■中長期の展望
(3) 稼働率の平準化(機会損失の回避)
ヒーハイスト<6433>の直動機器のほとんどがTHKに販売されるため、THKの産業機器の受注動向によって同社の直動機器の売上高が左右されるのは言うまでもない。THKの過去の受注動向は2017年と2022年にかけて大きな山があった。
一方で同社の売上高と設備投資の推移も2017年と2022年に上昇しており、THKの受注推移と連動性が高い。しかし同社は、「確かに相関はあるが、この過去の2つの山においては、生産能力が十分ではなく、かなりの機会損失が発生した」と述べている。このような機会損失を回避するため、同社はTHKの2026年の計画(前述)に合わせて数年前から生産能力を拡大することを決定し、積極的な設備投資を行っている。今後もこの方針は継続する方針だ。
その一方で、一般的には生産能力が上がると、受注・生産が落ちた時には稼働率が低下し単位当たりの原価率が上がる。しかし同社は今後に対して、「受注が多少落ちた場合でも、定番品を中心にある程度の稼働率は維持して、将来の機会損失を回避する」と述べている。ただし当然であるが、受注低迷時にある程度の稼働率を維持すれば在庫が膨らむことになる。それでも同社は、「多少の在庫負担を負っても、将来に備えてこのような方針に挑戦する」と述べている。まさに尾崎社長が述べている「挑戦なくして成功なし」を実践することになるが、2026年に向けての同社に注目したい。
(4) 製品群の見直し(スクラップ&ビルド)
同社製品は特注に近いものが多く、少量製品が多い。そのため、これらの製品群の収益性は必ずしも同じではなく、高いものや低いものがある。例えば、ハイブリッドフランジリニアボールブッシュ(JFK)などはどちらかと言えば低収益となっている。今後は、これらの製品群を見直して、低収益のものについては顧客との交渉を進めながら撤退も検討する。一方でそのリソースを収益性の高い製品に集中することも進める。製品群の「スクラップ&ビルド」を進めることで、採算性を向上させる計画だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
■中長期展望
(3)均衡稼動率(避免機會損失)
因爲Hiwin直動運動設備的大部分銷售給THK,所以同社的直動運動設備的營業收入受到THK工業設備的訂單趨勢影響,這是不言而喻的。 THK 過去的訂單趨勢在 2017 年和 2022 年之間出現了很大的波動。
然而,同公司的營業收入和設施投資在 2017 年和 2022 年期間也有一個上漲,與 THK 的訂單趨勢具有高度相關性。 然而,該公司表示:“確實存在相關性,但在過去的兩個山峯中,生產能力不足,機會成本相當高。” 爲了避免這種機會成本,該公司決定在數年前擴大生產能力,並積極進行設備投資,以配合 THK 的 2026 年計劃。 這個方針將在未來繼續推行。
另一方面,一般來說,當生產能力提高時,訂購和生產下滑時稼動率會降低,單位成本會上升。 但是,該公司表示:即使訂購下降了,也會保持定製品爲中心的一定產能,以避免未來的機會成本。 但是,當然,如果維持一定的稼動率,則庫存將增加,但該公司表示:“即使承受一定的存儲成本,也要挑戰這種方針,爲未來做好準備。” 就如尾崎社長所說的,要“挑戰才能成功”,因此應該關注該公司在 2026 年的計劃。
(4)產品組合的重新評估(廢棄和重建)
該公司的產品在許多方面都接近定製品,而且小批量生產很常見。 因此,這些產品的利潤水平並不相同,有高和低的情況。 例如,類似混合法蘭直線球軸承(JFK)的產品利潤較低。 未來,將重新審視這些產品,對於低利潤的產品,將在與客戶談判時考慮退出。 同時,也將集中精力提高利潤性高的產品。 執行產品組合的“廢棄和重建”計劃,以提高成本效益。
(作者:日經FISCO客座分析師 寺島昇)