■飯野海運<9119>の事業概要
6. リスク要因・収益特性と対策
リスク要因として、海運業は市況変動の影響を受けやすい点があるが、安定収益源の積み上げを推進することによって盤石な事業基盤の構築を目指している。
特に外航海運業は海運市況、燃料油価格、為替等の影響を受けやすく、業績が大きく変動する可能性がある。この対策として同社は、中長期の定期用船契約が中心の大型原油タンカーやガス船で安定収益源の積み上げを推進している。またケミカルタンカーでは、1年程度の複数のCOAとスポット貨物を組み合わせることで利益の最大化を図っている。輸送数量の構成比はCOAが約7割、スポット貨物が約3割となっている。なおCOAでは一般的に、燃料油価格変動に伴う燃料費調整係数(BAF)を付けており、採算にはほぼ影響はない。内航・近海海運業も含めて、効率的配船やコスト増加に対応した契約有利更改を推進することにより、採算性向上を目指している。
不動産業は賃貸契約の更改時に不動産市況、空室率、賃料などの影響を受けるものの、国内における同社保有の賃貸ビルはいずれもオフィスビル賃貸市況が堅調な東京都心部の一等地に立地しているため、市況の影響を比較的受けにくい。収益柱の飯野ビルディングは立地面の優位性や高度な環境性能を強みとして、引き続き安定収益源として同社業績を牽引するだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
■飯野海運<9119>的業務概要
6. 風險因素、收益特性和對策
作爲風險因素,海運業容易受到市況波動的影響,但通過推進穩定收益源的積累,旨在構築穩如磐石的業務基礎。
特別是外航海運業容易受到海運市況、燃料油價格、匯率等的影響,業績存在較大波動的可能性。該公司正通過以中長期定期用船契約爲主的大型原油油輪和氣船,推進穩定收益源的積累。此外,在化學品油輪方面,通過組合持續約一年的多個COA和現貨貨物,追求利潤最大化。運輸數量的構成比爲COA約佔七成,現貨貨物約佔三成。在COA方面,通常會附加燃料油價格波動所帶來的燃料費調整係數(BAF),對盈利幾乎沒有影響。包括內航和近海海運業在內,該公司通過推進有效的配船和對應成本上漲的優惠更改,旨在提高盈利能力。
不動產業在租賃合同更改時會受到不動產市況、空置率、租金等因素的影響,但該公司在國內擁有的出租辦公樓均位於東京都心區域的一等地,辦公樓的出租市況相對穩定,因此不容易受到市況的影響。作爲收益柱的飯野大廈,憑藉其得天獨厚的地理位置和高度的環境性能,將繼續作爲該公司的穩定收益源,並推動其業績。
(撰寫: FISCO特約分析師 水田雅展)