クシム<2345>は12月24日、「株主提案に対する当社取締役会の反対意見に関するお知らせ」を発表している。11月25日に発表した取締役1名(クシム取締役の田原弘貴氏、以下「田原氏」)に対する辞任勧告の決議および社内調査委員会設置に関するお知らせの後、田原氏がクシムのガバナンス改善を訴える特設サイトを公開しており、今回のプレスリリースは当サイト記載内容への反論となる。また、株主提案におけるすべての議案への反対も表明されている。
今回のプレスリリースは田原氏の株主提案の経過を伝えるものであり、内容の概要を(1)田原弘貴氏による株主提案役員のほとんどが辞退、(2)田原氏はコンプラ意識(インサイダー情報の取り扱い等)で取締役資質を欠くと判断、(3)田原氏は経営能力で取締役資質を欠くと判断、(4)田原氏の株主提案の理由に対する反論パート1、(5)田原氏の株主提案の理由に対する反論パート2に分けてお伝えする。当記事は(1)田原弘貴氏による株主提案役員のほとんどが辞退となる。
田原氏による株主提案は以下の2点となる。
(1)取締役(監査等委員である取締役を除く)4名(田原氏、株式会社Zaif代表取締役社長の大島卓也氏、チューリンガム株式会社代表取締役の田中遼氏、倉元製作所代表取締役社長の渡邉敏行氏)選任の件。
(2)監査等委員である取締役2名(チューリンガム監査役の榎並由洋氏、公認会計士補の荒木久雄氏)選任の件。
本株主提案における取締役候補者には、クシムの中核子会社である株式会社Zaif(以下「Zaif」)代表取締役社長である大島卓也氏(以下「大島氏」)、チューリンガム株式会社(以下、「チューリンガム」)代表取締役である田中遼氏(以下「田中氏」)及び同社の監査役である榎並由洋氏(以下「榎並氏」)も含まれている。
大島氏、田中氏及び榎並氏については、取締役への選任を田原氏により株主提案されることについて事前に承諾していなかったという。大島氏は本株主提案について取締役候補となることを辞退したい旨、田中氏は立場を明確にすることで混乱をさらに大きくすることを避けたいため今後の帰趨を見極めたい旨(ただ、大島氏同様、結果如何にかかわらず本定時株主総会の後もチューリンガムの代表取締役としての任務を全うしたい考えである旨)、榎並氏は業務執行を担わないチューリンガムの監査役であり中立的にチューリンガムの業務の妥当性及び適法性を監査するべき立場であることから本株主提案についてもクシムにも田原氏にも与しない中立を保ちたい旨、それぞれ意向の表明があったと記載された。
また、渡邉敏行氏(以下「渡邉氏」。2024年10月に当社の株式を取得し株主となっている)については、田原氏に対して取締役候補から辞退する旨の意向を伝え、田原氏がこれを受け入れた旨が田原氏により公表されている。
大島氏、田中氏及び榎並氏は、本株主提案が明らかになって以来、一貫してクシムの現経営陣と共に当社グループの経営に邁進する意向を明確にしていることに加え、渡邉氏による取締役候補からの辞退表明を受けて、田中氏による株主提案役員のほとんどが辞退ということになった。
クシム<2345>在12月24日發佈了關於「股東提案對我司董事會的反對意見的個股公告」。在11月25日發佈的一名董事(クシム董事田原弘貴氏,以下稱「田原氏」)辭任的決議及內部調查委員會設立的公告後,田原氏已經公開了呼籲改善クシム治理的特設網站,而此次的新聞稿是對該網站內容的反駁。此外,還表明了對股東提案中全部議案的反對。
此次新聞稿傳達了田原氏的股東提案的經過,內容概要分爲(1)田原弘貴氏提名的股東提案董事大多數辭退,(2)田原氏因合規意識(內幕信息處理等)被判斷缺乏董事資質,(3)田原氏因經營能力被判斷缺乏董事資質,(4)對田原氏股東提案理由的反駁第一部分,(5)對田原氏股東提案理由的反駁第二部分。文章中提到(1)田原弘貴氏提名的股東提案董事大多數辭退。
田原氏的股東提案有以下兩點。
(1)關於提名4名董事(不包括監事等董事),即田原氏、株式會社Zaif代表董事大島卓也氏、チューリンガム株式會社代表董事田中遼氏、倉元製造所代表董事渡邉敏行氏的選任。
(2)關於選任2名監事等董事,即チューリンガム監事榎並由洋氏、公認會計士補荒木久雄氏的選任。
在本股東提案中的董事候選人包括クシム的核心子公司株式會社Zaif(以下稱「Zaif」)代表董事大島卓也氏(以下稱「大島氏」)、チューリンガム株式會社(以下稱「チューリンガム」)代表董事田中遼氏(以下稱「田中氏」)以及該公司的監事榎並由洋氏(以下稱「榎並氏」)。
關於大島氏、田中氏及榎並氏,他們事前未就田原氏提名爲董事表示同意。大島氏希望辭退成爲本股東提案的董事候選人,田中氏爲了避免立場模糊造成的混亂,想要觀察未來的發展(不過,和大島氏一樣,無論結果如何都希望在本次定時股東大會後繼續履行作爲チューリンガム代表董事的職責),榎並氏在作爲不參與業務執行的チューリンガム監事,應該保持中立,審核チューリンガム業務的妥當性和合法性,因此希望在本股東提案中也對クシム和田原氏保持中立,這一點都有表達意見的記錄。
此外,渡邉敏行氏(以下稱「渡邉氏」。他將在2024年10月取得我司的股票成爲股東)請求田原氏從董事候選人中辭退,並且田原氏已經接受了這一請求,田原氏對此進行了公開。
大島氏、田中氏及榎並氏自本股東提案公佈以來,一直明確表示與當前的管理團隊一起,努力推動我們群的管理。此外,田中氏提名的董事候選人大部分因渡邊氏的辭退聲明而辭退。