■JSH<150A>の業績動向
1. 2024年3月期の業績概要
2024年3月期の業績は、売上高で前期比17.3%増の3,482百万円、営業利益で同26.5%増の208百万円、経常利益で同21.2%増の194百万円、当期純利益で同22.6%減の145百万円となった。当期純利益は税負担の発生により減益となったものの、地方創生事業の成長により、売上高、営業利益、経常利益はいずれも過去最高を更新した。会社計画比では在宅医療事業において上期の採用増に伴う労務費増加の影響で、セグメント利益が下振れたものの、地方創生事業がおおむね計画どおりに着地したほか全社共通費用が計画を下回り、営業利益は3.7%超過した。また、営業外で計上した株式公開費用の下振れにより経常利益で9.5%、法人税の下振れにより当期純利益で24.8%それぞれ計画を上回って着地した。
(1) 地方創生事業
地方創生事業の売上高は前期比29.4%増の2,086百万円、セグメント利益は同37.6%増の463百万円と2ケタ増収増益が続き、利益率も20.9%から22.2%に上昇した。主力の障がい者雇用支援事業で、2024年4月の障がい者法定雇用率の引き上げ(2.3%→2.5%)を前に、既存顧客からの追加発注や新規顧客の獲得が順調に進んだことが要因だ。期中に新規農園を2ヶ所(長崎県、宮崎県)開設し、合計17農園となったこともあり、期末の利用企業数は前期末比29社増加の172社、障がい者受入数は同31.7%増の1,152人となり、同事業の売上高は同27.6%増の1,891百万円となった。また、農園の稼動率(受入数÷定員数)も前期末の65.1%から84.1%に大きく上昇し、利益率の上昇要因となった。そのほか、九州における在宅医療サービス事業が同54.8%増の113百万円、その他事業の売上高が同42.9%増の79百万円といずれも2ケタ増収となった。
(2) 在宅医療事業
在宅医療事業の売上高は前期比3.0%増の1,395百万円、セグメント利益は同18.4%減の177百万円となった。新たに北海道札幌市に訪問看護ステーション1事業所を開設したほか、サービス提供体制の整備により2事業所を営業所へ形態変更を行った。期末時点の拠点数は、訪問看護ステーション13事業所及び4営業所の計17拠点となり、訪問看護サービスの利用者数は前期末比0.7%増の1,942人と微増にとどまった。新規利用者の獲得遅延や利用者の入院等による離脱増加が影響した。常勤換算看護師数は117人と前期末から3人増加したが、1常勤換算看護師当たりの月間訪問件数は前期の111.1回から101.7回に減少し、労務費の増加(前期比14.2%増の733百万円)が減益要因となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
■JSH<150A>的業績動向
2024年3月期業績概要
2024年3月期業績顯示,營業收入增長了17.3%,達到3,482百萬日元,營業收益增長了26.5%,達到208百萬日元,經常利潤增長了21.2%,達到194百萬日元,淨利潤下降了22.6%,達到145百萬日元。儘管受稅收負擔影響淨利潤下降,但由於地方振興業務增長,營業收入、營業利潤和經常利潤均創下歷史新高。相比公司計劃,由於在家醫療業務上半年僱用增加導致勞務成本上升的影響,部門利潤下降,但地方振興業務基本達到預期,全公司共同費用低於計劃,營業利潤超額完成3.7%。此外,營業外股票公開費用減少影響經常利潤提高了9.5%,企業稅下降使淨利潤提高了24.8%,均超過了計劃。
(1) 地方振興業務
地方振興業務的營業收入比上一期增長了29.4%,達到2,086百萬日元,部門利潤增長了37.6%,達到463百萬日元,雙位數增長,利潤率也從20.9%上升到22.2%。在主要的殘障者就業支持業務方面,由於2024年4月殘障法定僱用率上調(2.3%→2.5%)的影響,從現有客戶處增加訂單和新客戶的獲得非常順利。在中期,開設了兩個新的農場(長崎縣、宮崎縣),總共爲17個農場,因此期末使用企業數量比上一期增加了29家,達到172家,殘障者接納人數比上期增長了31.7%,達到1,152人,該業務的營業收入增長了27.6%,達到1,891百萬日元。此外,農場的運作率(接納人數÷定員數)從上一期末的65.1%大幅上升到84.1%,成爲利潤率提高的原因。此外,九州地區的在家醫療服務業務增長了54.8%,達到113百萬日元,其他業務的營業收入增長了42.9%,達到79百萬日元,雙位數增長。
(2) 在家醫療業務
在家醫療業務的營業收入比上期增長了3.0%,達到1,395百萬日元,部門利潤下降了18.4%,達到177百萬日元。在北海道札幌市新開設了一家訪問護理站,同時通過服務提供體制的完善,將2家訪問護理站轉變爲營業所。期末基地數量爲,訪問護理站13家及4個營業所共17個基地,訪問護理服務用戶數比上一期增加了0.7%,達到1,942人,僅略微上升。新用戶獲取減緩以及用戶入院等導致流失增加。全職護士數量爲117人,比上期增加了3人,但每名全職護士的每月訪問次數從上期的111.1次下降到101次,勞務成本增加(比上期增加14.2%,達到733百萬元)成爲淨利潤下降的原因。
(撰寫:FISCO客座分析師佐藤讓)