日経平均は反落。前日比172.08円安(-0.45%)の38242.35円(出来高概算8億3000万株)で前場の取引を終えている。
19日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は120.66ドル安の43268.94ドル、ナスダックは195.66ポイント高の18987.47で取引を終了した。ウクライナ・ロシア戦争の深刻化懸念に売りが加速し、寄り付き後、大幅安。低調な住宅着工件数を受けて成長懸念も浮上しダウは続落し終日軟調に推移した。一方、ナスダックは半導体エヌビディアの決算への期待や長期金利の低下で上昇に転じ、終盤にかけ上げ幅を拡大し、まちまちで終了。
米国市場が高安まちまちだったことから、東京市場は小動きで取引を開始した。日経平均は前日終値水準でスタートした後は、下げ幅をやや広げる場面も見られたが、売り一巡後は下げ渋る展開となった。引き続き今晩のエヌビディア決算発表を前に様子見姿勢は強まっており、積極的な売買は手控えられ、プライム市場の売買代金は2兆円台に届かなかった。
日経平均採用銘柄では、通期予想を上方修正したものの、政策株式売却益を除いたベースでの利益は実質下方修正だったことから東京海上<8766>が大幅安となったほか、MS&AD<8725>、T&Dホールディングス<8795>も売られた。このほか、京王電鉄<9008>、日産自<7201>、マツダ<7261>、スクリーンHD<7735>、バンナムHD<7832>などが下落した。
一方、好業績のほか配当予想の上方修正や期待以上の自社株買い発表でSOMPO<8630>が買われて上場来高値を更新。また、創業家が今年度中に買収が完了すると報じられたことで7&iHD<3382>が買われ年初来高値を更新したほか、KADOKAWA<9468>の買収協議に入ったと報じられたソニーグループ<6758>も上昇。このほか、コニカミノルタ<4902>、ニデック<6594>、IHI<7013>、日本製鋼所<5631>などが買われた。
業種別では、保険、鉱業、空運、銀行、その他金融などが下落した一方、小売、繊維、電気・ガス、サービス、その他製品などが上昇した。
ランチタイムの為替は1ドル154円後半で推移しているが、為替も方向感に乏しく、株式市場への影響は限定的となっている。後場の東京市場も米エヌビディア決算発表待ちで積極的な売買は手控えられよう。ソニーグループや7&iHD、KADOKAWAなど既に材料が出ている銘柄にのみ関心が向かい、日経平均は38300円水準でのもみ合いを想定する。
日經平均指數下跌。與前日相比下跌172.08日元(-0.45%),收於38242.35日元(成交量約爲8300萬股),結束前半場交易。
19日的美股市場漲跌互現。道瓊斯平均指數下跌120.66美元,報43268.94美元,納斯達克上漲195.66積分,報18987.47。由於烏克蘭與俄羅斯戰爭的加劇導致賣出加速,股市在開盤後顯著下跌。由於住宅開工件數不佳,增長擔憂浮現,道瓊斯持續下跌,全天表現疲軟。另一方面,納斯達克在對半導體英偉達業績的期待和長期利率下降的影響下轉爲上漲,臨近尾盤時上漲幅度擴大,最終與前期平分秋色。
由於美國市場漲跌不一,東京市場開盤時也小幅波動。日經平均指數在前日收盤價水平開始後,曾出現略微擴大下跌幅度的情況,但在賣壓消退後,跌幅有所收窄。在繼續關注今晚的英偉達業績發佈前,觀望情緒加重,積極交易受到抑制,主板市場的成交額未能達到2萬億日元。
在日經平均採納的股票中,儘管全年財務預測被上調,但剔除政策股出售收益後的利潤實際上被下調,因此東京海上<8766>大幅下跌,此外,MS&AD<8725>、T&D控股<8795>也遭到拋售。此外,京王電鐵<9008>、日產自<7201>、馬自達汽車(adr)<7261>、屏幕HD<7735>、萬代南夢宮HD<7832>等也出現下跌。
另一方面,由於業績良好,分紅預測上調以及超過預期的股票回購宣佈,SOMPO<8630>受到買入,更新了歷史最高價。此外,因創始家族預計將在本財年內完成收購而受到買入的7&I HD<3382>也更新了年初以來的最高價,而被報道進入收購談判的索尼集團<6758>也出現上漲。除此之外,柯尼卡美能達<4902>、日本電產<6594>、IHI<7013>、日本製鋼所<5631>等也受到買入。
按行業板塊來看,保險、礦業、航空、銀行、其他金融等出現下跌,而零售、紡織、電力・天然氣、服務、其他產品等則上漲。
午餐時間的匯率徘徊在1美元154日元后半區間,但匯率缺乏明確方向,對股票市場的影響有限。後市東京市場也在等待美國英偉達業績發佈的情況下,積極交易將受到抑制。索尼集團、7&I HD、KADOKAWA等已有材料的個股受到關注,日經平均指數預計在38300日元水平震盪。