■今後の見通し
1. 2024年9月期の業績見通し
インタースペース<2122>の2024年9月期の連結業績は、売上高で前期比11.2%増の8,100百万円、営業利益で同7.8%減の730百万円、経常利益で同20.8%減の720百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同26.6%減の430百万円と増収減益を見込んでいるが、期初計画からは上方修正した。「ママスタ」の広告収入が想定よりも早く回復したのが主因だ。半期ベースで見ると、下期は売上高で4,104百万円と上期比で増加を見込んでいるのに対して、営業利益は295百万円と減少する計画となっている。国内のパフォーマンス広告の動向が不透明なことや、海外子会社でコア人材の採用を進めるなど先行投資も継続していくことが要因だ。また、2024年4月の賃金改定等により、国内の人件費が上期比で20百万円程度増加する見込みとなっている。ただ、上期に実施したテレビCM費用が無くなることもあり、利益に関しては今後メディア事業で市場環境に大きな変化が無ければ、上振れする可能性があると弊社では見ている。
同社は期初に2024年9月期の事業方針として、「比較・検討メディアへの投資推進」「海外アフィリエイトへの投資と収益モデルの展開」「マーケティングソリューション分野への投資とアフィリエイトの生産性向上」の3点を掲げ、2025年9月期以降の成長基盤を構築する1年とした。
「比較・検討メディアへの投資推進」では、広告出稿による集客からオーガニックによる集客にシフトすることで、収益力の向上に取り組んでいる。上期は人員体制を強化し、サイトのUI改善を進めた効果もあり増収を達成した。下期以降も引き続きコンテンツの拡充を進めるなどユーザーオリエンテッドなサイト構築に取り組むことでオーガニックな集客を増やしながら収益向上を目指していく。
「海外アフィリエイトへの投資と収益モデルの展開」では、人材の採用・育成、収益モデルの共通化、ノウハウの蓄積により投資と成長の好循環を作り出していく。人材については特に優秀なコア人材の採用が重要と考えており、インドネシアの成功事例をもとにマレーシアやタイでも採用を進めている。2024年3月末の人員規模は、海外子会社全体で85名ほどの体制となっており、課題としては、広告主や有力なパートナーサイトの獲得となる。前期に黒字化したインドネシアを除き、タイやマレーシアでは広告主が金融関連など少数の大手企業に依存している状況が続いており、売上が伸び悩む一因となっている。このため、業種も含めて幅広く広告主を開拓していく必要がある。また、パートナーサイトについても、有力インフルエンサーやアフィリエイト媒体の獲得が重要で、これら取り組みが今後の売上成長の鍵を握ることになる。海外事業については投資フェーズにあるため、下期も損失が続く見通しだが会社計画どおりの進捗となっている。
「マーケティングソリューション分野への投資とアフィリエイトの生産性向上」のうちマーケティングソリューションについては、上期に実施したプロモーションの効果により「ダレカナブロック」の契約件数が増加するなど順調に進んでいる。今後もサービスの機能開発や顧客獲得のためのコストをコントロールしながらストック収益を積み上げていくことにしている。下期のマーケティングソリューションの事業利益は、テレビCMが無くなることもあり若干の黒字に転じる見通しだ。
(1) パフォーマンスマーケティング事業
パフォーマンスマーケティング事業のうち、主力の国内パフォーマンス広告については、第3四半期も金融分野が好調に推移している一方で、サービス分野がエステや人材派遣を中心にやや弱くなっている。また、EC分野も機能性食品の健康被害がニュースで取り上げられるなど、環境的には決して良好と言えない状況にある。EC分野については、ファッション・雑貨分野などロングテールの売上が期待できる顧客の開拓に注力することで、既存顧客の減少分をカバーしていきたい考えだ。また、金融分野でもクラウドファンディングによる不動産投資が活発化になっていることから、運営会社の開拓を進めており、今後の売上増に寄与するものと期待される。
