人材派遣事業を中心に人材サービス関連事業を展開するWDBホールディングス<2475>は、人材サービス事業、CRO事業を展開している。国内で初めて理学系派遣を開始した実績と知名度や独自ノウハウを駆使した高いマッチング力などの強みを有しており、同社によると理学系派遣市場における売上高シェアはトップである。
同社の2025年3月期第2四半期の業績は、売上高が前年同期比4.0%増の25,633百万円、営業利益が同2.1%減の2,603百万円、経常利益が同2.5%減の2,613百万円、親会社株主に帰属する中間純利益が同10.7%減の1,324百万円となった。人材サービス事業、CRO事業がそろって堅調に推移したことがトップラインを押し上げた。特に、CRO事業の売上高は前年同期比18.1%増と急伸し連結ベースの増収に寄与した。利益面に関してはCRO事業が同34.5%増と伸びたものの、人材サービス事業が同12.0%減となったことが響いた。人材サービス事業の減益は中長期的な採用力と人材プールの強化を目的として派遣スタッフの報酬アップを実施したことが要因である。中長期的な安定成長を実現するための待遇改善が一時的な減益要因となった格好だ。一方、CRO事業では国内、海外事業ともに堅調に推移し利益を積み上げた。ヨーロッパ事業においては利益率の高い事業に経営資源を集中させることにも注力。足元では収益性が上向いてきており、今後も収益性のさらなる向上に注力していく方針だ。
2025年3月期の通期業績に関しては売上高で前期比5.1%増の51,800百万円、営業利益で同13.1%減の4,750百万円、経常利益で同13.4%減の4,770百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同16.3%減の2,970百万円を見込んでおり、期初の想定から変更はない。中長期的な成長加速を目的とした派遣スタッフの昇給によって一時的な減益を見込んでいるものの、先行投資による一時的な減益という側面が強い。同社の市場シェアは既に高く、報酬アップによる採用力強化とシェアの拡大が進む中で、中長期的には利益も積み上がっていくものと弊社は見ている。2029年3月期を最終年度とする新中期経営計画では、売上高で100,000百万円、営業利益で11,000百万円が目標となっている。2026年3月期から増益に転じ、2027年3月期には営業利益率で11%を回復する見込みだ。
配当に関しては、1株当たり60.5円(配当性向40.0%)を計画している。2024年3月期から同社は、配当性向目標を30%から40%に引き上げた。新中期経営計画のもと、今後も事業拡大と企業価値向上に向けた成長投資を実行しながら、同時に安定的な株主還元を追求していく構えだ。弊社としては主力の人材サービス事業に加えて、収益性の高いCRO事業の成長も両立させていくなかで配当の増加も期待できると見ている。なお、現状でも配当利回りは3.48%となっている。
人才派遣業務爲核心展開人才服務相關業務的WDB控股<2475>,涉及人才服務業務和CRO業務。據該公司稱,擁有國內首個理學系派遣的歷史記錄和知名度,以及利用獨特專業知識實現高度匹配的優勢,該公司在理學系派遣市場的營業收入份額位居行業前列。
該公司2025年3月期第2季度業績顯示,營業收入同比增長4.0%,達到256.33億日元;營業利潤同比下降2.1%,爲26.03億日元;經常利潤同比下降2.5%,爲26.13億日元;歸屬於母公司股東的中期淨利潤同比下降10.7%,爲13.24億日元。人才服務業務和CRO業務表現均穩健,推動了收入增長。特別是CRO業務的營業收入同比增長18.1%,爲年度增收做出了貢獻。儘管利潤方面CRO業務增長34.5%,但人才服務業務下降12.0%的影響較大。人才服務業務的減盈是因爲該公司爲加強中長期招聘能力和人才庫而提高派遣人員的報酬。爲實現中長期穩定增長,薪酬改善成爲暫時的減盈原因。另一方面,CRO業務在國內及海外均表現穩健,累積了利潤。在歐洲業務方面,該公司將資源集中投入利潤率高的業務領域。眼下盈利能力正在提升,未來將繼續致力於進一步提高盈利能力。
2025年3月期全年業績預計爲,營業收入同比增長5.1%,達到518億日元;營業利潤同比下降13.1%,爲47.5億日元;經常利潤同比下降13.4%,爲47.7億日元;歸屬於母公司股東的中期淨利潤同比下降16.3%,爲29.7億日元,與初期預期無差。爲推動中長期增長加速,公司預計因派遣人員薪酬上漲而暫時減盈,但前瞻投資會帶來暫時減盈的局面。該公司市場份額已較高,隨着加強了人才招募力和擴大市場份額,公司預期中長期利潤也會累積。截至2029年3月期,作爲最終年度的新中期經營計劃目標爲,營業收入達到1,000億日元,營業利潤達到110億日元。從2026年3月期開始,公司將實現盈利增長,預計2027年3月期營業利潤率將恢復至11%。
關於股息,公司計劃每股支付60.5日元(派息比率40.0%)。自2024年3月期起,該公司將股息比率目標從30%提高至40%。在新中期經營計劃下,公司將繼續進行業務擴展和促進企業價值增長的增長投資,同時致力於穩定的股東回報。公司將在繼續發展主營的人才服務業務的同時,實現盈利性較高的CRO業務成長,預計股息也會增加。目前,股息收益率已達3.48%。