■会社概要
3. 事業別・分野別構成比
クリーク・アンド・リバー社<4763>の2025年2月期中間期の事業別売上構成比は、プロデュース事業が50.2%と最も高く、次いでエージェンシー事業(派遣)が33.0%、エージェンシー事業(紹介)が12.2%、ライツマネジメント事業他が4.6%となっている。売上総利益の構成比は、プロデュース事業の42.6%に続いてエージェンシー事業(紹介)が31.9%と高く、エージェンシー事業(派遣)が19.1%、ライツマネジメント事業他が6.4%となっている。
また、分野別の売上構成比はゲームが25.1%、テレビ・映像が21.1%、Webが17.3%と主力3分野で全体の6割強を占めており、次いで医療が12.5%、韓国事業が6.1%、会計・法曹が4.8%、電子書籍・版権が1.7%となっている。営業利益の構成比は、医療が45.6%、ゲームが31.1%、Webが13.1%、テレビ・映像が12.2%の順となっているが、医療分野については医師紹介事業の売上が第1四半期に集中するためで、通期で見れば構成比は3割程度の水準となる。
39万人超の人材ネットワークを構築し、5万社の顧客にサービスを提供
4. 特徴と強み
同社の事業の特徴はプロフェッショナル分野に特化した請負、派遣・紹介サービスやライツマネジメント事業を展開していることにあり、一般的な人材サービス会社とは異なると弊社では考えている。
(1) 幅広いプロフェッショナル分野を対象に事業を展開
同社が定義するプロフェッショナルとは、1) 世界中で活躍できる職種、2) 機械では代替できない職種、3) 知的財産が蓄積される職種、の3条件を満たすものとなる。これら3条件のもとに展開しているのが、映像、ゲーム、Web、広告・出版、作家、舞台芸術、医療、建築、ファッション、食、アスリート、ライフサイエンス、アグリカルチャー、IT、AI/DX、CXO、会計、法曹の合計18分野である。また、周辺サービスとしてXR※(VR/AR/MR)やドローンなどを提供している。業績の安定性という観点から見ると、幅広いプロフェッショナル分野を事業領域として展開しているため、特定業界の市場環境の影響を受け難い収益構造になっていることが特徴で、同社の強みと言える。
※ XRとはクロスリアリティとも言い、以下の様々な技術の総称。VR(Vertial Reality:仮想現実)とは、コンピュータ上に人工的な環境を作り出し、時間や空間を超えてそこにいるかのような感覚を体験できる技術。AR(Augmented Reality:拡張現実)とは、現実空間に付加情報を表示させ、現実世界を拡張する技術。MR(Mixed Reality:複合現実)とは、現実世界にCGなどで作られた人工的な仮想世界の情報を取り込み、現実世界と仮想世界を融合させた世界をつくる技術。
(2) 制作スタジオの設置によりグループ内にノウハウを蓄積
サービス提供によって人にノウハウが蓄積されるだけでなく、そのノウハウを組織全体で共有化しながら深掘りし、他分野へ展開することで、顧客企業に対してより良い提案やサービス品質の向上につなげている。具体的には、顧客企業で業務を完了したプロフェッショナルが就業先でのニーズ等を共有し、ほかの顧客企業から戻ってきたプロフェッショナルと共同で次の企画提案を練ることで新規受注案件の獲得に生かしている。プロフェッショナルの思考の幅が広がり、1社だけの経験では得られないノウハウが社内に蓄積されることで付加価値の高い提案を可能とし、競合他社との差別化を図っている。この好循環の仕組みを構築したことで、テレビやゲーム業界で多数のクライアント企業を獲得し、最近ではWeb制作においても官民問わず大型案件を受注するケースが増えている。
主力のクリエイティブ分野では、東京(テレビ、ゲーム、Web、XR、YouTube)、名古屋(アミューズメント)、大阪(ゲーム)に制作スタジオを保有し、約2千人のプロフェッショナル人材がノウハウの蓄積・共有の場としているほか、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)以降はリモートワーク体制を整備することで生産性向上にもつなげている。また、2023年3月にはメタバース※上でイベント開催や交流、作品の展示やプロジェクト(仕事)のやり取りを行えるクリエイター専用の仕事・交流特化型メタバース「C&R Creative Studios Metaverse」を公開している。現在は段階的に機能の拡充を進めており、将来的にはグローバルのクリエイターが集う場所とすることを目指している。
