■SMK<6798>の事業概要
1. コネクタ、スイッチなどの接続部品の市場動向
同社の代表的な製品は電子部品の中でも接続部品である。接続部品市場にはスイッチ(電気機器や電子回路の通電状態をオン・オフに切り替えたりする部品)/コネクタ(充電時に差し込むものをはじめ、基板同士の接続やメモリカードの接続も行う部品)/タッチパネル(指先や専用のペンで画面に触れることで入力を行う部品)が含まれる。これらの電子部品は2010年代以降にスマートフォンやタブレット、カーエレクトロニクス等の進化と普及に伴って発展してきた。求められる機能も高度になり小型化・信号の高速化・多機能化・高機能化が進展している。2023年度の接続部品のグローバル出荷額は1兆273億円((一社)電子情報技術産業協会「調査統計ガイドブック2024-2025」)であり、2020年から10.9%増加した。今後も自動運転の高度化、AI・ロボットの普及、6G通信の普及などに伴って、接続部品の需要は拡大が見込まれる。
2. 製品の特徴とコア技術
同社の主な製品は、各種コネクタ/スイッチ/カメラモジュール/無線モジュール/リモコン/タッチセンサーなどの電子部品である。同社の部品が搭載される機器としては、スマートフォン/タブレット/ウェアラブル機器などの電子機器/自動車/電動バイク/家電/住設機器/太陽光発電装置など様々な機器がデジタル化するなかで多様化する傾向にある。標準化された電子部品はコモディティ化し価格競争が激しくなるのが一般的であるが、同社はその競争をできるだけ回避すべく、顧客の要望を取り入れたカスタム品を得意とする。同社のコア技術は、主にコネクタ開発に重要な接続技術、リモコン等の開発に重要な無線技術、タッチパネル等の開発の重要なインプット技術、各種ユニット開発に重要なモジュール化技術である。
3. 顧客の業種、地域展開
同社は約100年の歴史の中で顧客の開拓と製品の提供を積み重ねてきており、自動車業界やエレクトロニクス・家電業界などでは大手企業のほとんどの企業との取引があると言う。2025年3月期中間期の市場分野別の売上構成比では、家電分野が最大で42.5%、車載分野30.3%、情報通信分野17.2%、産機10.0%と続く。地域別では、日本市場が29.4%で最大であり、米国が25.5%、中国が22.8%、その他アジアが17.8%、欧州が4.5%である。海外販売が約7割であるのに対して海外生産の比率も6割~7割に達しており、地産地消の方針の下、現地に根差したグローバル化が進んでいる。
4. CS事業部の特長と業績動向
CS事業部が手掛ける各種コネクタは創業期から続く製品であり、技術的にも業績的にも同社の屋台骨を支える事業である。市場別では車載分野の売上構成比が42.7%、情報通信分野が33.2%であり、2分野で全体の4分の3を占める。車載分野では電動化が進み、BMS(バッテリーマネジメントシステム)の軽量化、薄型化に貢献する製品やADAS(先進運転支援システム)の需要が拡大しており、車載カメラ用コネクタなどが今後の注目分野である。情報通信分野では、スマートフォンやウェアラブル市場向けに小型化・薄型化と高速・高周波対応の製品が求められている。
同事業部の強みは100年で磨き上げてきた技術力であり、具体的には、1) 小型・高速伝送設計(情報通信市場で培った業界最小・最速通信コネクタの開発、高信頼性)、2) カスタム対応(独自構造+Flexibleなカスタム対応、豊富な実績)、3) 自動化(高速・高品質での汎用性の高い設備開発、コスト対応力・納期対応力)の3点が挙げられる。車載カメラ用コネクタでは、同社は高い市場シェアを獲得している。
CS事業部の売上高は2019年3月期以降比較的安定して推移してきた。製品のポートフォリオは、コロナ禍でのリモートワークによる情報端末の需要増や自動車販売台数の減少、中国経済の動向などのマクロ要因から顧客企業の製品のライフサイクルや、売れ行きなどのミクロ要因まで様々な要因で変化してきており、結果として利益の変動も大きい。2025年3月期中間期は主力の車載分野及び情報通信分野が順調に推移し、売上高が11,519百万円(前年同期比11.3%増)、セグメント利益が1,160百万円(同120.5%増)と好調に推移した。
5. SCI事業部の特長と業績動向
