■トランプ氏勝利で円安、株高の地合いに
今週の日経平均は週間で1446.70円高(+3.80%)の39500.37円と上昇。注目された米大統領選挙では、投開票直後からトランプ氏優勢が伝わり、6日の時間外取引で米10年債利回りが上昇、為替市場でも円安ドル高が加速した。三菱重工<7011>や川崎重工<7012>など防衛関連の一角が上昇し、IHI<7013>は取引時間中に好決算を発表したこともありストップ高となった。為替市場で1ドル154円台まで円安ドル高に振れたことから、6日の日経平均は前日比1000円超の大幅高。トランプ氏の勝利宣言を受けて、米国市場ではNYダウやナスダック、S&P500がそろって史上最高値を更新し、7日の日経平均は40000円に迫る場面も見られた。
週末にかけて、トランプトレードの一巡やフジクラ<5803>の乱高下などが投資家心理を冷やし、日経平均の上値は重くなったが、決算発表銘柄への物色は活発。取引時間の延伸なども影響して、7日のプライム市場の売買代金は6兆円台まで膨らんだ。なお、週末に算出された11月限オプションSQ(特別清算指数)は39901.35円。取引時間中に一度もつけることが無かったことで、上に残す「幻のSQ値」となった。
10月第5週の投資主体別売買動向によると、外国人投資家は現物を2106億円売り越したほか、TOPIX先物を1585億円買い越し、225先物を2780億円売り越したことから、合計3301億円の売り越しとなった。一方、個人投資家は現物を408億円売り越すなど合計では202億円買い越し。信託は現物を1748億円買い越した。
■決算発表が翌週ピークを迎える
8日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は前日比259.65ドル高の43988.99ドル、ナスダックは同17.32ポイント高の19286.78で取引を終了し、ともに史上最高値を更新した。大証ナイト・セッションの日経225先物は、日中終値比360円安の39140円。
今週の日経平均は40000円の大台手前で失速するなど上値は重い。来週は、11日から開催される特別国会において首相指名選挙が実施される予定だ。引き続き石破政権が成立すると見られるが、自民党、公明党の連立政権を維持しつつ国民民主党とは部分連合という枠組みを模索しており、安定した政権運営は難しいとの見方が多い。政治の不安定化に対する懸念から、外国人投資家の積極的な買いは期待しにくい状況だ。
来週は決算発表が1400社ほど控えていることも影響して、指数のこう着感はより強まり、個別物色中心の相場展開となろう。取引時間の延伸によって、15時に決算を発表した銘柄が決算を材料に取引されたことの影響も大きく、プライム市場の売買代金は増加傾向にある。決算発表を材料とした活発な商いは来週も期待できよう。
■円安加速で12月日銀会合での利上げ観測が高まる
為替市場では1ドル154円台後半まで円安ドル高が進んだが、円安の加速を受けて、12月の日本銀行による金融政策決定会合において追加の利上げ実施観測が高まっている。日銀が円安抑止のために追加利上げを実施する可能性は低いと考えるが、植田和男日銀総裁は10月31日の日銀会合後の記者会見で、追加利上げに前向きな発言を行っていることから、可能性は0ではなさそうだ。実際、トランプトレードで154円70銭台まで進んだ円安ドル高は、日銀会合への思惑が報じられたタイミングで一服している。
ドルインデックスも7月上旬以来の105.3水準まで上昇したが、米連邦公開市場委員会(FOMC)において市場想定通り0.25%の利下げを実施し、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が利下げを継続する方針を示したことから、トランプ氏勝利に関連したドル買いはいったん止まった様子。円安ドル高の追い風が止まったとなれば、輸出関連銘柄などの重しとなろう。
■13日に米10月CPI発表
来週、国内では、11日に9月国際収支、10月景気ウォッチャー調査、12日に10月マネーストックM2、13日に10月国内企業物価指数、15日に第3四半期実質GDP(速報値)、9月鉱工業生産(確報値)などが予定されている。
