4日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は続伸、買い優勢も中東情勢への警戒や米雇用統計発表控えて上値重い
・ドル・円は軟調、上値の重さを意識
・値上り寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はアドバンテスト<6857>
■日経平均は続伸、買い優勢も中東情勢への警戒や米雇用統計発表控えて上値重い
日経平均は続伸。180.35円高の38732.41円(出来高概算9億1246万株)で前場の取引を終えている。
前日3日の米国市場のダウ平均は184.93ドル安の42011.59ドル、ナスダックは6.64pt安の17918.48ptで取引を終了。中東情勢の深刻化懸念が重しとなったが、ISM非製造業景況指数が予想以上に上昇したため景気見通し改善で一時プラス圏に回復した。しかし、バイデン大統領がイスラエルのイラン報復を巡り石油施設攻撃の可能性を示唆すると原油高や地政学的リスク上昇を警戒した売りが加速し、再び下落。ナスダックは半導体のエヌビディアの上昇が下支えとなったが雇用統計の発表を控えた警戒感に利益確定売りにより、戻り鈍く終了した。
下落した米株市場を横目に、今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要3指数が下落したが、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が続伸したことが東京市場の半導体関連株などの株価下支え要因となった。また、外為市場で円相場が落ち着いた推移となり安心感が台頭。ただ、引き続き中東の地政学リスクが懸念されていることに加えて、米国では今晩9月の米雇用統計が発表されることから、これらを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあり、上げ幅は限定的となっている。
個別では、三井住友<8316>やみずほ<8411>などの銀行株が堅調に推移、エムスリー<2413>、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、ファーストリテ<9983>、三菱重工業<7011>、リクルートHD<6098>、任天堂<7974>などが大幅高となった。ほか、第1四半期好決算や自社株買いを発表したクスリのアオキ<3549>が急騰、上半期営業利益は従来予想を上回る着地となったワールド<3612>などが値上がり率上位となった。
一方、米港湾スト終了で海上輸送混乱に伴う運賃上昇の思惑がはく落した川崎船<9107>や日本郵船<9101>などの海運株が軟調に推移。ディスコ<6146>、東エレク<8035>、トヨタ自<7203>、フジクラ<5803>、伊藤忠<8001>などが下落。米金利低下期待織り込んだとして米系証券では格下げとなった住友林業<1911>、6-8月期コンセンサス上振れも目先のピークアウト感強まったキユーピー<2809>などが大幅安となった。ほか、瑞光<6279>、レック<7874>、ジャパンディスプレイ<6740>などが値下がり率上位となった。
業種別では、鉱業、石油・石炭製品、銀行業などが上昇した一方で、海運業、輸送用機器、倉庫・運輸関連業の3業種のみが下落した。
後場の東京市場は、買い手の乏しい状況が続きそうで、日経平均も上値の重い展開を想定しておきたい。外国為替市場でドル円が146円台で推移しており、一旦は輸出関連株などの下支え要因となっている。また、大型連休の国慶節に突入した中国だが、連休前には景気刺激策の追い風から中国株が急騰、米国での利下げに伴って投資家心理は改善傾向にあろう。ただ、中東の情勢が緊迫化して警戒感が広がる中、本日午後には石破首相の所信表明演説が行われる。経済政策やエネルギー政策は岸田前政権の方針を踏襲する考えを示しているが、マーケット関係者も注目しておきたいところ。また、米国では9月米雇用統計が発表されることから、後場の日経平均は積極的に買い進む動きは想定しにくそうだ。
■ドル・円は軟調、上値の重さを意識
4日午前の東京市場でドル・円は軟調地合いとなり、146円91銭から146円38銭まで値を下げた。日経平均株価の堅調地合いで円売りが先行し、ドルは147円台を目指す場面もあった。ただ、ドルは節目付近の強い売りに一段の上昇を阻止され失速した。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は146円38銭から146円91銭、ユーロ・円は161円47銭から162円13銭、ユーロ・ドルは1.1028ドルから1.1039ドル。
■後場のチェック銘柄
・セーラー広告<2156>、ビーマップ<4316>など、6銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上り寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はアドバンテスト<6857>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・米・先週分新規失業保険申請件数:22.5万件(予想:22.1万件、前回:21.9万件←21.8万件)
・米・失業保険継続受給者数:182.6万人(予想:183.0万人、前回:182.7万人←183.4万人)
