日経平均は続伸。719.01円高の39354.63円(出来高概算9億7998万株)で前場の取引を終えている。
先週末の米国市場のダウ平均は341.16ドル高の42352.75ドル、ナスダックは219.38pt高の18137.85ptで取引を終了した。東海岸の港湾労組スト終了や9月雇用統計の強い結果を好感した買いに、寄り付き後、上昇。景気見通しの大幅改善で終日堅調に推移した。AI(人工知能)関連の需要増期待に半導体のエヌビディア(NVDA)などの上昇がナスダックの上昇をけん引。終盤にかけて相場は上げ幅を拡大し、ダウは過去最高値を更新した。
上昇した米株市場を横目に、今日の東京株式市場は買いが先行した。日経平均株価もシカゴ先物の流れを受けて上昇して始まった。依然として地政学リスクは警戒されているが、米雇用統計の結果を受けて次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅な利下げ観測は後退。米長期金利が上昇するなか、為替市場では円相場が一時1ドル=149円台をつける場面もみられ、相場もひとまず強気ムードに傾いたようだ。
個別では、三井住友<8316>やみずほ<8411>などの銀行株やレーザーテック<6920>、東エレク<8035>などの半導体関連株が堅調に推移。また、トヨタ自<7203>やホンダ<7267>などの自動車関連株、フジクラ<5803>、メルカリ<4385>、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、ファーストリテ<9983>、三菱重工業<7011>、リクルートHD<6098>、任天堂<7974>などが大幅高となった。ほか、第1四半期増益決算や実質増配を受けてウェザーニューズ<4825>が急騰、上半期業績は従来計画を上振れ着地したサンエー<2659>、LITALICO<7366>などが値上がり率上位となった。
一方、米港湾スト終了で海上輸送混乱に伴う運賃上昇の思惑がはく落した川崎船<9107>などの海運株が引き続き軟調に推移。7-9月期個別売上高が市場コンセンサス比で下振れたディスコ<6146>が急落、市場コンセンサス水準にまで業績予想を下方修正した安川電機<6506>なども下落。ほか、光通信<9435>、あさひ<3333>、エニグモ<3665>などが値下がり率上位となった。
業種別では、銀行業、保険業、証券・商品先物取引業などが上昇した一方で、パルプ・紙、空運業、海運業の3業種のみが下落した。
後場の東京市場は、買い優勢の展開となりそうで、日経平均も高値圏を維持しそうだ。前週に石破氏が「追加利上げ環境にない」と発言したことで早期の追加利上げ観測が後退していたなか、9月米雇用統計は市場予想を上回る内容となったことで米長期金利が上昇し、為替は1ドル149円台まで円安が加速。国内の輸出関連企業にはポジティブな目線が引き続き向かおう。また、日経平均は9月27日の戻り高値39829.56円、そして、40000円台回復が意識されている。10月9日に衆議院が解散し、27日に衆議院選挙の投開票実施のスケジュールで進んでいることから「選挙は買い」といった政策期待等のアノマリーが先行し40000円台回復といった展開も十分想定できる。引き続き防衛関連や地方創生関連を中心とした政策期待の物色が改めて入る可能性もあろう。
日經平均繼續上漲。收於39354.63日元,漲719.01日元(成交量約9.7998億股)結束了上午交易。
上週末美國市場,道瓊斯指數收漲341.16點,報42352.75點,納斯達克指數報18137.85點收盤。東岸的港口工會罷工結束和9月就業統計數據強勁的結果帶來買盤情緒,開盤後股市走高。受到經濟前景大幅改善的影響,全天股市持續穩健。AI(人工智能)需求增長預期推動了半導體股英偉達(NVDA)等股價上漲,帶動了納斯達克指數的上漲。交易結束時,市場上漲幅擴大,道指刷新歷史最高紀錄。
在美股市場上漲的背景下,東京股市今天以買盤爲主。日經平均股價也隨着芝加哥期貨的走勢而上漲。儘管地緣政治風險仍受到警惕,但在美國就業數據公佈後,下次聯儲局公開市場委員會(FOMC)大幅減息的預期有所減弱。隨着美國長期利率上升,匯市看到美元兌日元一度觸及149日元關口,市場情緒暫時偏向看漲。
具體來說,三井住友<8316>、三井住友<8411>等銀行股,以及雷射科技<6920>、東電<8035>等半導體相關股票表現堅挺。此外,豐田自<7203>、本田<7267>等汽車相關股票,富士通<5803>、Mercari<4385>、軟銀G<9984>、索尼G<6758>、第一零售<9983>、三菱重工業<7011>、RecruitHD<6098>、任天堂(ADR)<7974>等紛紛大幅上漲。此外,收到第一季度盈利增長和實質性增配的天氣新聞<4825>急升,上半年業績超出預期的San-Ei<2659>、LITALICO<7366>等也位列漲幅榜前列。
另一方面,受美國碼頭罷工結束導致海上運輸混亂和運費上漲預期消退影響,川崎船<9107>等海運股繼續走低。7-9月期個別營業收入低於市場共識的DISCO<6146>急跌,市場共識水平以下下調業績預期的安川電機<6506>等也下滑。此外,光通信<9435>、旭<3333>、Enigmo<3665>等屬跌幅榜。
按行業分類,銀行業、保險業、證券期貨交易業等上漲,而製漿造紙、空運業、海運業這三個行業下跌。
下午的東京市場預計仍將呈現買盤優勢的態勢,日經平均指數也有望保持在高位。上週石破氏表示「暫無進一步加息環境」的言論使得早期的追加加息預期有所消退。而9月美國就業數據超過市場預期,美國長期利率上升,導致匯市美元兌日元一度加速貶值至1美元=149日元水平。繼續對出口相關公司持樂觀態度。此外,日經平均指數自9月27日的回升高位39829.56日元以來,開始重視恢復至40000日元以上的意識。衆議院將於10月9日解散,衆議院選舉投票實施日程正在推進,因此「選舉看多」等政策期待的異常情況正走在前面,40000日元以上的恢復等情況也是可以充分預料的。繼續關注圍繞國防和地方創生相關的政策預期,可能會再次引發物色熱潮。