※ インターネット上に仮想的につくられた3次元空間のことで、利用者は自分の代わりとなるアバターを操作し、他者と交流することが可能となる。
(3) 大きなネットワーク
同社に登録しているプロフェッショナル人材のネットワークは、2024年2月時点で39.4万人と5年前と比較して約1.5倍に拡大している。主力のクリエイティブ分野では、クリエイター数で9万人を超える国内最大級のネットワークを構築している。特に、映像分野では同社ネットワークに参加するクリエイターが関与する番組が日本の地上波番組の約45%を占め、2023年1月に(株)シオンをはじめとするシオングループを子会社化したことにより、独立系の番組制作会社としては業界3番手※の売上規模となっている。ゲーム分野では、自社開発タイトルの制作・運用のほか、大手プラットフォーム企業やパブリッシャー等との共同開発案件も含めると、年間200タイトル前後の開発に携わっており、国内最大規模のネットワークを構築している。
※ 番組制作売上高はシオングループの子会社化により年間30~40億円規模になると見られる。
医療分野では、国内の勤務医(研修医含む)約26万人※のうち過半数を占める16.3万人が(株)メディカル・プリンシプル社の提供するサービス(医師向け転職情報サイト「民間医局」、医学生・研修医向けの臨床研修支援サービス「レジナビ」等)に登録しており、顧客となる医療施設数は1.7万施設である。同社は医学生・研修医のための「レジナビFair」を全国規模で開催しており(2020年よりオンラインフェアも開始)、医学生・研修医の会員登録につなげている。「民間医局」会員獲得のための広告宣伝費を抑制できるうえ、高い収益性を獲得できる仕組みになっている。また、勤務医は平均3年で転職するため、紹介事業については会員数を基盤とするストック型に近いビジネス構造と言える。
※ 出所は、厚生労働省「令和4年 医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」。
そのほかの分野についても、人材ネットワークが年々拡大している。IT分野及びAI/DX分野ではITエンジニアやデータサイエンティスト、研究者等を中心に約1.2万人、法曹分野では弁護士や法務・知財部員等で約2.2万人、会計分野では公認会計士・税理士他で約6.9万人が同社ネットワークに登録している。また、CXO分野についても上場企業のCEOやCOO、CFO経験者を中心に登録者数が約1,900名と順調に拡大している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
■公司概述
3.按業務/領域劃分的構成比例
Creek & River在2025/2過渡期的銷售構成比率是生產業務,爲50.2%,其次是代理業務(派遣)爲33.0%,代理業務(推薦)爲12.2%,版權管理業務和其他業務爲4.6%。代理業務(推薦)的毛利構成比率高達31.9%,其次是製作業務的42.6%,代理業務(派遣)的19.1%,版權管理業務和其他業務的6.4%。
此外,按領域劃分的銷售結構比例,遊戲爲25.1%,電視/視頻爲21.1%,網絡佔三個主要領域的總額的60%以上,其次是醫療保健,爲12.5%,韓國業務爲6.1%,會計/法律爲4.8%,電子書/版權爲1.7%。醫療的營業收入構成比例爲45.6%,遊戲爲31.1%,網絡爲13.1%,電視/視頻爲12.2%,但這是因爲醫生轉診業務的銷售集中在第一季度醫療領域,全年來看,構成比率約爲30%。
我們已經建立了超過39萬人的人力資源網絡,爲50,000名客戶提供了服務
4。特點和優勢
該公司業務的特點是它開發專業領域的承包、派遣/推薦服務和權限管理業務,我們認爲它與一般人力資源服務公司不同。
(1) 針對廣泛的專業領域開展業務
公司定義的專業人員滿足3個條件:1)可以在全球範圍內活躍的職業,2)機器無法取代的職業,以及3)積累知識產權的職業。在這三個條件下,共有18個領域正在開發中:視頻、遊戲、網絡、廣告/出版、藝術家、表演藝術、醫學、建築、時尚、食品、運動員、生命科學、農業、IT、AI/DX、CXO、會計和法律專業。此外,XR*(VR/AR/MR)和無人機是作爲外圍服務提供的。從經營業績穩定的角度來看,由於將廣泛的專業領域發展爲業務領域,其特點是利潤結構不太可能受到特定行業市場環境的影響,可以說是公司的強項。
