■AIAIグループ<6557>の成長戦略
3. 株主還元策
株主に対する利益還元については、現在は成長過程にあり、事業拡大に向けた積極的な設備投資や財務体質の強化等を行うことが、株主に対する最大の利益還元につながると考えている。このため創業以来配当を実施しておらず、当面はこの方針を継続するとしている。将来的には、各事業年度の経営成績や財政状態を勘案しながら株主への利益還元を検討していく方針だが、現時点において配当実施の可能性及び実施時期等については未定としている。
一方で、2024年7月に同社株式の流動性向上と投資家層拡大を目的として株式分割及び株主優待制度の導入を発表した。株式分割は10月1日付で1株を2株に分割した。株主優待制度は毎年3月末日及び9月末日現在で同社株式300株(単元株)以上保有の株主を対象として、QUOカードもしくはデジタルギフト15,000円分を贈呈する。2024年9月末日対象より実施した。
なお同社は2024年3月31日時点で流通株式比率がグロース市場の上場維持基準に適合していないため、2026年3月末を計画期間として、中期経営計画で掲げた成長戦略の実行等による上場維持基準適合に向けた取り組みを推進している。2024年7月には第8回新株予約権の行使が完了(第三者割当、交付株式数180,000株)した。
サステナビリティ経営
4. サステナビリティ経営
サステナビリティ経営への取り組みとしては、グループビジョンである「人口問題を解決する」を根幹として、質の高い保育の提供や地域の保育ニーズへの貢献、女性活躍推進や多様な働き方の実現、業務効率化やペーパーレス化の推進による環境負荷軽減など、事業を通じて持続可能な社会の実現に貢献している。今後も、財務的な価値の向上とともに、非財務価値の向上にも注力する方針だ。
AIAI PLUS及びAIAI VISITの展開加速による新たな成長ステージを期待
5. アナリストの視点
同社は、中期経営計画2023〜2025で掲げた2026年3月期の営業利益目標(300~500百万円)を2024年3月期に超過達成した。AIAI NURSERYを柱とする安定収益フェーズに入ったことが確認できた形であり、この点を弊社では高く評価している。今後はAIAI NURSERYの新規施設開設のスピードが鈍化すると思われるが、一方で、障害児の増加という事業環境の変化に対応し、AIAI PLUSをAIAI NURSERYに次ぐ成長の柱として育成するほか、新たなビジネスモデルとしてAIAI VISITの展開を本格化させる方針としている。市場競争力の高いAIAI PLUS及びAIAI VISITの展開加速、さらに「AIAI三育圏」による事業間シナジー向上により、同社が新たな成長ステージに入ることが期待されると弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
■AIAI集團<6557>的成長戰略
3. 股東回報策略
關於對股東的利益回報,目前企業正處於成長階段,積極進行設備投資和強化財務結構等,認爲這是對股東最大的利益回報。因此自創立以來沒有實施分紅派息,暫時將持續這一方針。未來將根據各個經營年度的經營成果和財務狀況考慮對股東的利益回報,但現階段關於分紅派息的可能性及實施時機等尚未確定。
另一方面,2024年7月爲了提高本公司股票的流動性和擴大投資者層,公佈了拆股並股及股東優待制度的實施。拆股於10月1日實施,將1股拆分爲2股。股東優待制度針對每年3月末日及9月末日持有300股(單元股)以上的股東,贈送QUO卡或價值15,000日元的數字禮品。從2024年9月末日的對象開始實施。
此外,因該公司在2024年3月31日時流通股票比例不符合成長市場的上市維持標準,計劃於2026年3月末爲計劃期,通過中期經營計劃所列的成長戰略的運行等努力推進符合上市維持標準的措施。在2024年7月,第八次新股認購權的行使已完成(第三者賦值,交付股票數180,000股)。
可持續發展經營
4. 可持續經營
作爲可持續發展經營的舉措,以集團願景「解決人口問題」爲核心,通過提供優質托育、滿足地域托育需求、促進女性活躍和實現多樣化工作方式、通過業務效率化和推進無紙化減少環境負擔等,貢獻於實現可持續的社會。未來也將專注於提高財務價值的同時,提升非財務價值。
期待AIAI PLUS和AIAI VISIT的推廣加速帶來新的增長階段
5. 分析師的視角
公司在中期經營計劃2023〜2025中設定的2026年3月期的營業利潤目標(3億到5億日元)在2024年3月期超過達成。確認進入以AIAI NURSERY爲支柱的穩定收益階段,這一點我們高度評價。未來,雖然AIAI NURSERY的新設施開設速度可能會放緩,但同時,爲應對殘疾兒童數量增加的事業環境變化,公司計劃將AIAI PLUS培養爲繼AIAI NURSERY之後的成長支柱,並將正式推進作爲新業務模型的AIAI VISIT的推廣。我們認爲,通過市場競爭力較強的AIAI PLUS和AIAI VISIT的推廣加速,以及「AIAI三育圈」帶來的業務間協同提升,公司有望進入新的增長階段。
(撰寫: FISCO特約分析師 水田雅展)