存款的出資20億日元,借款額度100億日元),公司將通過加強這些M&A推進體制和有效利用資產負債表,推動加速增長。
■Key Points
·2024年9月期的營業收入和營業利潤達到歷史最高,開始分紅。
·2025年9月期也計劃在M&A效果和代理領域持續向好,預計大幅增加營業收入和利潤。
通過進入DX市場和併購,目標是實現300億日元的營業收入
(撰稿:Fisco特約分析師 吉林 拓馬)