海外では、11日にNZ・第4四半期2年インフレ予想、12日に豪・10月NAB企業景況感、独・10月消費者物価指数(確報)、トルコ・9月経常収支、英・9月ILO失業率、10月雇用統計、独・11月ZEW景況感指数、南ア・9月製造業生産高、13日に豪・第3四半期賃金指数、欧・9月ユーロ圏鉱工業生産指数、米・10月消費者物価指数、14日に豪・10月雇用統計、欧・第3四半期ユーロ圏実質GDP(改定値)、米・10月生産者物価指数、週次新規失業保険申請件数、週次原油在庫、15日に中・10月鉱工業生産指数、小売売上高、新築住宅販売価格、英・9月月次GDP、鉱工業生産指数、製造業生産高、貿易収支、第3四半期実質GDP(速報値)、米・11月NY連銀製造業景気指数、10月小売売上高、鉱工業生産指数などが予定されている。
■特朗普先生獲勝,日元貶值,股市上漲
本週日經平均上漲1446.70日元(+3.80%)至39500.37日元。美國總統大選備受關注,特朗普先生在開票後即傳出領先,6日盤後交易中美國10年期債券收益率上升,外匯市場上日元貶值美元升值行情加速。三菱重工<7011>、川崎重工<7012>等防衛相關股份上升,IHI<7013>在交易時間內發佈良好業績,股價漲停。由於匯市達到1美元兌換154日元,6日日經平均漲幅超過1000日元。受特朗普先生勝選宣言影響,美國市場的道瓊斯指數、納斯達克、標普500同時創下歷史新高,7日日經平均數一度接近40000日元。
週末期間,特朗普交易一輪及富士康<5803>的劇烈波動等導致投資者心態冷淡,日經平均的上漲受到壓力,但對業績公佈股票的追捧活躍。交易時間延長等因素的影響下,7日主板市場的成交額膨脹至6萬億日元左右。另外,算出的11月期權SQ(特別清算指數)爲39901.35日元。由於在交易時間內未能達到這個數值,成爲了留存的「幻影SQ值」
根據10月第5周的投資主體買賣動向,外國投資者除現貨賣出2106億日元外,還hedhedhedhedhedhedhedhedhedhedhedhedhedhedhedhedhedhedhedhedhedhedge了每哈額。。
■業績公佈將迎來下週高峰
8日美國股市上揚。道瓊斯指數比前一日上漲259.65點至43988.99點,納斯達克收高17.32點至19286.78點,均創歷史新高。夜間交易的日經225指數期貨,日間收盤比上漲360日元至39140日元。
本週日經平均大約跌破40000日元關口,上漲壓力加大。下週將舉行特別國會,預定進行首相指名選舉。石破政權預計會繼續存在,但自民黨、公明黨連立政權將與國民民主黨探索部分聯合的框架,穩定的政權運行被認爲是困難的。由於政治的不穩定引發擔憂,難以期待外國投資者的積極買盤。
下週將有約1400家公司公佈業績,這將加劇指數僵局感,市場預計將以個股選股爲主。由於交易時間延長,發佈業績的個股受資料利用較大影響,主板市場的成交額呈增長態勢。期待下週以業績爲催化劑的活躍交易。
隨着日元貶值加速,市場對於12月日本央行會議加息的預測逐漸升溫
在外匯市場上,美元兌日元走高至154日元關口後期,但隨着日元貶值的加速,預計在日本央行12月金融政策會議上實施額外加息的猜測正在增加。儘管預計日本央行不太可能出於遏制日元貶值的考慮實施額外加息,但日本央行行長植田和男在10月31日日本央行會議後的記者會上發表了積極的加息言論,因此這種可能性並非爲零。實際上,隨着日本央行會議預期傳出,曾一度升至154.70日元水平的日元貶值趨勢在這一時刻得到了一定程度的緩解。
美元指數也從7月初的105.3水平上升,但在聯儲局公開市場委員會(FOMC)按市場預期實施了0.25%的減息,聯儲局主席鮑威爾表明將繼續減息的政策後,與特朗普勝選有關的美元買盤暫時中斷。隨着日元貶值趨勢的減緩,出口相關股等可能受到拖累。
■美國10月消費者價格指數公佈
下週,國內將公佈9月國際收支、10月景氣觀察調查、10月M2貨幣供應量、10月國內企業物價指數、第3季度實際國內生產總值(初步數據)、9月工業生產(終值)等數據。
海外方面,將公佈新西蘭第四季度2年通脹預期、澳大利亞10月NAB企業景氣感、德國10月消費者物價指數(終值)、土耳其9月經常項目收支、英國9月國際勞工組織失業率、10月就業統計、德國11月ZEW景氣感指數、南非9月製造業產出、澳大利亞第三季度工資指數、歐元區9月工業生產指數、美國10月消費者價格指數、澳大利利亞10月就業統計、歐元區第三季度實際GDP(修正值)、美國10月生產者價格指數、周初初次申領失業救濟人數、周初原油庫存、中國10月工業生產指數、零售銷售額、新建住宅銷售價格、英國9月月度國內生產總值、工業生產指數、製造業產出、貿易收支、第三季度實際GDP(初步數據)、美國11月紐約聯邦儲備銀行製造業景氣指數、10月零售銷售額、工業生產指數等數據。