■きちりホールディングス<3082>の事業概要
1. 事業内容
同社は自社開発した業態による飲食事業(売上構成比9割以上)を主に直営で展開しているほか、採用の効率化を実現するDX事業、ふるさと納税支援業務等を提供する地方創生事業を行っている。2019年1月に機動的な事業運営を行う体制を構築するため持株会社体制に移行しており、2019年6月期より連結業績での開示を開始した。2024年6月末時点の連結対象子会社は、既存事業を承継した(株)KICHIRIのほか、オンライン面接代行サービス「Interview Cloud」や録画型Web選考システム「ApplyNow」などのクラウド型サービスの開発・販売、導入支援を行う(株)ApplyNow、デジタルマーケティングを行う(株)Webryday(2024年7月1日付でApplyNowに吸収合併)、国内で「Plataran」ブランドの飲食事業を行う(株)ユニゾン・ブルー、インドネシアで「いしがまやハンバーグ」や「CHAVATY」の展開を行うPT KICHIRI RIZKI ABADIの5社となるが、売上高の大半はKICHIRIで占められる。
(1) 飲食事業
飲食事業では主に「KICHIRI」を中心とした都市型ダイニング業態、ハンバーグ専門店「いしがまやハンバーグ」や韓国料理専門店「VEGEGO」などを中心としたモール・郊外型のレストラン業態やカフェ・テイクアウト業態などを自社開発して展開しており、2024年6月末時点の店舗数は136店舗となっている。コロナ禍の影響が一段落した2022年6月期以降は客足の回復が早かったモール・郊外型レストラン業態を中心に出店を拡大し、2024年6月期末では同業態の店舗数が61店舗と都市型ダイニング業態の54店舗を上回り、全体の5割弱を占めるまでになっている。
主力業態である「KICHIRI」は、関西圏と首都圏で38店舗を展開している。女性客を主なターゲットに、高品質な料理とおしゃれ感を演出した店舗づくり、「おもてなし」の接客を重視した店舗運営が特徴で、2002年に第1号店を神戸に出店し、関西圏で高い支持を獲得したあと、2006年に首都圏へ進出を果たした。出店場所の条件は、乗降客数で1日2万人を超える主要駅隣接施設で建物の空中階としている。関西圏では平均客単価で3,000円台と比較的低価格帯で20~30代の若者客をターゲットとした「Casual Dining KICHIRI」(29店舗)を展開しており、首都圏では平均客単価5,000円前後で企業の接待ニーズにも対応可能な「新日本様式KICHIRI」(7店舗)を展開している。
2010年に首都圏で初出店した「いしがまやハンバーグ」は、契約農場から厳選仕入れした高品質な牛肉を100%使用した人気のハンバーグ専門店で、高収益業態となっている。平均客単価は2,000円台とやや高めではあるものの集客力が高いことから「ららぽーと」等の大型ショッピングモールを中心に出店を拡大しており、2024年6月末時点で直営店舗数は29店舗(ほかFC店舗で国内3店舗、海外1店舗)となっている。2018年に新宿に初出店した「VEGEGO」は韓国料理専門店で、ご飯・麺、肉料理、スープ等を複数の種類から選ぶことができ、惣菜も日替わりでメニューが変わるなどオーダーメイド型の店舗となっている。平均顧客単価も1,500円程度と手頃なことから女性客を中心に人気で、2024年6月末の店舗数は15店舗とここ2〜3年で最も店舗数が増加した業態である。集客力が高いことに加えて、居抜き出店が可能なため出店準備期間が短く初期投資額も抑えられることから、「いしがまやハンバーグ」と同様に高い収益力を実現している※。さらに2021年には焼肉専門店「肉の満牛萬」を初出店し、2022年には2号店として同社では初となるロードサイド型店舗での出店を果たした。客足は好調でロードサイド型店舗での運営ノウハウを蓄積し今後の展開に備える。
※ 2023年6月期までの実績で見ると、「VEGEGO」の居抜き出店率は71%となっており、出店準備期間は新規出店が約12ヶ月かかるのに対して約3ヶ月、同様に初期投資額は55百万円に対して19百万円に抑えることが可能となっている。
(2) その他事業
2024年6月期からはふるさと納税寄付に関する業務(返礼品提供事業者への対応や返礼品代・送料の支払い代行、各種プロモーション等)の受託サービスを開始している。そのほか、子会社のApplyNowで採用DX事業を展開している。自社開発したオンライン面接代行サービス「Interview Cloud」のほか、録画動画による応募・選考サービス「ApplyNow」、電子雇用契約サービス「ApplyNow Sign」などを開発し、企業や自治体などに販売している。現状、開発費を除けば収益化を実現している。主力サービスは「Interview Cloud」であり、料金体系は導入時の初期費用のほか従量課金制(1面接当たり980円〜)となっている。24時間、365日対応が可能なほか応募者自身で面接日程の設定ができるなど、利便性やコスト面で競合サービスより優れているのが特徴であり、アルバイトの採用コストを抑えたい企業などに導入が進んでいる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
