日経平均は大幅高で3日続伸。前日比486.81円高(+1.25%)の39390.49円(出来高概算9億1000万株)で前場の取引を終えている。
29日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は154.52ドル安の42233.05ドル、ナスダックは145.56ポイント高の18712.75で取引を終了した。JOLT求人件数が予想以上に減少し、労働市場の冷え込みや景気減速を警戒した売りに寄り付き後、下落。ダウは長期金利の上昇を嫌気し反落。その後、消費者信頼感の改善を好感、また、財務省が実施した7年債入札の結果が好調で金利が伸び悩んだため下げ止まった。ナスダックは利下げや主要ハイテク企業決算への期待を受けた買いが押し上げ終日堅調に推移し、終盤にかけ上げ幅を拡大し過去最高値を更新。
米国市場でハイテク株が強かったことやアルファベットの好決算などを材料に、東京市場は主力株を中心に買い優勢で取引を開始した。日経平均は39000円台を回復した後、じりじりと上げ幅を拡大し、前場は39000円台を維持。プライム市場の売買代金は2.3兆円と前日比では商いが増加するなど現物株を買う動きが強まった。
日経平均採用銘柄では、米ハイテク株高を受けて、ディスコ<6146>が大幅高となったほか、レーザーテック<6920>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、ソシオネクスト<6526>、アドバンテスト<6857>など半導体関連が総じて上昇。また、フジクラ<5803>、古河電工<5801>、住友電工<5802>など電線銘柄も買われた。東京電力HD<9501>、関西電力<9503>、中部電力<9502>など電力株は女川原発再稼働を材料に上昇。このほか、キーエンス<6861>、SMC<6273>、HOYA<7741>、ニデック<6594>なども上昇した。
一方、今期2200億円の最終赤字見通しと発表した日野自動車<7205>が大幅安となったほか、決算発表で通期営業利益予想の上方修正を発表したものの、市場予想に届かなかったことでコマツ<6301>が売り優勢となり、日立建機<6305>も連れ安となった。また、大和証G<8601>は好決算も株主還元策の発表がなかったことなどから売られた。このほか、中外製薬<4519>、NEC<6701>、ニトリHD<9843>、シャープ<6753>、ディー・エヌ・エー<2432>などが下落。
業種別では、電力・ガス、非鉄金属、精密機器、機械、ガラス・土石などが上昇した一方、小売、証券・商品先物取引の2セクターのみ下落した。
為替は1ドル153円台前半で推移しており目立った動きは観測されず。本日30日から明日31日にかけて、日本銀行による金融政策決定会合が開催されるが、衆議院選挙後の不透明な政権運営や、米大統領選挙の結果など見極め材料が多いことから、日銀は身動きが取れないとの観測。植田和男日銀総裁も、前向きな利上げに対する考えを表明しつつも、「米国経済」を見極めたいとする発言に終始すると見られており、日銀会合後の為替市場も動意薄となろう。
後場の東京市場は、欧州投資家による現物買いが入れば、日経平均は後場一段高となる可能性がある。陰線が続いた選挙前とは逆の地合いとなりそうだ。
日經平均大幅上漲,連續第三天走高。收盤時,比前一交易日上漲486.81日元(+1.25%),報39390.49日元(成交量約9億1000萬股)。
29日美國股市波動不一。道瓊斯指數收跌154.52點,報42233.05點,納斯達克指數交易結束時上漲145.56點至18712.75點。JOLT求職數據下降幅度超出預期,勞動力市場疲軟和經濟放緩的擔憂引發開盤後的拋售,導致下跌。道瓊斯指數受長期利率上升擔憂而下跌。隨後,消費者信心改善受到青睞,此外,財政部舉行的7年期國債招標結果良好,利率未見明顯反彈,導致下跌趨勢得以止住。納斯達克受減息和主要高科技企業業績期待的買盤支撐,全天維持強勢,並在尾盤放量上揚刷新歷史最高點。
受美國市場科技股表現強勁以及谷歌母公司良好業績等利好消息影響,東京市場以主力股爲主力展開多頭交易。日經平均回歸39000日元區間後,逐漸擴大漲幅,上半場維持在39000日元上方。主板市場成交額達到2.3萬億日元,現貨股市交投增加,買盤活躍。
日經平均採用股票中,受美國科技股上漲影響,Disco<6146>大幅上漲,此外,半導體相關股票如Laser Tech<6920>、Renesas Electronics<6723>、Sosei Next<6526>、Advantest<6857>等普遍上漲。此外,電線類股票如Fujikura<5803>、Furukawa Electric<5801>、Sumitomo Electric<5802>等也受到青睞。東京電力HD<9501>、關西電力<9503>、中部電力<9502>等電力股票受女川核電站再次運營消息提振。此外,Keyence<6861>、SMC<6273>、HOYA<7741>、Nidec<6594>等也有上漲。
然而,預測本季度將虧損2200億日元的日野汽車<7205>股價大幅下跌,此外,儘管發佈全年營業利潤預期上調的業績,但Komatsu<6301>跌勢明顯,Hitachi Construction Machinery<6305>也跟隨下跌。此外,大和證券G<8601>儘管業績不錯,但由於未宣佈股東回報計劃等原因遭到拋售。此外,Chugai Pharmaceutical<4519>、NEC<6701>、Nitori Holdings<9843>、Sharp<6753>、DeNA<2432>等也出現下跌。
按行業劃分,電力及燃氣、有色金屬、精密設備、機械、玻璃及土石等上漲,而僅零售業、證券及商品期貨交易兩個板塊下跌。
匯率維持在1美元兌153日元左右,沒有明顯波動。今天30日至明天31日,日本銀行將召開貨幣政策決定會議,但由於監管不明朗的政權運作以及美國總統選舉的結果等衆多不確定因素,預計日本央行無法採取行動。日本央行行長植田和男表示積極考慮加息,但預計其發言主要集中在觀察美國經濟方面,因此預計日本央行會議後外匯市場動盪不定。
東京市場下半場,若有歐洲投資者現貨買入,有可能使日經平均指數進一步上漲。預計將出現與選舉前連續下跌相反的行情。