SCI事業部が手掛ける製品はリモコン/スイッチ/カメラモジュールなどであり、多様な製品ラインナップがある。市場別では家電分野の売上構成比が70.2%と高く、車載分野が18.5%と続く。住設や家電機器のリモコンにおいては日系の電子部品メーカーの撤退が相次いだ経緯があるが、同社は高機能リモコンに活路を見出し勝ち残ってきた。家電分野では、環境対応製品へのシフトの加速や安全・健康・見守りに対する意識の高まりがトレンドになっており、センシング技術やAIなどを活用して高付加価値な機能・製品が求められている。同社ではオリジナルのミリ波センサー「Milweb(R)」を基盤に、保有する技術やAIとの融合による新製品開発及び新規ビジネスの開拓を進めている。ミリ波センサーは距離・速度・角度を高精度で検知できるため、車載/ヘルスケアなどの様々な製品やアプリケーションの開発に適している。非接触で測定可能な睡眠深度測定デバイスとして「Milweb(R) Sleep」の開発を進めている。精度の高い睡眠の質の解析を可能とし、家電機器との連携による快適で良質な睡眠の実現を目指し得意先との実証実験を開始した。そのほか複数の分野での実証実験が進行中である。
同事業部の強みはこれまで培ってきた重層的な技術力と製品力であり、具体的には、1) 製品の多様性(基礎技術を幅広く保有し、複合・応用対応が可能)、2) ワンストップサービスの提供(営業・開発・生産・販売を完結できる一貫体制を確立)、3) リスク対策(多拠点生産によるBCP対応が可能)が挙げられる。
SCI事業部の売上高は、2019年3月期以降に大きく変動し、ダウントレンドで推移してきた。中国市場の停滞やコロナ禍の影響などのマクロ要因、顧客企業の在庫調整や販売不振などのミクロ要因がある。CS事業部と比較すると多様な技術を活用した複雑な製品が多いため自動化になじまない製品も多く、人件費などの製造コストがかかるため、収益性が相対的に低い傾向にある。2025年3月期中間期は家電用リモコンが順調に拡大した一方で車載用製品の需要が減少し、売上高が11,982百万円(前年同期比4.3%減)、セグメント損失が851百万円(前年同期は608百万円の損失)と、減収減益となった。2025年3月期の第1四半期と中間期を比較すると損失額は減少傾向にあり、業績の底打ちは確認できる。新中期経営計画を通じて構造改革を加速し、収益性を高める計画である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
■SMK<6798>的業務概述
1. 連接器、開關等連接部件的市場動態
該公司的代表性產品是電子元器件中的連接部件。連接部件市場包括開關(用於切換電氣設備或電子電路的通電狀態的部件)/連接器(用於充電時插入的部件,以及基板之間的連接和存儲卡的連接)/觸控面板(通過指尖或專用筆觸摸屏幕進行輸入的部件)。這些電子元器件自2010年代以來,隨着智能手機、平板電腦和汽車電子等的演進和普及而發展。所需功能也日益複雜,小型化、信號高速化、多功能化和高性能化不斷推進。2023年度的連接部件全球出貨額爲1兆273億日元((一社)電子信息技術產業協會「調查統計指南2024-2025」),比2020年增加了10.9%。預計未來,隨着無人駕駛的高度化、AI和機器人技術的普及,以及6G通信的推廣,連接部件的需求將繼續擴大。
2. 產品特性與核心技術
該公司的主要產品包括各種連接器/開關/攝像頭模塊/無線模塊/遙控器/觸摸傳感器等電子元器件。該公司的元件被廣泛應用於智能手機/平板電腦/可穿戴設備等電子設備/汽車/電動摩托車/家電/家居設備/光伏設備等多種設備,隨着數字化的普及,呈現出多樣化的趨勢。標準化的電子元器件通常會大宗商品化,價格競爭十分激烈,而該公司則力求避免這種競爭,專注於滿足客戶需求的定製產品。該公司的核心技術主要包括在連接器開發中重要的連接技術、遙控器等開發中重要的無線技術、觸控面板等開發中的重要輸入技術,以及各類模塊開發中關鍵的模塊化技術。
3. 客戶的行業型、地域展望
