■プロジェクトホールディングス<9246>の事業概要
1. 事業領域
同社グループは、2024年12月期第1四半期末には同社及び連結子会社7社((株)プロジェクトカンパニー、(株)DCXforce、プロジェクトテクノロジーズ、アルトワイズ、プロジェクトHRソリューションズ、(株)ポテンシャル、Dr.健康経営)であったが、同第2四半期からはプロジェクトテクノロジーズのアルトワイズへの吸収合併、プロジェクトHRソリューションズの売却を実施し、同社及び連結子会社5社の体制としている。
事業領域としては、「デジタルトランスフォーメーション事業」「DX×テクノロジー事業」「DX×HR事業」の3セグメントを通じて、DXに関わる業務支援サービスを提供している。同社グループでは事業会社においてデジタルを活用した事業開発や運用改善によりビジネスを拡大することをDXと捉え、顧客企業のDX戦略策定から体制構築、システム開発、運用改善までを一気通貫で支援している。
デジタルトランスフォーメーション事業では、新規事業開発や既存事業変革などのコンサルティングサービス、自社モニターを活用したユーザーテストによりWebサイトやアプリのUI(ユーザーとの間に現れるサービスやプロダクトの外観)やUX(ユーザーがプロダクトやサービスから得られる体験)を評価するUIscopeサービス、広告代理店と事業会社の間でデジタルマーケティング領域の全体戦略の策定・実行を支援するマーケティングサービスを手掛けている。2022年4月より参入したDX×HR事業では、テクノロジー業域を中心に採用代行などを行うHRソリューションサービス、産業医マッチングサービスを主に企業の健康経営を支援するヘルスケアサービスを行う。2022年10月から開始したDX×テクノロジー事業では、エンジニア人材によるシステム開発やソフトウェアテストのサービスを提供している。
2024年12月期第1四半期のセグメント別売上高及び売上総利益の内訳を見ると、デジタルトランスフォーメーション事業が売上高の74.4%、売上総利益の74.2%を占め、同社の主力事業であることを示している。DX×テクノロジー事業が売上高の17.0%、売上総利益の10.2%を、DX×HR事業が売上高の8.6%、売上総利益の15.5%を占めた。それぞれの売上総利益率は、デジタルトランスフォーメーション事業が37.9%、DX×テクノロジー事業が23.0%、DX×HR事業が68.5%となった。DX×テクノロジー事業はエンジニア派遣での2次請け・3次請けの受注もあって、利益率が低い。DX×HR事業は、顧客からの収入と医師への支出の差額を収益基準でネット計上しているため、利益率が高い。
2. デジタルトランスフォーメーション事業
コンサルティングサービス、マーケティングサービス、UIscopeの3サービスを提供しており、主な関係会社はプロジェクトカンパニーとDCXforceである。
コンサルティングサービスでは、DXを通じた新規事業開発や既存事業変革、業務改善の支援を行っている。新たな収益源の創出を求め新規事業開発を望む顧客に対し、同社は事業立ち上げのために検討すべき事項を洗い出し、DXの観点から事業スキームを検討・整理するなどの支援を行っている。顧客の既存事業についても、デジタルを活用した事業変革により業績計画の達成等を支援する。業務改善の観点からはRPA(定型化されたデスクワークをロボットが代行)・BI(事業上の意思決定のために情報分析して得られる知見)ツールの導入や、全社でのDX文化浸透のための組織変革など、生産性向上のための支援を行っている。企業におけるデジタル化ニーズを的確に捉えて案件を受注することで、コンサルティングサービスの売上高は創業以来拡大を継続している。
マーケティングサービスでは、X(旧Twitter)やInstagram等のSNS運用支援、Webサイト改善、マーケティングコンサルティングのサービスを提供する。SNS運用支援では顧客のSNSを通じたブランディング・集客促進を、Webサイト改善では集客や販売促進につながるWebサイト・LP(商品・サービスの問い合わせ受け付け、集客に特化したWebページ)の改善をそれぞれ行う。マーケティングコンサルティングでは、デジタルマーケティングにおける戦略検討から実行まで支援し、カスタマージャーニーの整理や広告出稿媒体ごとの戦略、KPI設計、訴求内容の仮説検証等を担っている。