■金黎控股公司<3082>的經營概要
1. 業務內容
該公司主要通過自主開發的經營模式展開餐飲業務(佔主營構成比例的90%以上),並提供用於實現招聘效率化的DX業務、支持故鄉稅務的地方振興業務等。爲構建靈活的經營體制,該公司於2019年1月轉型爲持股公司結構,並自2019年6月度開始披露合併業績。截至2024年6月底,其合併子公司包括繼承現有業務的金黎株式會社(KICHIRI株式會社)、在線面試代理服務「Interview Cloud」、錄像型網絡招聘系統「ApplyNow」等雲服務的開發、銷售及導入支持的ApplyNow株式會社、從事數字營銷的Webryday株式會社(於2024年7月1日併入ApplyNow)、在國內經營「Plataran」品牌的餐飲業務的Unison Blue株式會社、在印度尼西亞經營「Ishigamaya漢堡」和「CHAVATY」的KICHIRI RIZKI ABADI PT等5家公司,但營業收入的大部分由KICHIRI貢獻。
(1) 餐飲業務
在餐飲業務中,主要自主開發並展開城市型餐飲業態以"KICHIRI"爲主導,包括漢堡專門店"Ishigamaya漢堡"和韓國料理專門店"VEGEGO"等中心在商場和郊外的餐廳業態、咖啡館、外帶業態等,截至2024年6月底,店鋪數量已達136家。受2022年6月底疫情影響放緩的影響,據2022年6月期,客流量迅速恢復的商場和郊外型餐廳業態爲主,加大了門店擴張,至2024年6月期末,該業態店鋪數量達到61家,超過了城市型餐飲業態的54家,佔總體的近50%。
主力業態"KICHIRI"在關西地區和首都圈共開設38家店鋪。以女性客戶爲主要目標,店鋪以高品質料理和時尚感爲特色,重視"款待"式的服務,2002年在神戶開設第一家店後,獲得了關西地區的高度支持,隨後於2006年進駐首都圈。店鋪選址條件爲設於擁有超過20,000人乘客流量的主要車站附近設施的建築物上層。在關西地區,以平均客戶單價在3,000日元左右的相對低價位,以年齡在20至30歲的年輕客戶爲目標的"Casual Dining KICHIRI"(29家店)爲主,而在首都圈以平均客戶單價約5,000日元,可滿足企業款待需求的"新日本風格KICHIRI"(7家店)爲主。
2010年首次進駐首都圈的"Ishigamaya漢堡",是一家受歡迎的以從合約農場精選進口100%高品質牛肉爲主的漢堡專門店,是一種高盈利業態。儘管平均客戶單價在2,000日元左右並偏高,但由於吸引力強,因此主要擴張至"lalaport"等大型購物中心,截至2024年6月底,直營店數量達29家(另外有國內3家、境外1家特許經營店)。2018年首度進駐新宿的"VEGEGO"是一家專業經營韓國料理的店鋪,顧客可以從多種米飯、麪條、肉類菜餚、湯等中進行選擇,並且每日提供不同的菜單,是一種訂製類型的店鋪。由於平均顧客單價約爲1,500日元,價格親民,以女性客戶爲中心,是近2-3年裏店鋪數量增長最快的業態。具有強大吸引力,且可待遇到已有建築的出店模式,使得出店籌備期較短,初期投資成本也較低,因此能實現與"Ishigamaya漢堡"類似高利潤能力。此外,2021年首次推出烤肉專門店"肉の満牛萬",2022年作爲第2家店在同企中首次推出以路邊型店鋪形式的出店。由於顧客量良好,積累了路邊型店鋪運營經驗,爲未來的擴張做好準備。
※ 根據截至2023年6月期的情況,"VEGEGO"的居抜出店率達71%,出店準備期約爲3個月,而新店約需12個月,同時初始投資額可從5500萬元降至1900萬元。
(2)其他業務
從2024年6月開始,我們已經開始提供關於鄉村稅收捐贈的業務承包服務(包括對禮品提供商的響應、禮品費用和運費的代付、各種促銷等)。另外,我們在子公司ApplyNow開展DX招聘業務。我們開發了自己的在線面試代理服務"Interview Cloud",以及基於錄像的申請與選拔服務"ApplyNow"和電子僱傭合同服務"ApplyNow Sign"等,已經開始向企業和地方政府等銷售。目前,除開發成本外,已實現盈利。主要業務是"Interview Cloud",收費體系除了初始費用外,還採用按量計費制度(每次面試費用爲980日元)。全年24小時提供服務,申請人可自行安排面試日期等,便利性和成本等方面優於競爭服務,因此得到希望降低兼職招聘成本的企業的推廣。
(撰寫:FISCO客座分析師佐藤讓)