■i-plug<4177>の業績動向
2. サービス区分別売上の状況
サービス区分別では、「OfferBox」(早期定額型)の売上高は3,443百万円(前期比28.0%増)、「OfferBox」(成功報酬型)の売上高は740百万円(同8.8%増)、eF-1G(適性検査)の売上高は273百万円(同3.4%増)、その他の売上高は144百万円(同37.7%増)となった。売上高で4分の3を占める「OfferBox」(早期定額型)の成長力は引き続き強く、売上高をけん引するドライバーとなった。また、その他の大幅増収は「PaceBox」と「Tsunagaru就活」の売上高の計上が理由だが、本来はもっと大きな売上高を予定していた。
2025年卒を対象とした主力の「OfferBox」(早期定額型)は、採用意欲の向上を背景に企業の早期利用ニーズを着実に取り込み、既存契約の継続だけでなく、成功報酬型からの切り替えや新規受注も好調に推移した。従来早期定額型は第3四半期に向けて受注が漸増する傾向があったが、2024年3月期は従来と異なり、第1四半期で最大の受注となった後に漸減するという動きになった。これは、早期定額型は4月契約も10月契約も同じコストになるため、そうであれば採用競争の激化もあってなるべく早く契約しようという、企業側の心理が働いたことが要因と思われる。併せて、同社が営業活動を前倒しで強化してそうした心理をうまく捉え、同社に対する信頼感の高まりを背景に検討に要する時間が短くなったことも要因と考えられる。第2四半期以降は、下期の営業活動に課題があった面もあり、同社は対策を検討しているようだ。
2024年卒を対象とした「OfferBox」(成功報酬型)は、企業の採用意欲の高まりなどから学生の内定決定は堅調に推移したが、早期定額型の受注が好調であったため、入社合意枠を超過した内定決定は前年並みにとどまった。一方、成功報酬型とのシナジーを期待して導入した新卒紹介サービスの「OfferBoxPLUS」は、企業にとってコストは増えるものの、学生を探してオファーする手間が省ける利便性が受け、堅調に推移した。そのほか、「eF-1G」は、新卒採用における適性検査の受検数が例年通り堅調に推移した。その他は、想定に遠く及ばなかったが、前期に連結の範囲に含めた子会社((株)pacebox及びマキシマイズ)など新規事業の売上高が押し上げた。
2024年3月期のKPIは、企業登録数が17,469社(前期末比24.6%増)で、2024年卒学生登録数は246,751人(同13.4%増)、2025年卒学生登録数は182,512人(同4.8%減)となった。オファー送信数(累積)は2023年卒に対して2024年卒※が85.0%増、オファー承認数は50万件強となり、2023年卒に対して2024年卒が12.6%増となった。また、「OfferBox」決定人数は7,394人となって着実に増加したが、学生登録からの決定率の伸びは鈍化した。このようにKPIはおおむね順調に推移したといえるが、やや課題視できるのは2025年卒学生登録数と決定率の鈍化だろう。とはいえ、2025年卒学生登録数の鈍化は、前年の販促強化の反動が要因と見られる。また決定率の伸びの鈍化は、「OfferBox」の学生間シェアがすでに高いなかで決定人数が着実に増加する一方で、「OfferBox」を利用する企業の増加に比例してオファー送信数が大きく増加するという分子・分母の関係が要因と考えられるため、ある程度は仕方ないことといえよう。ただし、企業にとってマッチングの効率が低下していることに変わりなく、同社は企業のストレスにつながらないよう改善策を検討しているところである。
※2023年卒は、2021年4月から2023年3月までの累計。2024年卒は、2022年4月から2024年3月までの累計。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
■i-plug<4177>的業績動向
2. 按服務類別區分的銷售情況
按服務類型劃分,“OfferBox”(提前定額類型)的營業收入爲34.43億日元(同比增長28.0%),“OfferBox”(成功報酬型)的營業收入爲7.4億日元(同比增長8.8%),eF-1G(適性檢查)的營業收入爲2.73億日元(同比增長3.4%),其他收入爲1.44億日元(同比增長37.7%)。佔營業收入4/3的“OfferBox”(提前定額型)增長強勁,成爲拉動營業收入的主要因素。此外,其他明顯增收是因爲“PaceBox”和“Tsunagaru就活”各自的收入計入,但其實此前預期的收入應該更大。
優先考慮2025年畢業生的主力“OfferBox”(提前定額類型)積極利用企業開始提高招聘意願的背景,不僅繼續存在的合同,而且成功報酬類型下的切換和新受注也呈現良好的趨勢。過去,提前定額類型在第三個季度有逐步增加的趨勢,但2024年3月期不同,它在第一個季度達到了最大的受注量,之後逐漸減少。這是由於提前定額類型4月合同和10月合同的成本相同,因此,如果是這樣,企業會盡早簽署合同,以儘可能快地與競爭對手展開競爭,這是企業心理的影響。此外,由於該公司提前加強了營銷活動,巧妙地把握了這種心理,並在企業提高對其的信任度背景下,考慮時間也變短了,這也是一個因素。從第二季度開始,在下半年的營銷活動中也存在問題,該公司似乎正在考慮應對措施。
目標爲2024年畢業生的“OfferBox”(成功報酬型)由於企業的招聘意願上升等學生的確認決定得到了良好的推進,但是由於提前定額型的受注情況良好,在入職同意架構極限的情況下,內定決策與前一年相同。另一方面,爲了期待與成功報酬類型的協同效應而推出的新畢業生介紹服務“OfferBoxPLUS”,雖然對企業而言成本上升,但省去了搜尋學生後發出報價的麻煩,因此得到了良好的推進。此外,“eF-1G”新畢業生適性檢查人數一直呈穩步增長狀態。其他項目未能達到預期,但包括子公司(pacebox株式會社和Maximize)在內的新業務收入推高了收入。
2024年3月期的關鍵績效指標是企業註冊數爲17,469家(與上期末比增長24.6%),2024年卒業生註冊數爲246,751人(同比增長13.4%),2025年卒業生註冊數爲182,512人(同比下降4.8%)。確認發送次數(累積)相較於2023年卒業生,2024年卒業生增加了85.0%,確認的供應量超過50萬件,2024年卒相較於2023年卒增加了12.6%。此外,“OfferBox”決定的人數已經穩定增加到7,394人,但自學生註冊以來決定率的增長變得緩慢。總體來說,KPI的推移可以說相對順利,但可能需要關注的是2025年卒業生註冊人數和決定佔比在增加。然而,可以認爲2025年卒業生註冊人數的鈍化是由於去年的銷售促進導致的反彈。此外,決定率的增長變緩可以考慮是“OfferBox”學生間的共享率已經很高,即使決策人數穩步增加,在使用“OfferBox”的企業增加的同時,確認的供應量也大大增加,因此分子分母的關係是因素,無論如何都是一件可以的事。但是,對於企業來說,匹配效率的降低是不可避免的,該公司正在考慮改善策略,以避免企業的壓力。
※2023年卒畢業生爲從2021年4月到2023年3月爲止的累計。2024年卒畢業生爲從2022年4月到2024年3月爲止的累計。
(作者:華富證券客座分析師宮田仁光)