■要約
ダイキアクシス<4245>は、浄化槽・排水処理システムを中心とする「環境機器関連事業」をはじめ、祖業である「住宅機器関連事業」、並びに2018年12月期よりセグメント化した「再生可能エネルギー関連事業」を3本柱としている。「環境を守る。未来を変える。」というミッションの下、ESG経営を志向しており、とりわけ社名の由来である「水を軸(アクシス)」として、水環境関連のSDGs「安全な水とトイレを世界中に」をグローバル視点で推進してきた。今後、市場が発展するアジア及びアフリカにおいて中規模水処理分野の業界トップを目指し、新興国での大躍進を図る考えだ。2024年1月からは、前 代表取締役社長の大亀裕(おおがめひろし)氏は代表取締役会長CEOに、これまで海外事業をリードしてきた大亀裕貴(おおがめひろき)氏が代表取締役社長CEO・CIOにそれぞれ就任し、共同CEO制となった。新体制の下、海外展開のスピードを高め、成長ギアを上げていく。
1. 2024年12月期上期の業績概要
2024年12月期上期の連結業績は、売上高が前年同期比7.3%増の22,610百万円、営業利益が同67.7%増の554百万円と増収増益となった。売上高は、2社の新規連結効果を含め、3つの事業がバランスよく伸長した。「環境機器関連事業」は設備投資需要の回復により修繕工事が増加したほか、メンテナンス契約の積み上げが増収に寄与した。また、注力する海外事業も大きく伸びた。「住宅機器関連事業」については、都市圏マンションなど建設関連業者等への売上が堅調に推移したことや、空調工事を手掛ける(株)アドアシステムの連結効果(シナジーを含む)などにより住機部門工事が大きく底上げされた。「再生可能エネルギー関連事業」についても、(株)メデアの連結効果を含め、太陽光発電事業(売電、発電施設の販売)が順調に拡大した。利益面では、仕入価格上昇分の価格転嫁の進展やストック収益の積み上げ、前期にM&Aした子会社とのシナジー創出、海外事業の損益改善などにより大幅な増益となった。
2. 2024年12月期の業績見通し
2024年12月期の連結業績予想は、期初予想を据え置き、売上高を前期比4.3%増の44,500百万円、営業利益を同10.5%増の730百万円と増収増益を見込んでいる。売上高は、引き続き3事業がそれぞれ増収を確保する見通しである。「環境機器関連事業」では、新工場の稼働が本格化するインドやスリランカを中心に海外事業が大きく伸長し、「住宅機器関連事業」については、リフォーム市場拡大への対応や住機部門工事の伸びなどが業績をけん引すると見ている。「再生可能エネルギー関連事業」では、安定した売電収益に加え、バイオディーゼル燃料関連事業における新たな展開や太陽光発電施設の販売により増収となる想定である。利益面でも、増収による収益の底上げのほか、仕入価格上昇分の販売価格への転嫁を進めることで営業利益率の改善を図る考えだ。
3. 今後の方向性
同社は、2025年12月期を最終年度とする5ヶ年の中期経営計画を推進しており、海外展開やストックビジネスの拡大など6つの成長戦略とその基盤を支えるIT推進に取り組んでいる。特に、水インフラ整備が急務である新興国への展開がこれからの業績の伸びをけん引すると見ており、持続可能な環境と社会づくりに貢献することで、自社の持続的成長を実現していく考えだ。
■Key Points
・2024年12月期上期は3つの事業がバランスよく伸長し増収増益
・2社の新規連結効果のほか、海外事業の拡大や仕入価格上昇分の価格転嫁なども業績伸長に寄与
・2024年12月期は期初予想を据え置き、増収増益を見込む
・2025年12月期を最終年度とする中期経営計画を推進。水環境関連の社会課題解決に向けて海外展開を加速させる方針
