海運業界の新技術・脱炭素・教育の取り組み紹介
フィリピン港湾局海事産業局(Republic of the Philippines Department of Transformation, Maritime Industry Authority、以下「MARINA」)の訓練に関する政策責任者ら3名が10月2日に来社し、当社専務執行役員の鹿島伸浩、常務執行役員の樋口久也らと懇談しました。席上、当社側から海運業界における新技術や脱炭素、教育に関する当社の取り組みを紹介しました。
左から
Tarun G. Harold, Maritime Education and Training Standards Supervisor of MARINA
Ronald F. Sediego, Maritime Education and Training Standards Supervisor of MARINA
Charlie M. Pandongan, Maritime Education and Training Standards Supervisor of MARINA
鹿島伸浩 当社専務執行役員
樋口久也 当社常務執行役員
中村利 当社執行役員
当社側から、公益財団法人日本財団が推進する無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」に当社グループ4社が参画するDesigning the Future of Fully Autonomous Ships Plus (DFFAS+) コンソーシアムや、23年11月に発表した「NYK Group Decarbonization Story」の説明と進捗に加え、当社グループのフィリピンにおける海技人材獲得・育成の歴史や取り組み、2019年に創設した人材育成プログラム「NYKデジタルアカデミー」(注1)から生まれたアイデアを元に社員が有志で取り組みを進めている若手船員や海事学生への教育ツールについて紹介しました。MARINA側からは各発表に対してフィリピンの事情を加味したコメントやアドバイスがあり、国際的な海事社会の発展には、官民の協力と国を跨いだ相互理解が重要であることを確認しました。
また、当社本店で勤務しているフィリピン人船員13名、技術関連部署に所属する日本人社員に、フィリピンでの長年のビジネスパートナーである Transnational Diversified Group(以下「TDG」、注1)Co-CEO Rashid Delgado氏(ラシッド・デルガド)も交えた意見交換会も実施しました。業務内容の紹介や抱えている課題の共有、それに対するアドバイス等、活発な意見交換が行われ、今後予想される日本の労働力不足への対応、日本で高度化した人材が同国に帰国し活躍することで更なる好循環を生む当社の取り組みの重要性を再確認しました。
10月4日には田原港(愛知県)で、当社が運航するLNG燃料自動車専用船「PLUMERIA LEADER 」(プルメリア・リーダー)とLNG燃料補給船「かぐや」の間で行われた燃料補給の様子を見学しました。
PLUMERIA LEADERでのLNG燃料補給見学の様子
フィリピンは世界有数の船員輩出国で、当社はマニラ近郊で商船大学NYK-TDG Maritime Academy(NTMA)をTDGと共同で運営しているほか、東京でも現役のフィリピン人船員が陸上勤務を行っており、当社にとって非常に重要なパートナーです。今回の取り組みは、自律運航船や次世代燃料船の研究開発など技術革新が進む海運業界で、新技術に関する船員教育や訓練についてどのように政策に反映させるかを検討するための機会として実施されました。
当社は今後も同国との良好な関係を維持し、官民一体となった船員の教育・訓練を積極的に推し進めます。
日本郵船グループは、中期経営計画 “Sail Green, Drive Transformations 2026 - A Passion for Planetary Wellbeing -” を2023年3月10日に発表しました。“Bringing value to life.”を企業理念とし、2030年に向けた新たなビジョン「総合物流企業の枠を超え、中核事業の深化と新規事業の成長で、未来に必要な価値を共創します」を掲げ、ESGを中核とした成長戦略を推進します。
(注1)Transnational Diversified Group(TDG)
主に物流事業、船舶の代理店業と船員供給事業、旅行業、情報通信技術などを手がける40以上の事業会社で構成されるフィリピンの複合企業グループで、再生可能エネルギーや農業、不動産などへの投資も行っている。当社とは設立時の1976年から協力関係にあり、現在はフィリピンにおける戦略的パートナーとして連携を強化している。
今回の取り組みが特に貢献するSDGsの目標
海運業界的新技術、脫碳和教育倡議介紹
菲律賓港口局海事產業局(菲律賓共和國轉型部、海事產業局,以下簡稱「MARINA」)的培訓政策負責人等3人於10月2日訪問了公司,與我們公司的副總裁鹿島伸浩、常務執行役員樋口久也進行了交流。會上,我們公司介紹了海運業界的新技術、脫碳和教育方面的工作。
從左到右
Tarun G. Harold,MARINA 海事教育和培訓標準主管
Ronald F. Sediego,MARINA 海事教育和培訓標準主管
Charlie M. Pandongan,MARINA 海事教育和培訓標準主管
鹿島伸浩,我們公司的副總裁
樋口久也是我們的執行董事。
中村利是我們的執行董事。
從我們公司的角度看,我們集團的四家公司參與了日本財團推動的無人駕駛船項目「MEGURI2040」,設計未來全自動船舶加(DFFAS+)聯盟等事項,解釋和推進了23年11月發表的「NYK集團脫碳故事」,以及我們集團在菲律賓海員的歷史和培訓計劃,來源於2019年創立的人才培訓計劃「NYK數字學院」(注1),員工志願地推進了針對年輕水手和海事學生的教育工具。對於每份介紹,MARINA也根據菲律賓的情況提出了評論和建議,確認了國際海事社會發展需要政府和企業的合作以及跨國相互理解的重要性。
此外,我們與日本TDG技術關聯部門的13名菲律賓船員以及日本員工舉行了意見交流會,來自菲律賓長期業務合作伙伴Transnational Diversified Group(以下簡稱「TDG」,注1)的聯合首席執行官Rashid Delgado先生(拉希德·德爾加多)也參加了會議。會議中介紹業務內容、分享面臨的問題及相互提供建議,進行了充分的意見交流,再次確認了應對日本勞動力短缺的舉措,以及高素質人才在日本培養並回國發展將帶來更多正循環的重要性。
10月4日在愛知縣田原港,我們參觀了由我們運營的LNG燃料汽車專用船「PLUMERIA LEADER」和LNG燃料補給船「かぐや」之間進行的燃料補給過程。
在PLUMERIA LEADER上觀看LNG燃料補給的情景。
菲律賓是全球主要培養船員的國家之一,我們與TDG共同在馬尼拉郊區經營商船大學NYK-TDG Maritime Academy(NTMA),在東京也有現役菲律賓船員在陸地工作,對我們來說是非常重要的合作伙伴。這次活動是在海運業技術創新領域,如自主駕駛船舶和下一代燃料船的研究開發中,爲了研究如何將船員培訓以及技術革新反映到政策中而舉行的機會。
我們將繼續保持與該國的良好關係,積極推進政府和民間一體化的船員教育和培訓。
日本郵船集團於2023年3月10日發佈了中期經營計劃「Sail Green,Drive Transformations 2026 - A Passion for Planetary Wellbeing -」,並以「Bringing value to life.」作爲企業理念,制定了以ESG爲核心的增長戰略,旨在超越綜合物流企業的定位,通過深化核心業務和發展新業務,共同創造未來所需價值。
(注1)跨國多元集團(TDG)
這是由40多個企業公司組成的菲律賓綜合企業集團,主要經營物流業、船舶代理商業和船員供應業、旅遊業、信息通信技術等,還投資可再生能源、農業和房地產等。從1976年創立伊始即與我們保持合作關係,現在已成爲我們在菲律賓的戰略合作伙伴。
此舉特別有助於發揮對SDGs目標的貢獻。