■会社概要
1. 会社概要
ネクスグループ<6634>は、ファブレス型の通信機器メーカーであるネクス、電子書籍事業を手掛ける実業之日本デジタル、外食産業・コスメティックショップにおける、消耗品・備品・パッケージ・厨房備品の供給等を手掛ける総合商社であるケーエスピー、コミッションプラットフォーム「Skeb」を運営するスケブを擁するホールディングカンパニーである。「通信技術を核として人々に新しい価値をもたらすことで、より一層、効率的で快適な社会の発展に貢献する」を企業理念とし、「メタバース・デジタルコンテンツ事業」「IoT関連事業」「暗号資産・ブロックチェーン事業」の3セグメントで事業を展開している。主力事業であるIoT関連事業では、ファブレスメーカーとして企画・開発から販売、保守までを一貫して展開する強みを持つ。また、大手企業規模では対応しきれない、多品種少量の顧客ニーズに柔軟に応えることで差別化を実現している。
2024年11月期第2四半期末現在、同グループは同社及びネクス、実業之日本デジタル、ケーエスピー、スケブの5社で構成されている。
2. 沿革
同社の前身は、1984年4月に本多通信工業(株)グループ企業が出資する本多通信工業グループ会社として設立された本多エレクトロン(株)である。設立時の本店は東京都目黒区碑文谷で、通信回線用機器の設計・製造を行っていた。その後、本店は花巻本社と東京本社(現在は港区南青山)の2本社体制となった。1985年に花巻工場が操業を開始し半導体製造装置事業を、1988年にはモデム事業(現 デバイス事業)を開始した。これらの通信回線用機器の技術は、現在の中核事業であるIoT関連事業の基盤となっている。
2012年にはフィスコ<3807>が同社を子会社化し、インターネット旅行事業を開始、商号を株式会社ネクス、さらに2015年には現在の株式会社ネクスグループに変更した。なお、フィスコとの資本関係については、2019年7月にフィスコがDES譲渡にて支配株主から筆頭株主に異動した。
2021年11月には事業構造改革を公表した。経営資源の選択と集中のため、2022年3月に(株)チチカカ、4月にイー・旅ネット・ドット・コム(株)、7月にNCXX International Limitedの全株式を譲渡し、ブランドリテールプラットフォーム事業及びインターネット旅行事業から撤退した。併せて、今後の収益の柱となる新規事業としてメタバース及びデジタルコンテンツ関連の事業を「メタバース・デジタルコンテンツ事業」とし、同年2月に実業之日本デジタルを子会社化した。
2024年5月には、雑貨の輸出入・販売などをを手掛ける、総合商社のケーエスピーを子会社化し、同年7月には、コミッションプラットフォーム「Skeb」を運営するスケブを子会社化した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
■公司資料
1. 公司資料
NEX Group <6634>是一家持有通信設備製造商NEX、電子書業務公司日本數字、綜合商社KS,以及運營佣金平台「Skeb」的控股公司。公司理念爲「以通信技術爲核心,爲人們帶來新的價值,爲更加高效、舒適的社會發展做出更大貢獻」,並在「元宇宙數字內容業務」、「物聯網相關業務」和「數字貨幣·區塊鏈業務」三個領域展開業務。其主營業務——物聯網相關業務擁有從企劃、開發、銷售到保養等一條龍服務的優勢。此外,公司柔性地滿足多品種少量的客戶需求,實現了與大型企業規模不同的差異化。
截至2024年11月第二季度末,NEX Group由該公司及NEX、日本實業數字、KS和Skeb這五家公司組成。
2. 發展歷程
該公司的前身是於1984年4月由本多通信工業(株)集團企業出資的本多通信工業集團公司成立的本多電子(株)。設立時的總部位於東京目黑區碑文谷,專門從事通信線路用的設備的設計和製造。此後,總部先後變更到了花捲本社和東京本社(現在是南青山)。在1985年開幕的花捲工廠開始運營半導體制造設備事業,在1988年開啓了調制解調器事業(現在則是Device事業)。這些通信線路設備技術也成爲了現今的重要事業——物聯網相關業務的基礎。
2012年,菲士高<3807>收購了該公司,並啓動了互聯網旅遊事業,公司名稱變更爲NEX(株),之後在2015年又更名爲現在的NEX Group (株)。此外,關於菲士高與其資本關係,2019年7月菲士高DES轉讓後從控制股東變成首席股東。
在2021年11月宣佈進行企業結構改革。爲選定和集中管理商業資源,該公司將於2022年3月讓出株式會社TFH、4月交出易遊網(dot com)有限公司、7月轉讓NCXX International Limited的全部股權,退出品牌零售平台業務和互聯網旅遊業務。同時,公司則將元宇宙及數字內容相關業務列爲未來收入的柱子,並於同年2月,將實業之日本數字公司變爲子公司。
2024年5月,該公司通過子公司KS&P成爲幾何商社中經營雜貨進出口銷售等項目,並在同年7月成爲經營佣金平台「Skeb」的控股公司。
(撰寫者:富士客座分析師茂木稜司)