■内需株が多い新興市場は相対的にしっかり
今週の新興市場は上昇。同時期の騰落率は、日経平均が-0.93%だったのに対して、グロース市場指数は+1.71%、グロース市場250指数は+1.42%と新興市場の強さが目立った。トランプ次期政権によるネガティブな影響への懸念がプライム市場の重しとなったが、内需株が多い新興市場は相対的にしっかりとなった。注目されたエヌビディアの決算内容や時間外取引の動向を受けて、プライム市場は手掛けにくい地合いが続いたが、新興市場では時価総額上位銘柄中心に堅調に推移した。外部環境に左右されにくく出遅れ感のある内需株が多い新興株へ、幕間つなぎの物色が広がったようだ。
時価総額上位銘柄では、トライアルHD<141A>、カバー<5253>などが堅調推移となったほか、自社株買いを発表したGMOフィナンシャルゲート<4051>が急騰する場面も見られた。また、「闇バイト」対策が後手に回り上場来安値更新が続いていたタイミー<215A>は、複数の企業との業務提携を発表し反発した。一方、フリー<4478>は弱く、7日連続で陰線を残したほか、ispace<9348>、ジーエヌアイグループ<2160>、ウェルスナビ<7342>がさえなかった。
■時価総額が大きい主力処が主軸か
来週の新興市場は、引き続きプライム市場が手掛けにくいことから、幕間つなぎの物色が続きそうだ。グロース市場250指数は10月25日の直近安値からの反発が継続しており、25日移動平均線(25MA)を上放れている。上値抵抗線として意識されている200日移動平均線(200MA)が660pt水準に位置していることから、4-5%ほど上値余地があると考えることもできよう。7月以降、幾度もこの水準で上昇が止まっていることから、200日移動平均線超えは期待しにくいが、目先のターゲットとしては意識されやすい。
幕間つなぎとはいえ、売買代金がコンスタントに1000億円超できていることから、今週も堅調に推移したトライアルHDやカバーなど時価総額が大きい主力処が主軸となりそうだ。週末に会社分割による一部事業の承継を発表したGENDA<9166>に関心が向かう可能性があるほか、安値圏からの戻りを試しているタイミーは、10月29日の戻り高値1294円をクリアすると反発基調が強まりそうだ。
来週は、28日にAIを活用した企業不動産に関するソリューションの提供などを手掛けるククレブ・アドバイザーズ<276A>、29日にコンサルティング事業を手掛けるグロービング<277A>がそれぞれグロース市場に上場することから、初値形成が注目されよう。なお、半導体メモリ大手のキオクシアHD<285A>の上場が12月18日に決定した。想定時価総額は7000億円と、10月に上場した東京地下鉄<9023>同様の大型IPOとなる。需給面への警戒感がある一方、キオクシアHDの初値形成が順調となった場合、半導体関連などへの刺激材料となろう。
■內需股較多的新興市場相對穩固
本週新興市場上漲。與同期的漲跌率相比,日經指數下跌了-0.93%,而成長市場指數上漲了+1.71%,成長市場250指數上漲了+1.42%,凸顯了新興市場的實力。擔心特朗普政府對市場的負面影響成爲了主板市場的拖累,但是內需股較多的新興市場表現相對穩固。尤其是在英偉達的業績內容和盤後交易動向受到關注之後,主板市場面臨着困難,而新興市場在以時價總額排名前列的股票爲中心表現穩健。不受外部環境影響,內需股較多的新興股吸引了投資者的眼球。
在時價總額排名前列銘牌中,TriAl HD<141A>、Cover<5253>等股票表現堅挺,此外,宣佈股票回購的GMO金融集團<4051>出現了急漲的情況。此外,因爲「黑色打工」對策推行不力,一直處於上市以來最低價的Timey<215A>公佈與多家企業的業務合作,股價有所反彈。與此相反,Free<4478>走勢疲弱,連續7天收陰線,ispace<9348>、GN1 Group<2160>、WealthNavi<7342>表現平平。
■以時價總額較大的主力股爲主軸嗎
下週新興市場由於主板市場仍不好操作,暫時仍將以幕間搜尋爲主。成長市場250指數從10月25日最近的最低點反彈,持續走強,突破了25日移動平均線(25MA)。被視爲上漲阻力線的200日移動平均線(200MA)位於660點水平附近,因此可以認爲還有4-5%的上漲空間。由於自7月以來已經多次在這一水平處受阻,超越200日移動平均線難以期待,但作爲目前的目標是很容易被注意到的。
即使是以幕間搜尋爲主題,由於交易額持續在1000億日元以上,本週仍然表現強勁的TriAl HD和Cover等市值較大的主力股很可能會繼續爲主導。週末,關注可能向宣佈通過公司分割承繼一部業務的GENDA<9166>集中,另外,處於低位回升階段的Timey,如果能突破10月29日的回升高點1294日元,可能會進一步走強。
下週,由於28日開始負責提供基於人工智能的企業不動產解決方案的Cuculeb Advisors<276A>,以及29日開始進入成長市場的從事諮詢業務的Groving<277A>,初次公開上市將受到關注。此外,半導體記憶大手Kioxia HD<285A>的上市日期確定爲12月18日。預計市值將達到7000億日元,與10月上市的東京地鐵<9023>一樣,將成爲一次大規模IPO。儘管存在供需方面的警惕,但如果Kioxia HD的首次公開價格形成順利,將成爲刺激半導體相關等行業的推動力。