* XR 也被稱爲跨現實,它是以下各種技術的總稱。VR(垂直現實:虛擬現實)是一種在計算機上創建人工環境的技術,可讓您體驗超越時間或空間的感覺。AR(增強現實:增強現實)是一種通過在真實空間中顯示其他信息來擴展現實世界的技術。MR(混合現實:混合現實)是一種將使用CG等創建的人造虛擬世界信息融入現實世界並創建將現實世界和虛擬世界相結合的世界的技術。
(2) 通過設立製作工作室在小組內積累專業知識
人們不僅通過提供服務積累了專業知識,而且通過深入挖掘這些專業知識並將其與整個組織共享並將其擴展到其他領域,它可以爲客戶公司提供更好的建議和服務質量改進。具體而言,在客戶公司完成工作的專業人員在工作地點共享需求等,他們利用這些需求與從其他客戶公司返回的專業人員合作制定下一個規劃提案,從而獲得新的訂單受理項目。專業思維的範圍已經擴大,公司內部積累了僅靠一家公司的經驗無法獲得的專門知識,從而有可能提出具有高附加值的提案,並正在尋求與競爭對手的差異化。通過構建這種良性循環系統,我們收購了電視和遊戲行業的大量客戶公司,最近,無論公共部門還是私營部門接到網絡製作訂單,都會收到大型項目的案例越來越多。
在主要創作領域,製作工作室位於東京(電視、遊戲、網絡、XR、YouTube)、名古屋(娛樂)和大阪(遊戲),除了是大約2,000名專業人力資源積累和分享專業知識的地方外,它還通過在新型冠狀病毒感染(以下簡稱 COVID-19)傳播後建立遠程工作系統,從而提高了生產力。此外,在 2023/3 年,「C&R Creative Studios Metaverse」 將向公衆開放,這是一個專門面向創作者的作品/交流專屬元宇宙,可以在元界*上舉辦和交換活動、展出作品以及交換項目(作品)。目前,我們正在逐步擴展該功能,我們的目標是使其成爲未來全球創作者聚集的地方。
*它是一個虛擬在互聯網上創建的三維空間,用戶可以操作取代自己的頭像並與他人互動。
(3) 大型網絡
與5年前相比,在公司註冊的專業人力資源網絡增長了約1.5倍,截至2024/2年,達到39.4萬人。在主要創作領域,我們已經建立了日本最大的網絡之一,擁有超過90,000名創作者。特別是在視頻領域,涉及創作者參與公司網絡的節目約佔日本地面節目的45%,自從Shion集團於2023年1月成爲子公司以來,從Sion Co., Ltd.於2023年1月成爲子公司,就銷售額而言,它是業內第三大獨立節目製作公司*。在遊戲領域,除了製作和運營內部開發的遊戲外,我們每年參與約200款遊戲的開發,包括與主要平台公司和發行商的聯合開發項目等,我們正在建立日本最大的網絡。
*由於Shion集團成爲子公司,節目製作銷售額預計將達到每年30億至40億日元的規模。
在醫療領域,16.3萬人,佔在日本工作的約26萬名醫生(包括住院醫生)的大多數,註冊了醫療原則株式會社提供的服務(醫生工作變動信息網站 「私人醫療辦公室」,面向醫學生和住院醫師的臨床培訓支持服務 「Reginavi」 等),作爲客戶服務的醫療機構數量爲17,000個設施。該公司在全國範圍內爲醫學生和住院醫師舉辦 「Reginavi Fair」(在線博覽會也將於2020年開始),從而爲醫學生和住院醫師提供會員註冊。除了能夠抑制收購 「私人醫療辦公室」 成員的廣告成本外,其結構還可以實現高盈利能力。此外,由於在職醫生平均在3年內換工作,因此根據成員數量,轉診業務可以說是一種接近股票類型的業務結構。
※ 來源是厚生勞動省的 「Reiwa 4醫生/牙醫/藥劑師統計概述」。
其他領域的人力資源網絡也在逐年擴大。在IT領域和AI/DX領域,約有12,000人,主要是IT工程師,數據科學家,研究人員等,在法律領域,約有22,000人是律師,法律/知識產權人員等,而在會計領域,約有69,000人,例如註冊會計師和稅務會計師在公司網絡上註冊。此外,在CXO領域,註冊人數穩步增長到約1,900人,主要是上市公司的首席執行官、首席運營官和經驗豐富的首席財務官。
(作者:FISCO 客座分析師佐藤喬)
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