UIscopeサービスでは、UI/UX(UIはWebサイトのデザインやフォント等のユーザーの視覚に触れる情報、UXはユーザーが製品・サービスを通して得られる体験を指す)のためにUIscopeを活用し、サービス体験の改善・設計を支援する。UIscopeはスマートフォンアプリ・サイトに特化したもので、テストユーザーであるUIscopeモニターの操作を録画し、その行動を解析することでUI/UXを改善するサービスである。これまでの案件実績を蓄積した改善ノウハウをもとに、定性的なユーザビリティ評価が可能なサービスとして独自性を持っており、受注案件の約8割をインバウンド(顧客からの取い合わせによる受注)で獲得している。またスポットでUI/UXを調査・報告した顧客に向け、中長期的にサービス体験の改善支援をする提案を行うことで、UIscopeから他サービスの継続的支援へのアップセルにも成功している。
3. DX×テクノロジー事業
IT企業などを顧客として、プログラミングスキルを有するエンジニアが常駐し、システム開発・運用保守業務やソフトウェアテスト業務を支援するテクノロジーサービスを提供しており、主な関係会社はアルトワイズである。
事業会社の成長の過程では、システム開発工程において要件定義書や設計書に沿ったコーディング、システムテスト工程ではテスト項目作成・実施や抽出された不具合修正、またサービスリリース後には運用保守・機能追加開発の対応などシステムエンジニアの業務が多く発生するため、デジタルトランスフォーメーション事業で支援する新規事業開発案件の下流工程を担う形でのシナジーも顕在化している。
4. DX×HR事業
企業の人事労務部門を顧客としてHRソリューションサービス及びヘルスケアサービスを提供しており、主な関係会社はプロジェクトHRソリューションズ(2024年5月に売却済)、ポテンシャル、Dr.健康経営である。
HRソリューションサービスでは、幅広い業界の企業に対して採用戦略の調査・検討から目標設定、実際の採用業務の代行といった採用支援や、エンジニアを中心とするDX人材のスキル査定を含む人事評価制度の設計・運用や離職率引き下げ施策の検討・実行などの人事労務領域の支援を提供する。
ヘルスケアサービスでは、産業医紹介サービス「産業医コンシェルジュ」を主軸に顧客へ従業員の健康やメンタルヘルスを支援しており、ストレスチェック制度の義務化や働き方改革関連法の施行、テレワークの普及等を背景に事業を拡大している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
■項目控股<9246> 業務概覽
1。業務領域
在截至2024/12財年第一季度末,集團擁有公司和7家合併子公司(項目有限公司、DCxForce有限公司、項目技術、Altwise、項目人力資源解決方案有限公司、Potential Co., Ltd.、Poterial Co., Ltd.、Dr. Health Management),但從同財年第二季度起,項目技術與Altwise合併並進行了出售項目人力資源解決方案,它有一個由5個合併子公司組成的系統。
作爲一個業務領域,它通過 “數字化轉型業務”、“DX x技術業務” 和 “DX x HR業務” 這三個領域提供與數字化轉型相關的業務支持服務。公司集團將運營公司利用數字化手段通過業務開發和運營改善來實現業務擴張視爲數字化轉型,同時爲客戶公司提供從數字化戰略制定到系統構建、系統開發和運營改進的方方面面支持。
在數字化轉型業務中,諮詢服務,例如新業務發展和現有業務轉型等,通過使用內部監控器進行用戶測試,評估網站和應用程序的用戶界面(服務和產品的外觀)和用戶體驗(用戶可以從產品和服務中獲得的體驗),制定廣告代理商和商業公司之間數字營銷領域的整體戰略。我們參與營銷服務以支持執行。在2022/4進入的DX×HR業務中,主要在科技行業提供招聘機構等服務的人力資源解決方案服務,以及職業醫生匹配服務主要提供支持企業健康管理的醫療保健服務。DX x技術業務始於2022年10月,使用工程師人力資源提供系統開發和軟件測試服務。
