株式会社コーセー(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小林 一俊)は、花王株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 社長執行役員:長谷部 佳宏)と株式会社アイスタイル(本社:東京都港区、代表取締役社長:遠藤 宗)が2024年3月11日に共同設立した「RNA共創コンソーシアム」に幹事社として参画することを決定しました。これは花王が保有する「皮脂RNAモニタリング*1」技術を核としたビジネス共創を目指す取り組みであり、今後当社では実証実験への参画をはじめとした検討を重ね、得られた知見などからウェルビーイングを高めることのできるソリューション開発を進めていきます。
*1 2019年6月4日 花王ニュースリリース
皮脂中に人のRNAが存在することを発見 独自の解析技術「RNA Monitoring(RNAモニタリング)」を開発
花王株式会社と株式会社アイスタイルは、ビューティ&ヘルス産業の健全な発展のため、「皮脂RNAモニタリング」技術を核としたビジネス共創を目指し、2024年3月11日に「RNA共創コンソーシアム」を共同設立しました。当社はRNA技術を活用するパートナーとして、株式会社マツキヨココカラ&カンパニー(本社:東京都文京区、代表取締役社長:松本 清雄)、キリンホールディングス株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役会長CEO 最高経営責任者:磯崎 功典)、パーフェクト株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:磯崎 順信)、株式会社ヘルスケアシステムズ(本社:愛知県名古屋市昭和区、代表取締役社長:瀧本 陽介)といった企業とともに幹事社として参画します。
コーセーでは、経営の中長期ビジョンVISION2026の中で「beautyだけではなく、Health・Cure領域も包含したウェルビーイング領域での提供価値」を目指しており、その中で身体や肌の状況変化を反映できる可能性のある当技術に注目しました。今回、複数の企業が集うコンソーシアムに参画することにより、技術応用やビジネス展開の規模を拡張し、このビジョン実現の一翼を担っていきます。今後、コンソーシアムで実施される実証実験をはじめとした検討を重ね、得られた知見などからウェルビーイングを高めることのできるソリューション開発を進めていきます。
※以下は当該コンソーシアムの概要であり、同日に花王株式会社らが公開した内容と同一です。
1. 背景
人生100年時代と言われる中、健康で快適な生活を送りたいというニーズは高まっており、市場はそのための健康や美容に関するサービスや情報であふれていますが、一方で、選択肢の多さゆえに「何が自分に合うのか」 がわからず、悩む生活者も少なくありません。このような時代背景を受け、ビューティ&ヘルス業界では、生活者が今の自分の状態を正しく知り、多くの選択肢の中から「自分のめざす姿に何が最も必要なのかを見極めるための基準」が必要という気運が高まっています。
一方、企業には、多様性を考慮した商品・サービスの提供やESG(環境、社会、ガバナンス)視点での経済活動が求められています。サービスを提供する企業がそれぞれ、豊富な選択肢の中から最短・最適な選択ができるような提案を行っていくことは、環境にも人にも負荷をかけない新たな市場の創造につながると考えます。
2. 皮脂RNAモニタリング」技術について
「皮脂RNAモニタリング」は、あぶらとりフィルムで顔の皮脂を採取し、その皮脂からRNAを抽出して網羅的に分析する花王独自の解析技術です(図1)。DNAが、その人固有の一生変化しない情報であるのに対し、RNAは、体調や食生活、運動、ストレス、紫外線といった環境要因によって日々変化するため、その時々の肌や体の状態を知るのに有用であると言えます。花王はこれまでに、皮脂RNAにより、体や肌のさまざまな状態の推測ができること、乳幼児アトピー性皮膚炎やパーキンソン病を早期に判別できる可能性があることなどを研究成果として報告してきました。
3. コンソーシアム設立の起点となる花王とアイスタイルとの取り組み
花王とアイスタイルは、2022年から、アイスタイルが運営する「@cosme」サイトで承諾を得られた会員の皮脂RNAを収集して、似た皮脂RNA特徴を持つ人をグルーピングし、選ばれる化粧品の傾向を解析するという共同取り組みを進めてきました*1。
花王はこのグルーピングについて検討を進め、RNA発現の類似度に基づき2つの肌タイプが存在することを報告しています*2。さらに花王は、両社の共同取り組みで得られた皮脂RNAと画像情報をもとに、これまで皮脂を直接顔から採取しなければ解析できなかった肌タイプ分類(肌遺伝子モード)を、顔写真から特定する技術も開発しました。
*2 2022年3月7日 花王ニュースリリース
