■会社概要
三機工業<1961>は1925年に旧三井物産(株)の機械部を母体として設立された設備会社である。大型工事である東洋レーヨン(株)(現 東レ<3402>)の滋賀工場と青森製氷(株)の冷蔵倉庫工事を施工したことから始まった。当初は暖房、衛生、建材などを扱い、その後、電気設備にも進出し、建築設備の企画・設計・施工まで一貫した業務を主として事業展開している。
戦後は建設需要の高まりにより業績を伸ばし、1958年には資本金が10億円を超えた。その後は1964年東京オリンピック関連のプロジェクトにも参画し、日本経済の成長とともに業績を伸ばした。事業分野も空調、衛生、電気などの建築設備事業から、搬送機器、搬送システム、水処理、廃棄物処理等へ拡大し、現在では国内トップクラスの総合建築設備会社となっている。株式については1950年に東京証券取引所(以下、東証)に上場し、現在は東証プライム市場に上場している。
同社は、2016年3月期に創立90周年を迎え、2025年の創立100周年に向けた長期ビジョン“Century 2025”を発表した。第1ステップであるPhase1は2019年3月期に完了し、2020年4月からPhase2を遂行してきたが、2022年3月期でおおむね期初の目標は達成した。2023年3月期より“Century 2025”の最後の段階であるPhase3に入ったが、これも1年前倒しで達成される見込みで、会社は「“Century 2025”計画の終結」を宣言した。現在は新しい中期経営計画を策定中とのことで、来春には発表されるようだ。この新計画の内容がどのようなものになるのか楽しみである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
■公司資料
三機工業<1961>成立於1925年,最初以舊三井物產(株)的機械部爲母體,是一家設備公司。由於施工了大型工程如東洋人造絲(株)(現東麗<3402>)的滋賀工廠和青森製冰(株)的冷藏倉庫,項目由此開始。最初主要處理暖氣、衛生、建築材料等,隨後也涉足電力設備的業務,從建築設備的規劃、設計到施工,進行了一系列的一貫業務。
戰後由於建築需求的增加,公司業績不斷提升,1958年時股本超過10億日元。後來參與了1964年東京奧運會相關項目,伴隨日本經濟的增長,業績也持續攀升。業務領域從空調、衛生、電力等建築設備擴展到搬運設備、搬運系統、水處理、廢棄物處理等,目前已成爲國內頂級的綜合建築設備公司。關於股票,1950年在東京證券交易所(以下簡稱東證)上市,現在在東證主板市場上市。
該公司在2016年3月期迎來了成立90週年,並發佈了面向2025年成立100週年的長期願景「Century 2025」。第一階段Phase1於2019年3月期完成,2020年4月開始執行Phase2,但在2022年3月期基本達成了期初目標。從2023年3月期開始進入「Century 2025」的最後階段Phase3,預計也將提前一年達成,公司宣佈將「Century 2025計劃」的結束”。目前正在制定新的中期經營計劃,預計將在明春發佈。對於這個新計劃的內容,我很期待。
(作者:日經FISCO客座分析師 寺島昇)