■加藤製作所<6390>の事業概要
4. リスク要因・収益特性と課題・対策
建設機械業界の一般的なリスク要因としては、景気・感染症・地政学リスクなどに伴う需要変動、国内外マーケットにおける競争激化、グローバルサプライチェーンの混乱、為替影響、販売価格と原材料・エネルギー価格の動向、製品不具合に伴う賠償責任、環境規制や技術革新への対応遅れなどが挙げられる。
建設機械業界の市場競合については、最も市場規模の大きい油圧ショベルはコマツ<6301>、日立建機<6305>といった大手をはじめとする競合メーカーが多く、競争の激しさが知られているが、その他の建設機械(建設用クレーン、高所作業車、ブルドーザー、道路舗装機械など)については、それぞれ得意分野を持つメーカーが高い市場シェアを獲得するなど、ある程度のすみ分けができている。同社の市場におけるポジションとしては、建設用クレーンではタダノ<6395>とともに大手、油圧ショベルでは中堅という位置付けになっている。
また建設機械業界おいては、需要変動・為替変動や競争激化の影響などで業績が大きく変動する傾向が見られる。同社の場合は、コロナ禍やサプライチェーン混乱の影響、さらに構造改革に伴う一過性費用計上などにより、2020年3月期から2022年3月期にかけて業績が大きく落ち込んだため、利益回復を最優先とする中期経営計画を策定し、売上拡大よりも収益性重視の戦略を打ち出している。そして2023年3月期以降はサプライチェーン混乱の影響が残りながらも、収益性重視戦略が奏功して利益水準が回復基調となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
■加藤製作所<6390>業務概要
4. 風險要因·收益特性和問題·對策
作爲建設機械行業的一般風險因素,需求波動伴隨景氣、感染症、地緣政治風險等因素的變化,國內外市場的競爭加劇,全球供應鏈的混亂,匯率影響,銷售價格與原材料·能源價格的走勢,產品故障帶來的賠償責任,環境規制和技術革新的落後等因素應予關注。
在建設機械行業的市場競爭中,最大的市場規模油壓鏟是由小松<6301>、日立建機<6305>等大型競爭廠商擁有。雖然其他建設機械(建築起重機、高空作業車、推土機、道路鋪裝機械等)方面,各有專長的廠商已經獲得了相當大的市場份額,但衆所周知,競爭非常激烈。在該公司所處的市場中,鑽井機領域與田納西電銅<6395>並列第一, 油壓鏟被視爲次要產品組。
此外,在建築機械行業中,由於需求變動、匯率變動和激烈的競爭等影響,經營績效大幅波動是常態。在該公司的情況下,鑑於新冠疫情和供應鏈混亂的影響,以及隨着結構改革帶來的一次性支出計入,從2020年3月期至2022年3月期,業績大幅下滑,因此,該公司制定了中期經營計劃,將利潤恢復放在首位,並提出了以盈利能力爲重點的戰略。預計從2023年3月期開始,由於全球供應鏈混亂的影響仍未消失,以盈利能力爲重點的戰略將表現出成效,利潤水平將呈現恢復態勢。
(撰寫: FISCO特約分析師 水田雅展)