■業績動向
1. 2024年3月期連結業績の概要
ODKソリューションズ＜3839＞の2024年3月期の連結業績は、売上高が2023年3月期比5.4%増の5,867百万円、営業利益が36.1%増の572百万円、経常利益が34.4%増の604百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が12.8%増の266百万円だった。全業務が増収と順調に推移し、全体として大幅増益で着地した。コスト面では次世代サービスの社会実装等に係る研究開発費の増加があったものの、教育業務における既存顧客との価格適正化交渉の一部実現、退職給付費用の減少なども寄与した。なお、大学入試を取り巻く環境の変化を保守的に見積もってAI主体性評価システムの減損損失を計上したため、特別損失では減損損失が143百万円増加（前期50百万円計上、当期193百万円計上）した。
業務別の売上高は、教育業務（前期比5.5%増の3,671百万円）が関東大手私立大学の入試BPO受託や既存顧客との価格適正化交渉の一部実現などにより増収、証券・ほふり業務（同5.4%増の1,106百万円）が証券業界向け「WITH-X（R）」関連の売上増加や制度改定（新NISA等）に伴う需要増加などにより増収と、いずれも順調だった。一般業務（同3.4%増の738百万円）は医療用タブレットの納入が一巡したが、臨床検査システムの開発需要増加がカバーした。その他業務（同8.3%増の351百万円）では子会社ポトスの「キャリポート」関連の売上増加が牽引した。なお事業別の売上高はシステム運用が5,539百万円、システム開発及び保守が268百万円、機械販売が59百万円だった。
営業費用148百万円増加の内訳としては、支払手数料が主に教育業務の売上増加に伴って49百万円増加、機械賃借料等が15百万円増加、労務費経費が主に「UCARO（R）」の機能改善に伴う減価償却費増加などにより54百万円増加、販売管理費が主に「アプデミー（R）」に係る研究開発費の増加などにより30百万円増加した。
2. 財務の状況
2024年3月期末の資産合計は2023年3月期末比156百万円増加して8,694百万円となった。主にソフトウェア仮勘定が87百万円減少した一方で、売掛金が238百万円増加した。負債合計は101百万円減少して2,639百万円となった。主に未払法人税等が64百万円増加、未払消費税等が59百万円増加した一方で、有利子負債（長短借入金）が316百万円減少した。純資産は257百万円増加して6,055百万円となった。主に利益剰余金が185百万円増加、その他有価証券評価差額金が72百万円増加した。この結果、自己資本比率は1.7ポイント上昇して69.6%となった。自己資本比率は高水準であり、キャッシュ・フローの状況等にも懸念点は見当たらないことから、弊社では財務面の健全性は良好と評価している。
（執筆：フィスコ客員アナリスト 水田雅展）
■業績動向
2024年3月期聯合業績概要
ODK Solutions＜3839＞的2024年3月期聯合業績爲，營業收入爲5,867百萬日元，同比增長5.4%；營業利潤爲572百萬日元，同比增長36.1%；經常性利潤爲604百萬日元，同比增長34.4%；歸屬於母公司股東的淨利潤爲266百萬日元，同比增長12.8%。業務整體平穩增長且全部實現增收和大幅增盈。成本方面，儘管研發費用有所增加，主要是由於社會化的下一代服務等，但教育業務中的與現有客戶的價格合理化談判實現，退休福利費用的減少等也發揮了貢獻。另外，由於對圍繞高校入學考試的環境變化持保守估計，減少了AI主導性評估系統的減值損失，因此特別損失中減值損失增加143百萬日元（上期計入50百萬日元，本期計入193百萬日元）
按業務部門劃分，營業收入爲：教育業務（3,671百萬日元，同比增長5.5%），其中包括關東重要私立大學入學BPO委託及已有顧客的一部分實現進一步增收、價格合理談判；證券・零售業務（1,106百萬日元，同比增長5.4%），其中包括證券業界向的“WITH-X（R）”相關銷售增加、制度改變（新NISA等）導致需求增加等，兩者均實現順利推進。一般業務（738百萬日元，同比增長3.4%）雖然醫療用平板的交付已經完成了一輪，但臨床檢查系統的開發需求增加已經得到覆蓋。特別是，其他業務（351百萬日元，同比增長8.3%）由於子公司POTOS「Careerport」相關銷售的增加引領到了營收的增長。業務收入按照系統運作5,539百萬日元、系統開發維護268百萬日元、機械銷售59百萬日元劃分。
營業費用148百萬日元的具體構成：支付手續費主要是配合教育業務收入增加增加了49百萬日元，機器租賃等增加了15百萬日元，人工成本費用增加了主要是由於“UCARO（R）”功能改進帶來的折舊費增加等因素造成的54百萬日元增加，銷售管理費用增加了30百萬日元，主要是由於研發費用有所增加如“Awardemy(R)”等。
2. 財務狀況
截至2024年3月，總資產爲8,694百萬日元，較上年同期增長了156百萬日元；主要是由於軟件預估減少了87百萬日元，但應收賬款增加了238百萬日元。總負債爲2,639百萬日元，較上年同期減少了101百萬日元；主要是由於未繳納的法人稅增加了64百萬日元，未繳納的消費稅等增加了59百萬日元，但有息負債（長短期借款）減少了316百萬日元。總淨資產爲6,055百萬日元，較上年同期增加了257百萬日元；主要是由於利潤和剩餘投資金增加了185百萬日元，其他有價證券估值差額增加了72百萬日元。因此，自有資本比率上升了1.7個百分點，達到了69.6%。自有資本比率處於較高水平，考慮到現金流狀況等因素，我們評價公司的財務狀況良好。
(撰寫: FISCO特約分析師 水田雅展)
