■NSW<9739>の今後の見通し
● 2025年3月期の業績見通し
2025年3月期の情報サービス産業界においてはAIの進化に伴うDXのさらなる加速や、日々高度化するサイバー攻撃に対するセキュリティ強化関連投資など、堅調な需要が見込まれる一方で、円安による原価高騰の影響や外資系IT企業の積極的な対日投資による競争激化、少子高齢化に伴う労働力確保の難しさなど、今後の見通しにはネガティブな材料も散見される。このような状況の下、同社グループは現中期経営計画の最終年度を迎え、長年蓄積したノウハウにAIをはじめとする新たな技術を取り入れ、より先進的な開発事業を進めるとともに、持続可能な社会の実現に向けて取り組む計画だ。
2025年3月期の連結業績については、売上高52,000百万円(前期比3.4%増)、営業利益6,000百万円(同2.3%増)、経常利益6,050百万円(同1.8%増)、親会社に帰属する当期純利益4,175百万円(同2.6%減)と、売上高及び営業利益は13期連続となる増収増益を予想する。前期の実績・伸び率に比べて慎重な計画であるが、経営環境の不透明さを織り込んでいるためだ。そのため、営業利益率も11.5%と同0.2ポイントの低下を見込んでいる。また当期純利益の減少予想は、前期の特別利益(土地売却益)がなくなるための反動減である。ただ、同社は従来より、期初には保守的な予想を発表する傾向が強いことから、2025年3月期通期についても計画を達成する可能性が高いと弊社では見ている。
セグメント別では、エンタープライズソリューションは、売上高16,800百万円(前期比0.6%増)、営業利益2,220百万円(同9.0%減)と増収減益を計画し、営業利益率は13.2%(同1.4ポイント低下)を見込んでいる。ただ、減益は業務の一部をサービスソリューションに移す組織改編に伴うもので、実力ベースでは横ばいの予想だ。サービスソリューションは、売上高15,300百万円(同9.4%増)、営業利益1,010百万円(同137.6%増)と増収増益を計画し、営業利益率は6.6%(同3.6ポイント上昇)を見込んでいる。受注は好調で売上は増収が見込まれ、前期の不採算案件による影響を取り戻して正常な状態に戻ることで、稼働率を上げて大幅増益を計画する。ただ、新サービス展開のための先行投資的な要素も多いことから、引き続き利益率は他セグメントに比べて低水準に留まる見通しだ。エンベデッドソリューションは、売上高10,700百万円(同0.5%増)、営業利益1,520百万円(同4.9%減)、営業利益率14.2%(同0.8ポイント低下)とおおむね横ばいの予想だ。またデバイスソリューションは、売上高9,200百万円(同2.7%増)、営業利益1,250百万円(同10.7%減)、営業利益率13.6%(同2.0ポイント低下)を予想する。両セグメントでは、受注残を着実に売上につなげ、生産性向上により高い利益率を維持する計画だ。デバイスソリューションでは、専門性が高い半導体分野の人材不足対策として、東南アジアを中心に海外活用やパートナー連携を拡大し、海外企業からの案件獲得も目指して新規開拓を進める方針だ。ただ、パートナー開拓のための販管費がかかり、効率性改善には時間を要することから、減益を予想している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
■新南威爾士州的未來展望 <9739>
● 截至2025/3財年的收益預測
儘管預計2025/3財年信息服務行業的需求將保持穩定,例如由於人工智能的發展而導致的DX進一步加速,以及針對日益複雜的網絡攻擊而加強安全的相關投資等,但對未來前景的負面材料也散佈着分散的負面材料,例如日元貶值導致成本上漲的影響,外國附屬IT公司對日本的激進投資導致的競爭加劇,以及難以找到勞動力出生率下降和人口老齡化導致的強迫。在這種情況下,集團已進入當前中期管理計劃的最後一年,並計劃將人工智能等新技術納入其多年積累的專業知識中,推進更先進的開發項目,並努力實現可持續的社會。
關於截至2025/3財年的合併財務業績,我們預計銷售額和利潤將連續13個季度增長,銷售額爲520億日元(較上一財年增長3.4%),營業收入爲60億日元(較同期增長2.3%),普通收入爲60.5億日元(較同期增長1.8%),歸屬於母公司的淨收益爲41.75億日元(下降2.3%)同期的6%)。這是因爲與上一財年的業績和增長率相比,這是一個謹慎的計劃,但它包含了商業環境的不確定性。因此,預計營業利潤率也將下降0.2個點,與11.5%相同。此外,由於取消了上一財年的特別利潤(土地銷售收益),對淨收入下降的預測是反應性下降。但是,由於該公司更傾向於在截至2025/3的財年開始時宣佈保守的預測,因此我們認爲該計劃也很有可能在截至2025/3的整個財年中實現。
按細分市場劃分,企業解決方案計劃銷售額增加或減少168億日元(比上一財年增長0.6%),營業利潤爲2.2億日元(比同期下降9.0%),營業利潤率預計爲13.2%(比同期下降1.4個百分點)。但是,利潤下降是由於組織重組,將部分業務轉移到服務解決方案上,並且在能力基礎上預計將保持不變。服務解決方案計劃增加銷售額和利潤,銷售額爲153億日元(比同期增長9.4%),營業利潤爲1.01億日元(較同期增長137.6%),營業利潤率預計將增長6.6%(較同期增長3.6個百分點)。訂單強勁,銷售額預計將增加,通過恢復上一財年無利可圖項目的影響並恢復正常狀態,我們計劃提高運營率並大幅增加利潤。但是,由於開發新服務有許多前期投資因素,因此與其他細分市場相比,預計利潤率將繼續保持在較低水平。嵌入式解決方案預計將基本保持平穩,銷售額爲107億日元(較同期增長0.5%),營業利潤爲1.52億日元(較同期下降4.9%),營業利潤率爲14.2%(較同期下降0.8個百分點)。設備解決方案還預計銷售額爲92億日元(較同期增長2.7%),營業利潤爲12.5億日元(較同期下降10.7%),營業利潤率爲13.6%(較同期下降2.0個百分點)。在這兩個細分市場中,該計劃都是通過提高生產率來穩步提高銷售額並保持高利潤率。在設備解決方案方面,一項政策是主要在東南亞擴大海外利用率和合作夥伴合作,以應對高度專業化的半導體領域的人力資源短缺,並以收購海外公司的項目爲目標進行新的開發。但是,由於發展合作伙伴需要銷售和管理成本,而且提高效率需要時間,因此預計利潤會減少。
(由FISCO客座分析師國茂樹撰寫)