從截至2024/12財年的第一季度按細分市場劃分的銷售額和毛利潤細分來看,數字化轉型業務佔銷售額的74.4%和毛利的74.2%,這表明它是公司的主要業務。DX×Technology業務佔銷售額的17.0%和毛利的10.2%,而DX×HR業務佔銷售額的8.6%和毛利的15.5%。數字化轉型業務的毛利率均爲37.9%,DX×技術業務的毛利率爲23.0%,DX×HR業務的毛利率爲68.5%。DX x Technology業務還收到派遣工程師的二級和三級合同訂單,因此利潤率很低。DX×HR業務的利潤率很高,因爲客戶收入和醫生費用之間的差額是在網上記錄的。
2。數字化轉型業務
它提供三種服務:諮詢服務、營銷服務和UIScope,主要的關聯公司是項目公司和DCxForce。
諮詢服務通過 DX 爲新業務發展、現有業務轉型和業務改進提供支持。該公司爲尋求創造新收入來源和尋求新業務發展的客戶提供支持,例如確定啓動業務需要審查的事項,以及從DX的角度審查和組織業務計劃。對於客戶的現有業務,我們還支持通過利用數字技術進行業務轉型來實現績效計劃等。從業務改善的角度來看,爲提高生產力提供了支持,例如引入RPA(機器人代表標準化辦公桌工作)和BI(通過分析業務決策信息獲得的知識)工具,以及組織變革以滲透到整個公司的DX文化。自成立以來,通過準確掌握公司的數字化需求並接收項目訂單,諮詢服務的銷售持續增長。
營銷服務爲X(原推特)、Instagram等提供SNS運營支持、網站改進和營銷諮詢服務。在SNS運營支持方面,通過客戶SNS進行品牌/吸引客戶的宣傳,在網站改進方面,對網站/LP(接受產品/服務查詢並專門吸引客戶的網頁)進行了改進,分別以吸引客戶和促進銷售。在營銷諮詢方面,我們爲數字營銷從策略審查到執行的所有方面提供支持,並負責組織客戶旅程、每種廣告投放媒體的策略、關鍵績效指標設計、吸引力內容的假設測試等。
在UIScope服務中,UIScope用於UI/UX(用戶界面表示與用戶視覺接觸的信息,例如網站設計和字體等,UX 表示用戶可以通過產品/服務獲得的體驗),以支持服務體驗的改善/設計。UisCope專門研究智能手機應用程序和網站,它是一項通過記錄作爲測試用戶的UiScope顯示器的操作並分析該行爲來改善用戶界面/用戶體驗的服務。它是一項獨一無二的服務,能夠根據迄今爲止積累的改進知識進行定性可用性評估,並且大約80%的訂單受理項目是入境的(通過客戶的安排收到的訂單)。此外,通過向現場調查和報告用戶界面/用戶體驗的客戶提出中長期改善服務體驗的提案,他們成功地將UiScope的銷售推向了對其他服務的持續支持。
3.DX x 科技業務
具有編程技能的工程師作爲IT公司的客戶等派駐人員,提供技術服務,以支持系統開發/運營和維護工作以及軟件測試工作,而主要的關聯公司是Altwise。
在業務公司成長過程中,許多系統工程師的任務,例如根據系統開發過程中的需求定義和設計文檔進行編碼,測試項目的創建/實施,在系統測試過程中提取的錯誤修復,以及服務發佈後對運營維護和功能添加開發的支持,因此,以負責數字化轉型業務支持的新業務開發項目的下游流程爲形式的協同作用也顯而易見。
4。DX×HR 業務
它以公司人事和勞動部門爲客戶提供人力資源解決方案服務和醫療保健服務,主要關聯公司是Project HR Solutions(於2024/5年出售)、Potential和Dr. Health Management。
人力資源解決方案服務爲各行各業的公司提供人事和勞動力領域的支持,例如招聘策略的調查/審查、目標設定和實際招聘工作,以及人事評估系統的設計/運營,包括以工程師爲中心的DX人力資源技能評估,以及審查/執行降低離職率的措施。
在醫療保健服務方面,基於職業醫生推薦服務 “職業醫生禮賓”,爲客戶提供員工健康和心理健康支持,在強制性壓力檢查系統、執行與工作方式改革相關的法律以及遠程辦公普及的背景下,該業務正在擴展。
(由FISCO客座分析師國茂樹撰寫)