該公司在近100年的歷史中,積累了客戶開發和產品提供的經驗,幾乎與汽車行業以及電子和家電行業內的大型企業都有交易。2025年3月期中期市場領域的營業收入構成比例中,家電領域佔最大爲42.5%,車載領域30.3%,信息通信領域17.2%,產業機器爲10.0%。按地域劃分,日本市場佔29.4%爲最大,美國爲25.5%,中國爲22.8%,其他亞洲爲17.8%,歐洲爲4.5%。境外銷售約佔70%,而境外生產的比例也達到60%~70%,在地生產的方針下,基於當地的全球化進程正在推進。
4. CS事業部的特點與業績動態
CS事業部所涉及的各種連接器是從創立時期以來持續的產品,從技術和業績上都支撐着公司的業務。按市場劃分,汽車領域的營業收入構成比爲42.7%,信息通信領域爲33.2%,這兩個領域合計佔整體的四分之三。汽車領域正朝着電動化發展,產品在BMS(電池管理系統)的輕量化、薄型化方面做出了貢獻,ADAS(先進駕駛輔助系統)的需求正在擴大,汽車攝像頭用連接器等將是未來的關注領域。在信息通信領域,針對智能手機和可穿戴市場需求小型化、薄型化及高速、高頻響應的產品。
該事業部的強項是經過100年磨練出的技術能力,具體表現爲:1) 小型化與高速傳輸設計(在信息通信市場培育的行業內最小、最快通信連接器的開發,高可靠性);2) 客製化應對(獨特結構+靈活的客製化應對,豐富的業績);3) 自動化(高速、高質量且通用的設備開發,成本應對能力和交期應對能力)三點。汽車攝像頭用連接器方面,該公司已獲得較高的市場份額。
CS事業部的營業收入自2019年3月期以來相對穩定。產品組合受到新冠疫情導致的遠程辦公信息終端需求增加、汽車銷售載客量減少以及中國經濟走勢等宏觀因素的影響,同時客戶公司的產品生命週期和銷售情況等微觀因素也各有變化,最終導致利潤波動較大。2025年3月期中期,主力的汽車領域及信息通信領域發展順利,營業收入爲11,519百萬日元(同比增長11.3%),_segment利益爲1,160百萬日元(同比增長120.5%),發展良好。
5. SCI事業部的特點和業績趨勢
SCI事業部所涉及的產品是遙控器/開關/攝像頭模塊等,擁有多樣的產品線。按市場劃分,家電領域的營業收入構成比爲70.2%,汽車領域爲18.5%。在住建和家電設備的遙控器中,日系的電子元器件製造商撤出市場的情況曾相繼出現,但該公司在高功能遙控器方面找到了立足點成功存活。在家電領域,向環保產品的轉型加速以及對安全、健康、看護的關注上升已成爲趨勢,利用傳感技術和人工智能等需要高附加值的功能和產品。該公司基於原創的毫米波傳感器「Milweb(R)」,推進融合所擁有的技術與人工智能的新產品開發及新業務的開拓。毫米波傳感器能夠高精度地檢測距離、速度、角度,適合於汽車/醫療保健等多種產品和應用的開發。作爲非接觸測量的睡眠深度測量設備,正在推進「Milweb(R) Sleep」的開發。該設備可以實現高精度的睡眠質量解析,並計劃通過與家電設備的聯動實現舒適且高質量的睡眠,並已與客戶進行實證實驗。此外,多個領域的實證實驗正在進行中。
該事業部的優勢在於迄今爲止積累的多層次技術力和產品力,具體表現爲:1) 產品的多樣性(廣泛掌握基礎技術,可以複合和應用應對);2) 一站式服務的提供(建設能夠完成銷售、開發、生產、銷售的完整體系);3) 風險對策(通過多地點生產可以應對BCP)等因素。
SCI事業部的營業收入自2019年3月期以來大幅波動,呈現下行趨勢。由於中國市場的停滯和新冠疫情的影響等宏觀因素,以及客戶公司的庫存調整和銷售不振等微觀因素,發生了相應的變動。與CS事業部相比,由於涉及多樣的技術的複雜產品,許多產品不適合自動化,因此人力成本等生產成本較高,收入相對較低的趨勢。在2025年3月期的中期,家電用遙控器順利擴張,而汽車用產品的需求則減少,營業收入爲11,982百萬日元(同比減少4.3%),_segment損失爲851百萬日元(上年同期損失608百萬日元),出現了收入和利潤的下降。2025年3月期的第一季度和中期相比,損失額呈減少趨勢,業績底部已得到確認。通過新的中期經營計劃加速結構改革,計劃提升收益性。
SD Entertainment在健康業務的結構改革和成長戰略方面取得了更高的利潤。Hotta Marumasa由於禮品業務的出售和各項業務的先行投資的影響,因此收入和利潤下降。投資業務的銷售額爲249.53億日元(較上年同期增長1.5%),經營利潤爲13.11億日元(上年同期爲13.08億日元,較上年同期微增長)。
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