■会社概要
1. 会社概要
天昇電気工業<6776>は、1936年(昭和11年)に創業した歴史ある合成樹脂(プラスチック)成形品メーカーである。ラジオのキャビネットを木製からプラスチック化したのは同社が初めてである。その後も長い歴史のなかで、様々な合成樹脂の成形加工を手掛けてきた。その間に培われた技術力をベースに、金型事業、塗装などの加工工程へも事業領域を広げ、生産においても国内のみならず海外生産へも進出している。現在では自動車部品、家電・OA機器や機構部品、さらに大型コンテナや医療廃棄物専用容器など多分野へ展開している。
2. 沿革
同社の創業は1936年に遡る。以降は一貫してプラスチックの成形加工を事業として行ってきた。すなわち、プラスチック加工の老舗であり名門でもあると言える。
株式については、1961年に東京証券取引所(以下、東証)第2部に上場し、現在は東証スタンダード市場に上場している。これまでに幾多の主要株主の変遷があったが、現在はプラスチックコンテナやパレットの大手メーカーである三甲(株)の関連会社が筆頭株主(2024年3月末現在33.5%保有)、三井物産<8031>が第2位(同13.8%)となっている。なお、三井物産の出身である石川忠彦(いしかわただひこ)氏が長い間同社を率いてきたが、2024年6月からは三井化学<4183>出身の藤本健介(ふじもとけんすけ)氏が代表取締役社長となる予定だ。
3. 事業内容
(1) 事業領域と生産類型分類
主力事業は、各種プラスチック製品や部品の製造・販売である。プラスチックの加工にはいくつかの方法があるが、同社は射出成形によって製品を製造している。単に最終製品の製造だけでなく、開発当初から顧客と共同で製品設計、金型設計・製造、成形、塗装、印刷、検査、納品と一貫して行う場合もある。
同社の事業を事業領域で分類すると、「受託生産」「共同開発」「自社ブランド」の3領域に分けられ、さらに生産類型では以下の4つに分けられる。
a) 成形事業(受託生産)
自動車・家電・OA機器などを顧客から生産委託を受けて各種部品等を製造する。微細な顧客の要望に応えるため、同社の「顧客本位・品質重視」の姿勢と、強度や美しさなどを生み出す幅広い技術を掛け合わせて事業を遂行している。
b) 成形事業(共同開発)
顧客の商品企画・開発力と同社の商品企画・開発力を持ち寄って共同開発を行っている。同事業は、結果を掛け算にまで高めることを目的としており、得意分野を的確に見定める“企業力”が問われる分野であると言う。芳香剤自動拡散器、樹脂製把手などユニークな製品実績が多数ある。
c) 金型事業(受託生産)
顧客からの委託を受けて金型を製造する事業である。金型製造のための最先端設備と金型を知り尽くした同社の高度な加工技術で、スピーディかつハイクオリティな金型供給を実現している。
d) 最終製品事業(自社ブランド)
自社ブランド製品を同社が独自に開発する事業である。生産品のストック&フローに不可欠なプラスチックコンテナから、医療廃棄物専用容器、集中豪雨の被害から生活を守る雨水貯留槽まで、多種多様なオリジナル製品が上市している。「プラスチックという材料の特性を最大限に生かしきる」という同社の最高品質へのこだわりが、ベストセラーを生み、生産の現場や医療の最前線で使用されていると言う。
(2) 主要製品と主な向け先
決算短信で公表されているセグメントは「日本成形関連事業」「中国成形関連事業」「アメリカ成形関連事業」「不動産関連事業」に分けられており、売上高比率(2024年3月期)は、日本成形関連事業75.3%、中国成形関連事業1.7%、アメリカ成形関連事業22.0%、不動産関連事業1.1%となっている。セグメント名となっている日本、中国、アメリカは国別販売地域で分けられており、製品別ではない。不動産関連事業については、神奈川県相模原市の土地・建物及び福島県二本松市の土地を賃貸する事業で、毎期安定した収益を上げている。なお、2021年7月に子会社化した竜舞プラスチック(株)は「日本成形関連事業」に含まれる。
正式に開示されている数値ではないが、同社によれば不動産関連事業を除いた近年の成形関連事業の主な向け先(概算値)は、自動車関連が約55%、オリジナル(自社)製品が約25%、家電・OA機器が約20%としている。製品は国内5工場(福島、矢吹、群馬、埼玉、三重)、国内子会社1工場、海外2工場(中国、メキシコ)で製造されている。
a) 自動車関連
各種内外装品、エンジンルーム用部品、ダッシュボードなど様々な製品を製造・販売している。主要な大手自動車メーカーとはすべて取引があるが、特定のグループには属していない。また部品メーカーでもTier1(最終製品メーカーへ製品の重要な部品などを直接供給する企業)、Tier2(Tier1へ納品する企業)の多くの部品メーカーと取引がある。
自動車向けでは、製品設計~金型製作~成形~塗装~各種組立まで同社のネットワークを活用して最適地生産を行い、技術力と総合力で顧客の多種多様なニーズに応えている。近年注力しているのが、華飾分野におけるカーボン塗装技術だ。同社の経験・ノウハウを生かした同技術は、自動車のみに特化せず多分野に展開することが可能である。
b) オリジナル製品