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
■摘要
Daiki Axis <4245>有三大支柱:以化糞池和廢水處理系統爲中心的 「環境設備相關業務」、作爲其祖先業務的 「住宅設備相關業務」 以及自2018/12財年以來一直細分的 「可再生能源相關業務」。「保護環境。改變未來。」根據這一使命,他們的目標是進行ESG管理,最重要的是,他們使用公司名稱的由來 「水軸(軸)」,從全球角度推廣與水環境相關的可持續發展目標 「全球安全用水和廁所」。其目標是成爲未來市場正在發展的亞洲和非洲中型水處理領域的行業領先者,並爭取在新興國家取得重大突破。從2024/1年起,前總裁兼首席執行官小龜宏先生(Hiroshi Ogame)就任董事長兼首席執行官,迄今爲止一直領導海外業務的小龜宏樹先生(Ogame Hiroki)分別出任首席執行官和首席執行官,併成爲聯合首席執行官制度。在新體系下,我們將加快海外擴張的速度並提高增長速度。
1。截至2024/12財年上半年的財務業績摘要
截至2024/12財年上半年的合併財務業績顯示,銷售額增長了226.1億日元,比去年同期增長7.3%,營業利潤爲5.54億日元,比去年同期增長67.7%。在銷售方面,這三項業務均衡增長,包括兩家公司新合併的影響。在 「環境設備相關業務」 中,由於資本投資需求的恢復,維修工作有所增加,維護合同的積累促進了銷售的增長。此外,我們重點關注的海外業務也取得了長足的增長。關於 「住宅設備相關業務」,由於對大都市區公寓等建築相關公司的穩定銷售,以及負責空調施工的Adore System Co., Ltd.的合併效應(包括協同效應),住房部門的建設大幅增加。至於 「可再生能源相關業務」,太陽能發電業務(電力銷售、發電設施銷售)穩步擴大,包括美狄亞株式會社的合併效應。在利潤方面,由於收購價格上漲、股票收益積累、與上一財年併購子公司形成協同效應以及海外業務損益改善導致價格轉移的進展,利潤大幅增加。
2。截至2024/12財年的收益預測
截至2024/12財年的合併收益預測保持了最初的預測不變,預計銷售額將增長445億日元,比上一財年增長4.3%,銷售額和利潤將增加7.3億日元,同期增長10.5%。至於銷售,預計這三項業務都將繼續確保銷售額的增長。在 「環境設備相關業務」 中,海外業務顯著增長,主要集中在印度和斯里蘭卡,那裏的新工廠正在如火如荼地運營;對於 「房屋設備相關業務」,預計對改造市場擴張和住房設備行業建設增長的反應將推動業務業績。在 「可再生能源相關業務」 中,除了穩定的電力銷售收入外,由於生物柴油燃料相關業務的新發展和太陽能發電設施的銷售,銷售額預計將增加。在利潤方面,除了由於銷售額增加而提高收益底部外,其想法是通過繼續將收購價格的上漲轉化爲銷售價格來提高營業利潤率。
3.未來方向
該公司正在推動一項五年中期管理計劃,將2025/12財年作爲最後一年,並正在進行IT推廣,以支持海外擴張和股票業務擴張等六種增長戰略及其基礎。特別是,向迫切需要發展水利基礎設施的新興國家的擴張有望推動未來業務業績的增長,其想法是通過爲創造可持續的環境和社會做出貢獻來實現公司的可持續增長。
■要點
・在截至2024/12財年的上半年,這三項業務均衡增長,銷售額和利潤增加
・除了兩家公司新合併的影響外,海外業務的擴大和收購價格上漲的價格轉移也促進了業務業績的增長
・截至2024/12財年的初步預測保持不變,預計銷售額和利潤將增加
・推進以2025/12財年爲最後一年的中期經營計劃。加快海外擴張的政策,以解決與水環境有關的社會問題
(由 FISCO 客座分析師柴田鬱夫撰寫)