花王とアイスタイル 皮脂RNAモニタリング技術を応用し、自分の肌に合う化粧品との出会いを創出 2022年春から顧客満足と商品廃棄削減をめざす共同取り組みを開始
2022年3月7日 アイスタイルニュースリリース
アイスタイルと花王 皮脂 RNA モニタリング技術を応用し、自分の肌に合う化粧品との出会いを創出 2022年春から顧客満足と商品廃棄削減をめざす共同取り組みを開始
*3 2024年2月19日 花王ニュースリリース
皮脂RNAによる肌タイプ分類の開発 遺伝子発現(RNA)特徴が異なる2つの肌タイプが存在することを発見
4. 「RNA共創コンソーシアム」設立の目的と活動について
このような、花王とアイスタイルによるこれまでの取り組みを通じて、 RNA情報が商品選択のひとつの基準として有用である可能性が見いだされてきています。そこで両社は、「皮脂RNAモニタリング」技術を核とした、さまざまな企業とのビジネス共創をめざし、「RNA共創コンソーシアム」を立ち上げます。
本コンソーシアムでは、美容健康サービスの「作る」「売る」「選ぶ」ための新基準制定や標準化、ビジネスユースケースの実証、ビジネス連携支援等の活動を推進します。RNA情報を基準としたケアやサービスが社会に浸透することで、生活者にとってはさらに満足度の高い商品選びを叶えると同時に、美容、ヘルスケアをはじめとするさまざまな領域の企業においても、生活者の悩みに対応する新たなソリューション提案や、商品開発・サービス開発におけるイノベーションの推進につながることが期待されます。
これらをビューティ&ヘルス業界全体で取り組むべく、今後、美容や健康・食といった幅広い業界から参画企業を募ります。そして、各社の持つデータや研究知見を融合して顧客や産業の課題解決を促進し、新たな価値を創造することで、業界のサステナブルな発展を実現していきます。
図2 「RNA共創コンソーシアム」を基点とした各タッチポイントでの活動イメージ
5. 「RNA共創コンソーシアム」概要
● 正式名称 RNA共創コンソーシアム (RNA Co-creation Consortium)
● 公式サイト https://www.rna-co-creation.jp
● 理事企業(運営委員会)
花王株式会社 https://www.kao.com/jp/
株式会社アイスタイル https://www.istyle.co.jp/
● 参画企業(幹事)
株式会社コーセー https://corp.kose.co.jp/
株式会社マツキヨココカラ&カンパニー https://www.matsukiyococokara.com/
キリンホールディングス株式会社 https://www.kirinholdings.com/
パーフェクト株式会社 https://www.perfectcorp.com/ja/
株式会社ヘルスケアシステムズ https://hc-sys.com/
● 活動内容
1. 「皮脂RNAモニタリング」技術を活用した事業の実証実験への支援と推進(実証活動)
・生活者の悩みに対応する新たなソリューションのデザインと検証
・ビューティ領域、ヘルスケア領域における商品開発やサービス開発のイノベーションの推進
・データ保護と厳格なポリシーに基づいた生活者データの利活用
2. 「RNA共創コンソーシアム」内外のビジネスマッチングや連携支援
・コンソーシアムで得た実証実験結果の社会への発信
・実証実験で得られた成果の社会実装支援
3. RNAに関するデータ保護とプライバシーに関する厳格なポリシーの設定
株式會社KOSE(總部:東京中央區;總裁:小林和敏)決定以秘書身份參加 “RNA共創聯盟”,該聯盟由花王株式會社(總部:東京中央區;總裁兼首席執行官:長谷部義博)和iStyle株式會社(總部:東京都港區;總裁兼首席執行官)共同成立:Mune Endo)於 2024/3/11。這是一項以花王的 “皮脂RNA監測*1” 技術爲中心的業務共同創造的舉措,將來,我們將繼續進行研究,從參與演示實驗開始,並根據所獲得的知識繼續開發可以增強幸福感的解決方案。
*1 2019 年 6 月 4 日 Kao 新聞稿
發現皮脂中存在人類 RNA,並開發了一種獨特的分析技術 “RNA 監測(RNA 監測)”
花王株式會社和iStyle株式會社於2024/3/11共同創立了 “RNA共創聯盟”,旨在共同創建以 “皮脂RNA監測” 技術爲中心的業務,促進美容和健康行業的健康發展。作爲利用 RNA 技術的合作伙伴,我們包括松木橫小原株式會社(總部:東京文京區;總裁:松本清雄)、麒麟控股有限公司(總部:東京中野區;代表董事兼首席執行官:磯崎義則)、完美株式會社(總部:東京都港區;代表董事:磯崎純心);醫療保健系統有限公司(總部:愛知縣名古屋市昭和區;總裁兼首席執行官:瀧本我們將作爲秘書公司與(Yosuke)等公司一起參加。