・米・9月ISM非製造業景況指数:54.9(予想:51.7、8月:51.5)
・米・8月耐久財受注改定値:前月比0%(予想:0.0%、速報値:0.0%)
【要人発言】
・赤沢経済再生相
「株式・為替相場についてコメントは控える」
「政策意図について市場との意思疎通は大事」
<国内>
・特になし
<海外>
・14:45 スイス・9月失業率(予想:2.4%、8月:2.4%)
在4日下午的交易中,我們將關注以下3個要點。
日經平均指數繼續上漲,買盤優勢存在,但受中東局勢警惕以及美國就業統計數據即將公佈壓制上行空間
美元兌日元疲軟,意識到上行空間的沉重
對上漲的貢獻最大的是Firstly<9983>,第二是Advantest<6857>。
■日經平均指數繼續上漲,存在買盤優勢,但受中東局勢警惕以及美國就業統計數據即將公佈壓制上行空間
日經平均繼續上漲。收盤時上漲了180.35日元,報38732.41日元(成交量約9億1246萬股)。
前一天美國市場道瓊斯指數下跌了184.93點,報42011.59點,納斯達克指數下跌了6.64點,報17918.48點。儘管中東局勢加劇引起擔憂,但由於ISM非製造業景氣指數超過預期上漲,經濟前景改善,一度回升至正區。然而,拜登總統在伊朗對以色列進行報復的問題上暗示可能襲擊石油設施,導致原油價格上漲和地緣政治風險升高,出現了加速賣出,再次下跌。納斯達克得到半導體公司英偉達的支撐,但由於即將公佈就業統計數據,市場充滿謹慎情緒,利潤了結賣壓增加,盤中漲幅收窄而收盤。
在美國股市下跌的情況下,今日東京股市以買盤爲主。儘管主要三大指數在昨日美國股市下跌,但由於由主要半導體公司構成的費城半導體股指數(SOX指數)繼續上漲,這成爲東京市場半導體相關股票等股價支撐因素。此外,外匯市場上日元匯率走勢平穩,市場心理安定。然而,由於中東地緣政治風險仍存在,並且美國將在今晚公佈9月就業統計數據,因此一些投資者選擇觀望,未來看待買盤態度積極,漲幅受限。
個股方面,三井住友銀行等銀行股表現強勁,而emuslee、軟銀G、索尼G、第一零售、三菱重工、recruithd、任天堂等個股大幅上漲。此外,第一季度業績良好並宣佈回購股份的醫藥品牌青木急漲,上半年營業利潤超出先前預期的World等公司成爲漲幅最高者。
與此同時,由於美國港口罷工結束導致海上運輸混亂致使運價上漲的猜測落空,川崎船、日本郵船等海運股走軟。而Disco、東芝、豐田自動車、Fuji、伊藤忠等個股下跌。由於市場融入預期美國利率下降,美國證券對住友林業等進行了降級,6-8月季度業績超預期但眼下高峰感加強的kyupee等公司大幅下跌。另外,瑞光、Leck、日本顯示等公司跌幅居前。
按行業來看,礦業、石油煤炭製品、銀行等行業上漲,而海運業、運輸設備、倉儲運輸相關行業僅有三個行業下跌。
今日東京股市後市預計買方不足,需要考慮日經平均指數上行受限的走勢。外匯市場美元/日元走勢在146日元區間推移,一度成爲出口相關股票等的支撐因素。此外,中國進入國慶假期,但在假期前由於刺激經濟措施的風向好轉,中國股市快速上漲,受到美國減息的影響,投資者心態趨於改善。然而,在中東局勢緊張引發擔憂情緒蔓延的背景下,今天下午將舉行石破首相的國會答辯演講。雖然經濟政策和能源政策表明會沿用岸田前政府的方針,但市場也需要關注。此外,由於美國將公佈9月就業統計數據,下午時段日經平均指數難以出現積極的買盤進場動向。
■美元兌日元疲軟,意識到上漲阻力較重
4日上午東京市場,美元兌日元走勢疲軟,從146.91日元下跌至146.38日元。日經平均股價表現強勢,導致日元拋售領先,美元有時也試圖突破147日元關口。然而,美元在關鍵位置遇到強烈賣壓,進一步上漲勢頭受阻並且走軟。
截至目前的交易範圍爲,美元兌日元在146.38日元至146.91日元之間波動,歐元兌日元在161.47日元至162.13日元之間,歐元兌美元在1.1028美元至1.1039美元。
■下午的股票檢查
・戴三<4750>,新東<5380>等6個股票漲停
※包括臨時的漲停價(指盤口價格)
・唐獅集團貢獻漲幅最大,東電貢獻漲幅次大
・Sailor廣告<2156>、BMap<4316>等6只股票漲停價
※包括一時的漲停價(指示價格)
對上漲的貢獻最大的是Firstly<9983>,第二是Advantest<6857>。
■經濟指標和重要人物發言
【經濟指標】
・日本1-3月法人企業統計調查・全行業設備投資:同比+6.8%(10-12月:+16.4%)
・中國5月份財新制造業PMI:51.7(預測:51.6,4月份:51.4)
【重要人物發言】
・加藤日本銀行理事
「包括ETF處置在內的今後處理會花費一定時間進行徹底審查。」
<國內>
・沒有特別的事情
<海外>
・沒有特別的事情
【經濟指標】
・美國上週初次申請失業救濟人數:22.5萬人(預期:22.1萬人,上次:21.9萬人←21.8萬人)
・美國失業保險續受領人數:182.6萬人(預期:183.0萬人,上次:182.7萬人←183.4萬人)
・美國9月ISM非製造業景氣指數:54.9(預期:51.7,8月:51.5)
・美國・8月耐久品訂單修正值:環比0%(預期:0.0%,初值:0.0%)
【重要人物發言】
・赤沢經濟復甦相
「股票・匯率市場評論慎言」
「政策意圖與市場溝通意願重要」
<國內>
・沒有特別的事情
・暫無特別說明
<境外>
• 14:45 瑞士 9 月失業率(預測:2.4%,8 月:2.4%)