同社が独自に開発した商品で、各種製品類の搬送用に使われるテンバコ(多目的通い箱)、テンタル(樽型容器)、ミッペール(医療廃棄物専用容器)、雨水貯留浸透資材、テンサートラック(導電性プリント基板収納ラック)などがある。オリジナル製品の利益率は高い。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
■公司概述
1。公司概述
天升電氣工業(6776)是一家歷史悠久的合成樹脂(塑料)模塑產品製造商,成立於1936年(昭和11年)。該公司是第一家將無線電櫃從木材改爲塑料的公司。從那時起,在漫長的歷史中,我們一直參與各種合成樹脂的成型和加工。基於在此期間培養的技術能力,業務領域已擴展到模具業務、塗裝等加工工藝,不僅在國內擴展,還擴展到海外生產。目前,它正在發展到各個領域,例如汽車零部件,家用電器,OA設備,機械零件,甚至大型容器和醫療廢物的特殊容器。
2。歷史
該公司的成立可以追溯到1936年。從那時起,我們一直將塑料成型加工作爲一項業務開展業務。換句話說,可以說它是一家歷史悠久且享有盛譽的塑料加工公司。
至於股票,它們於1961年在東京證券交易所(以下簡稱東京證券交易所)第二部上市,目前在東京證券交易所標準市場上市。到目前爲止,主要股東發生了許多變化,但現在隸屬於塑料容器和托盤的主要製造商三光株式會社的一家公司是最大股東(截至2024/3年底持股33.5%),三井物產(8031)位居第二(同比13.8%)。順便說一句,來自三井物產的石川忠彥先生(石川忠彥)長期領導該公司,而三井化學<4183>的藤本健介(藤本健介)計劃從2024/6月起出任總裁兼代表董事。
3.業務內容
(1)業務領域和生產類型的分類
我們的主要業務是製造和銷售各種塑料產品和零件。有幾種加工塑料的方法,但該公司通過注射成型來製造產品。除了簡單地製造最終產品外,在某些情況下,產品設計、模具設計/製造、成型、塗裝、印刷、檢驗和交付從開發之初就與客戶保持一致。
當公司的業務按業務領域進行分類時,可以將其分爲3個領域:“合同製造”,“聯合開發” 和 “內部品牌”,並進一步分爲以下4種生產類型。
a) 成型業務(合同製造)
我們通過接收客戶簽訂的汽車、家用電器、辦公設備等的生產合同來製造各種零件等。爲了響應客戶的微小要求,通過將公司 “以客戶爲中心,以質量爲中心” 的態度與創造力量、美感等的各種技術相結合來開展業務。
b) 成型業務(聯合開發)
聯合開發是通過引入客戶的產品規劃/開發能力和公司的產品規劃/開發能力來進行的。該業務的目的是將業績提高到成倍增長,據說這是一個準確確定專業領域的 “企業力量” 受到質疑的領域。我們有許多獨特的產品成就,例如自動空氣清新劑擴散器和樹脂手柄。
c) 模具業務(合同製造)
這是一家應客戶要求製造模具的企業。憑藉先進的模具製造設備和公司的先進加工技術(對模具瞭如指掌),實現了快速、高質量的模具供應。
d) 最終產品業務(自有品牌)
這是一家公司獨立開發自有品牌產品的企業。市場上有各種各樣的原創產品,從塑料容器(對產品的庫存和流動至關重要),到專門用於存放醫療廢物的容器,以及保護生命免受暴雨破壞的雨水儲罐。該公司對最高質量的承諾,“充分利用了這種叫做塑料的材料的特性”,催生了暢銷產品,據說它被用於生產現場和醫療保健的最前沿。
(2)主要產品和主要目的地
財務報表中公佈的細分市場分爲 “日本模具相關業務”、“中國模塑相關業務”、“美國模具相關業務” 和 “房地產相關業務”,日本模塑相關業務的銷售比率(截至2024/3財年)爲75.3%,中國模塑相關業務爲1.7%,美國模具相關業務爲22.0%,實際爲1.1% 房地產相關業務。日本、中國和美國是細分市場名稱,按國家/地區劃分爲銷售區域,而不是按產品劃分銷售區域。至於房地產相關業務,它是一家在神奈川縣相模原市租賃土地和建築物以及在福島縣二本松市租賃土地的企業,並且每個財年都提高了穩定的利潤。此外,2021年7月成爲子公司的龍邁塑料株式會社被納入 “日本模塑相關業務”。
這不是官方披露的數字,但據該公司稱,近年來模塑相關業務的主要目的地(大概價值),不包括房地產相關業務,約爲55%的汽車相關產品,約爲25%的原始(內部)產品,約20%爲家用電器和辦公設備。產品由5家國內工廠(福島、矢吹工廠、群馬、埼玉和三重)、1家國內子公司和2家海外工廠(中國、墨西哥)生產。
a) 汽車相關
我們製造和銷售各種產品,例如各種內飾和外部產品、機艙零件、儀表板等。我們與所有主要的汽車製造商都有業務往來,但它們不屬於特定的群體。此外,零件製造商還與許多一級(直接向最終產品製造商供應重要零件等產品的公司)和二級(向一級零件製造商交付產品的公司)有業務往來。
在汽車方面,通過利用公司從產品設計到模具製造再到成型再到塗層再到各種裝配的網絡,在最佳的位置進行生產,並以技術和綜合能力響應各種客戶需求。近年來我們一直關注的是裝飾領域的碳塗層技術。同樣的技術利用了公司的經驗和專有技術,可以部署在多個領域,而不僅僅是汽車方面的專長。
b) 原創產品
它是公司自主開發的產品,有用於運輸各種產品的TEMBACO(多用途墨盒)、帳篷(桶形容器)、mipper(醫療廢物的特殊容器)、雨水儲存和滲透材料、張量車(導電印刷電路板儲存車)等。原創產品的利潤率很高。
(由FISCO客座分析師寺島升撰寫)