マーケティングソリューション分野のうち、店舗型DXソリューションでは「ポケットバックアップ」や「ダレカナブロック」の契約件数増で順調な売上成長が見込まれる。「ダレカナブロック」については初年度の契約件数目標として5万件を目指している。利益貢献は早くても2025年9月期以降となるが、スマートフォンを利用した詐欺被害が多発するなかでシニア層を中心に潜在需要は大きいと見られ、中長期的に安定収益源に育つものと期待される。
Webサイト改善ツールの「SiteLead」については、獲得件数が計画をやや下回るペースとなっているため、下期は獲得手法を見直すことも検討している。先行投資段階のため2024年9月期は損失見通しだが、競合と比較して価格優位性が高いことから、認知度をさらに広げることで契約件数を積み上げ、早期の収益化を目指す。
海外パフォーマンス広告の売上高はインドネシアを中心に年率2ケタ成長が見込まれる。ただ、規模そのものはまだ小さく収益化に向けては広告主の開拓並びに提携パートナーの獲得が課題となる。
(2) メディア事業
コンテンツ型メディアのうち、「ママスタ」については前述のとおりリワード広告やリコメンドウィジェット広告により広告単価が大きく上昇しており、下期も回復基調が続く見通しだ。また、「4yuuu」が大手メディアとの連携開始により売上を伸ばしたことから、その他のメディアについても同様の戦略を推進していくことにしている。
比較・検討型メディアについては、前述のとおりユーザーオリエンテッドなサイト構築に取り組むことでオーガニックによる集客を行い、収益力を高める方針だ。「塾シル」については、有料掲載教室数が1.2万教室と当初目標の1万教室を超過し、大手学習塾などの顧客獲得も進んだことから今後はコンテンツを強化することで、送客による成果報酬の拡大に注力していく。「塾シル」の特徴は、保護者や生徒の知りたい情報が競合のポータルサイトと比較して充実している点にある。送客ルートは資料請求、体験授業、電話と3つのルートがあるが、なかでも体験授業の申し込みと電話の問い合わせが多く、結果的に送客に対する入塾率の割合が競合サイトに比べて高い点が強みとなっている。このためオーガニックによってサイトへの集客を増やすことができれば、成果報酬の拡大につながり収益化も射程圏に入ってくるものと予想される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
■未來展望
1。截至2024/9財年的收益預測
Interspace<2122>截至2024/9財年的合併財務業績預計將增加至81億日元,較上一財年增長11.2%;7.3億日元,較同期營業收入下降7.8%;7.2億日元,較普通收入下降20.8%;4.3億日元,歸屬於母公司股東的淨收益下降26.6%至4.3億日元,但向上修正從最初的計劃來看。主要原因是,“Mamasta” 的廣告收入恢復速度快於預期。按半年計算,預計下半年的銷售額將比上半年增加41.04億日元,而營業利潤計劃減少至2.95億日元。因素包括國內績效廣告趨勢不確定,前期投資仍在繼續,例如促進海外子公司招聘核心人力資源。此外,由於2024/4年的工資調整等,預計國內勞動力成本將比上半年增加約2000萬日元。但是,上半年實施的電視廣告成本可能會消失,我們認爲,如果未來媒體業務的市場環境沒有重大變化,利潤有可能增加。
在本財年初,公司將 “促進對比較/評論媒體的投資”、“投資海外子公司和開發盈利模式” 和 “投資營銷解決方案領域和提高聯盟生產率” 3點定爲2024/9財年的業務政策,並將爲2025/9財年及以後奠定增長基礎的一年。