高絲在其中長期管理願景VISION 2026中,目標是 “在健康領域提供價值,不僅包括美容,還包括健康/治療領域”,我們專注於這項有可能反映身體和皮膚狀況變化的技術。這次,通過參與由多家公司組成的聯盟,我們將擴大技術應用和業務發展的規模,並在實現這一願景中發揮作用。將來,我們將繼續進行研究,從聯盟進行的示範實驗開始,並根據所獲得的知識繼續開發可以改善福祉的解決方案。
*以下是該聯盟的概述,與花王株式會社等在同一天發佈的內容相同。
1. 背景
在據說已有100歲生命的時代,人們對健康舒適生活的需求與日俱增,市場上充斥着與健康和美容相關的服務和信息,但另一方面,也有許多消費者擔心,因爲選擇太多,他們不知道 “什麼適合他們”。面對這種歷史背景,美容和健康行業呈現出一種日益增長的趨勢,即消費者正確地了解自己的現狀,需要從衆多選項中 “制定標準來確定他們所追求的形式最需要什麼”。
同時,公司必須提供考慮到多樣性的產品和服務,並從ESG(環境、社會、治理)的角度參與經濟活動。我相信,每家提供服務的公司都會提出建議,以便從各種各樣的選擇中做出最短和最優的選擇,從而創造一個不會給環境或人類帶來負擔的新市場。
2。關於 “皮脂RNA監測” 技術
“皮脂RNA監測” 是花王獨特的分析技術,它使用去油膜收集面部皮脂,從該皮脂中提取RNA並對其進行全面分析(圖1)。儘管DNA是該人獨有的信息,在整個生命中都不會改變,但RNA每天都會根據環境因素(例如身體狀況、飲食習慣、運動、壓力和紫外線)而變化,因此可以說它對了解當時的皮膚和身體狀況很有用。到目前爲止,花王作爲研究結果報告說,皮脂核糖核酸可以用來推斷身體和皮膚的各種狀況,並且有可能在早期階段發現嬰兒特應性皮炎和帕金森氏病。
3.Kao和iStyle之間的舉措,這是建立聯盟的起點
自2022年以來,花王和iStyle一直在共同努力,從在iStyle運營的 “@cosme” 網站上獲得同意的會員那裏收集皮脂RNA,對具有相似皮脂核糖核酸特徵的人群進行分組,並分析精選化妝品*1的趨勢。
花王正在研究該分組,並報告說,根據RNA表達的相似性,有兩種皮膚類型*2。此外,根據兩家公司共同努力獲得的皮脂核糖核酸和圖像信息,花王還開發了一種技術,可以從面部照片中識別皮膚類型分類(皮膚基因模式),而到目前爲止,如果不直接從面部收集皮脂,就無法對其進行分析。
*2 2022/3/7 花王新聞稿
從2022年春季起,花王和iStyle應用皮脂核糖核酸監測技術,創造出適合自己皮膚的化妝品,並開始共同努力,以提高客戶滿意度和減少產品浪費
2022/3/7 iStyle 新聞發佈
應用 iStyle 和 Kao 皮脂 RNA 監測技術,打造適合自己皮膚的化妝品,並從2022年春季開始共同努力,以提高客戶滿意度並減少產品浪費
*3 2024/2/19 花王新聞稿
使用皮脂RNA開發皮膚類型分類發現有兩種具有不同基因表達(RNA)特徵的皮膚類型
4。成立 “RNA共創聯盟” 的目的和活動
到目前爲止,通過Kao和iStyle的此類努力,人們發現RNA信息可用作產品選擇的標準。因此,兩家公司將成立 “RNA共創聯盟”,目的是與多家公司共同創建以 “皮脂RNA監測” 技術爲中心的業務。
該聯盟將促進諸如制定 “製造”、“銷售” 和 “選擇” 美容和健康服務的新標準,演示商業用例以及支持業務合作等活動。隨着基於RNA信息的護理和服務滲透到社會,預計消費者將能夠選擇滿意度更高的產品,同時,包括美容和醫療保健在內的各個領域的公司將提出新的解決方案,以回應消費者的擔憂,促進產品開發和服務開發的創新。
爲了解決整個美容和健康行業的這些問題,我們正在尋找來自美容、健康和食品等廣泛行業的未來參與公司。此外,通過融合每家公司掌握的數據和研究知識,促進客戶和行業問題的解決方案並創造新的價值,我們將實現行業的可持續發展。
圖 2。基於 “RNA共創聯盟” 的每個接觸點的活動圖片
5。“RNA共創聯盟” 概述
● 正式名稱 RNA 共創聯盟(RNA 共創聯盟)
● 官方網站 https://www.rna-co-creation.jp
● 董事會公司(指導委員會)
株式會社花王 https://www.kao.com/jp/
株式會社iStyle https://www.istyle.co.jp/
● 參與公司(秘書)
株式會社高絲 https://corp.kose.co.jp/
松木橫小倉株式會社 https://www.matsukiyococokara.com/
麒麟控股有限公司 https://www.kirinholdings.com/
完美有限公司 https://www.perfectcorp.com/ja/
醫療保健系統有限公司 https://hc-sys.com/
● 活動
1。支持和促進利用 “皮脂RNA監測” 技術的商業示範實驗(示範活動)
・設計和驗證新的解決方案以滿足消費者的擔憂
・促進美容和保健領域的產品開發和服務開發創新
・基於數據保護和嚴格政策使用消費者數據
2。“RNA共創聯盟” 內外的業務配對和協作支持
・向社會傳播通過聯盟獲得的演示測試結果
・爲在示範實驗中獲得的結果提供社會實施支持
3.就RNA的數據保護和隱私制定嚴格的政策