日経平均は続伸。前日比117.00円高(+0.30%)の39155.16円(出来高概算6億5000万株)で前場の取引を終えている。
10日の米国株式市場は反発。ダウ平均は69.05ドル高(+0.18%)の38868.04ドル、ナスダックは59.40ポイント高(+0.35%)の17192.53、S&P500は13.80ポイント高(+0.26%)の5360.79で取引を終了した。早期利下げ期待の後退で売られ、寄り付き後、下落。同時に、ソフトランディング期待が下値を支えさらに、アップルのイベントでの新人工知能(AI)機能発表を期待したハイテクの買いが相場を押し上げ、上昇に転じた。今週予定されている5月の消費者物価指数(CPI)の発表や、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え様子見気配が強まったが、プラス圏は維持。ナスダックは過去最高値を更新し終了した。
米国株の上昇を受けて、東京市場は買い優勢で取引を開始した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が前日比1%超上昇したことから東エレク<8035>が上昇し、日経平均をけん引。日経平均は寄付き後、一時39336.66円まで上昇する場面も見られた。もっとも、日米中銀ウィークを迎えていることから積極的な売買は手控えられ、プライム市場の売買代金は1.7兆円に留まった。
日経平均採用銘柄では、証券会社のポジティブなレポートを材料に、古河電工<5801>、住友電工<5802>、フジクラ<5803>と電線大手が上昇したほか、資源価格上昇を受けて、ENEOSホールディングス<5020>、出光興産<5019>も上昇。このほか、太陽誘電<6976>、荏原製作所<6361>、三菱重<7011>、清水建設<1803>が買われた。
一方、米FDA諮問委員会で、米イーライリリーが開発したアルツハイマ―型認知症治療薬「ドナネマブ」を承認するように全会一致で勧告と伝わっており、競合薬の登場に警戒感が先行しエーザイ<4523>が売られた。このほか、三菱電機<6503>、三井化学<4183>、シャープ<6753>、村田製作所<6981>がさえない。
業種別では、石油・石炭製品、海運業、保険業、鉱業、電気・ガス業などが上昇した一方、証券・商品先物取引業、陸運業、空運業、その他製品、情報・通信業などが下落した。
日経平均は75日移動平均線が位置する39018円水準を上回って推移している。このまま、75日移動平均線を上回って取引を終了すると5月27日以来となる。プライム市場の売買代金は目に見えて細っているが、「閑散に売り無し」の格言通りのじり高基調だ。決して上を意識した強い地合いというわけではないが、5月20日につけた戻り高値の39437.16円を上回ってくると売買代金が増加する可能性もある。さすがに前場は上げ幅を縮小したことから、後場にこの水準を試すのは難しそうだが、商い閑散の今週は、戻り高値クリアに注目したい。
日經平均繼續上漲。以前一天比較高(+0.30%)39155.16圓(估計交易量6億5000萬股) 前市交易結束。
美國股市在10日反彈了。道瓊斯指數漲69.05點(+ 0.18%),收報38868.04點,納斯達克指數上漲59.40點 (0.35%),以 17192.53收盤,標準普爾500指數漲13.80點 (0.26%),至5360.79 收盤。由於早期利率下降的預期出現了退步,因此出現了削減。與此同時,人們希望通過採取軟着陸來支持下行空間,並期望購買高科技產品,例如蘋果的人工智能(AI)功能發佈,從而推動市場上漲。儘管在等待本週預計公佈的5月份消費者物價指數(CPI)和美國聯邦公開市場委員會(FOMC)的狀況下,觀望氣氛較強,但市場保持正面。納斯達克更新了最高紀錄。
受美國股市上漲的影響,東京股市開始呈買入趨勢。菲拉克半導體指數(SOX指數)上漲1%以上,東電<8035>上漲,引領了日經平均線。日經平均線在開市後一度升至39336.66圓。儘管如此,積極購買受到東、美、中央銀行周的影響,主要市場的交易總額僅爲1.7萬億圓。
在納入日經平均指數的股票中,電線巨頭因證券公司的積極報告而上漲,包括古河電工<5801>、住友電工<5802>、富士庫拉<5803>,以及隨着資源價格上漲,ENEOS Holdings<5020>和Idemitsu Kosan<5019>也上漲。此外,Sunpower<6976>, EBARA<6361>, Mitsubishi Heavy<7011>和Shimizu<1803>也受到購買者的青睞。
另一方面,在美國FDA諮詢委員會會議上,人們傳言美國禮來公司已全票通過推薦開發的治療阿爾茨海默病的藥物“Donanemab”,但人們警惕競爭性藥物的出現,導致Eisai <4523>股票下跌。此外,三菱電機<6503>、三井化學<4183>、夏普<6753>和Murata Manufacturing<6981>等股票表現平平。
從行業板塊來看,石油/煤炭製品、海運業、保險業、礦業、電力/天然氣業等行業上漲,而證券/商品期貨交易、陸運業、空運業、其他製品、信息/通信業等行業下跌。
日經平均數的75天移動平均線在39018圓左右。如果保持這個狀態,結束交易將上漲75天移動平均線,達到5月27日以來的水平。雖然主要市場的交易額可以明顯縮小,但仍然保持逐步上漲的態勢,因爲“沒有賣出的閒置”。雖然這並不是強勁趨勢,但如果超過5月20日的回升高位39437.16圓,交易額有可能增加。由於前期的上漲幅度在前一段時間有所減小,後市是否將繼續上漲80圓仍存在不確定性,但在交易相對冷淡的這個星期,期望關注高位回升。