在 “促進對比較和審查媒體的投資” 方面,我們正在努力從通過廣告投放吸引客戶轉向吸引自然客戶,從而提高盈利能力。在上半年,人事系統得到加強,銷售額的增長在一定程度上是由於推進了網站用戶界面的改進。我們的目標是通過以用戶爲導向的網站建設(例如在下半年及以後繼續擴展內容)來提高利潤,同時增加有機客戶吸引力。
在 “投資海外子公司和開發盈利模式” 中,我們將通過招聘和開發人力資源、標準化盈利模式和積累專業知識來創造投資和增長的良性循環。在人力資源方面,我們認爲招聘優秀的核心人力資源尤爲重要,我們還根據印度尼西亞的成功案例,繼續在馬來西亞和泰國進行招聘工作。2024/3年底的人員規模是整個海外子公司約有85人的體系,而作爲一個問題,將是收購廣告商和有影響力的合作伙伴網站。不包括在上一財年實現盈利的印度尼西亞,泰國和馬來西亞仍然存在廣告商依賴少數主要金融相關公司的情況,這是銷售疲軟的原因之一。因此,有必要發展廣泛的廣告商,包括行業。此外,對於合作伙伴網站而言,收購領先的影響者和附屬媒體很重要,這些舉措將是未來銷售增長的關鍵。由於海外業務處於投資階段,預計下半年虧損將繼續,但已按照公司計劃取得了進展。
在 “營銷解決方案領域的投資和會員生產力的提高” 中,營銷解決方案進展順利,由於上半年進行的促銷的影響,“Darekana Block” 合同的數量有所增加。展望未來,我們將繼續積累股票利潤,同時控制服務功能開發和客戶獲取的成本。由於電視廣告的消失,預計本財年下半年營銷解決方案的業務利潤將轉爲小幅盈餘。
(1) 績效營銷業務
在績效營銷業務中,國內績效廣告是主力,而金融業在第三季度表現良好,但服務業略有疲軟,主要是美學和臨時人員。此外,由於新聞報道了功能性食品對健康的危害,歐共體領域的處境不能說是對環境無害的。關於歐共體領域,其想法是通過專注於開發可以預期長尾銷售的客戶(例如時裝和雜貨行業)來彌補現有客戶的減少。此外,由於通過衆籌進行房地產投資已在金融領域變得活躍,因此正在促進運營公司的發展,預計這將有助於未來的銷售增長。
在營銷解決方案領域中,由於 “口袋備份” 和 “darekana block” 合同數量的增加,預計門店類數字化解決方案的銷售額將穩步增長。至於 “達雷卡納區塊”,我們的目標是第一年的目標是簽訂5萬份合約。利潤貢獻最早將在2025/9財年公佈,但由於經常使用智能手機進行欺詐破壞,潛在需求(主要是老年人)預計將很大,而且預計在中長期內,它將成長爲穩定的收入來源。
至於網站改進工具 “SiteLead”,收購數量略低於計劃,因此我們也在考慮在下半年審查收購方法。由於這是一個前期投資階段,預計2024/9財年將出現虧損,但由於與競爭對手相比價格優勢很高,我們將通過進一步擴大知名度來積累合同數量,並以儘早獲利爲目標。
海外演出廣告的銷售額預計每年將增長2位數,主要集中在印度尼西亞。但是,規模本身仍然很小,發展中的廣告商和收購合作伙伴是盈利的問題。
(2) 媒體業務
在內容類媒體中,如上所述,由於獎勵廣告和推薦小工具廣告,“Mamasta” 的廣告單價已大幅上漲,預計復甦趨勢將在下半年繼續。此外,由於 “4yuuu” 由於開始與主要媒體合作而增加了銷量,因此已決定爲其他媒體推廣類似的策略。
至於比較/評論媒體,這是一項政策,旨在通過如上所述進行以用戶爲導向的網站建設來吸引自然客戶並提高盈利能力。至於 “補習班”,收費的教室數量已經超過了最初的10,000間教室和12,000間教室的目標,並且由於從主要補習學校等獲取客戶的進展情況,我們將專注於通過加強內容來吸引客戶來擴大績效獎勵。“Juku Shil” 的特點是,與競爭對手的門戶網站相比,家長和學生想知道的信息非常豐富。有三種客戶交付途徑:申請材料、試用課程和電話,但其中有許多試用課程和電話諮詢的申請,因此,與競爭對手的網站相比,註冊率與客戶轉移的比例很高,這是一個優勢。因此,如果有可能通過有機方式增加客戶對網站的吸引力,預計這將導致績效獎勵的擴大,盈利也將進入射擊範圍。
(作者:FISCO 客座分析師佐藤喬)