■スマサポ<9342>の会社概要
3. サービス別概要
(1) 「スマサポサンキューコール」
入居者満足度調査サービス「スマサポサンキューコール」は、これまで不動産管理物件の新規入居者との接点を持たなかった不動産管理会社へ、入居者との継続的な関係を築く契機をつくるサービスである。入居時のお礼や満足度アンケート調査の実施を代行するとともに、生活に必要な各種ライフラインサポートなどの案内を手掛ける。具体的には、不動産管理会社が入居者の同意を得たうえで同社へ入居者の情報を提供し、不動産管理会社に代わって入居者への挨拶を行い、仲介店舗のスタッフの接客や雰囲気などのアンケートを実施する。また、アンケートを行った入居者の意向をもとに、新電力・インターネット回線・ウォーターサーバーなどの新生活に供するサービスの案内を行い、商材提供事業者へ取次ぎを行う。
同社は、不動産管理会社から提供される入居者情報に対し対価を支払う一方で、販売先・外注先などの外部委託先から顧客紹介手数料、各種商材・サービス提供会社から取次手数料などを収受している。収受する手数料が売上高、不動産管理会社へ支払う対価が売上原価として計上される。
(2) 「totono」
入居者アプリ「totono」は、不動産管理会社と入居者のコミュニケーションをデジタル化するスマートフォンアプリである。具体的には、これまで紙・電話・FAXで行われていた「入居時点検」「駐車場・駐輪場契約、更新、退去等の各種申請」「近隣トラブルの相談」などが、「totono」によりデジタル化できる。
基幹システムと連携することにより不動産管理会社は、電話で受けていた各種情報を入力する手間を省けるほか、これまで物件の掲示板に貼り出していた「断水のお知らせ」などの連絡を入居者に直接届けられるため、業務効率化につながる。入居者にとっても手軽に各種申請作業やトラブルを相談できるメリットがある。たとえば、入居者は350項目以上あるQ&Aリストを活用して部屋の不具合を自己解決できるうえ、それでも解決しなかったものはアプリ内のチャット上に画像をアップロードし、的確に不具合の状況を伝えられるため、トラブルの早期解決につながる。チャット対応について、リソースが不足している不動産管理会社に対しては、代行してチャットの返信を行うチャットセンターの運営も行っている。
「totono」は利用する不動産管理会社から初期導入料及び毎月の利用料を収受している。この利用料が売上高となり、アプリの機能開発にかかる人件費や外注費などが主な売上原価となる。
(3) 「SKB」
スマサポ内覧サービス「SKB(Sumasapo Key Box)」は、賃貸物件の内覧時における鍵の管理業務を効率化するキーボックスである。これまでは不動産仲介会社が賃貸物件を内覧する際には不動産管理会社に鍵を取りに行き、内覧が終わったら返しに行くことが必須で、鍵の管理も極めて煩雑であった。「SKB」は内覧用の鍵を空室のドアに設置したキーボックス内に格納し、アプリによって開閉できるため、鍵の管理を行う必要がなくなる。アプリによるキーボックスの開閉は不動産管理会社が承認をした時に限られるため、セキュリティ面も強化できる。また、内覧履歴も残るため、どの部屋がいつ誰によって開閉されたのかが分かり、不動産管理会社はそのデータを活用してリーシングを強化できる。収益は、導入する不動産管理会社から導入時に収受する機器代、月額利用料を売上高として計上する。
(4) 家賃保証サービス「sumai保証」
家賃保証サービス「sumai保証」は、入居者の連帯保証人を代行するサービスである。入居者にとっては保証料を支払うことで連帯保証人を立てる必要がなくなり、不動産管理会社にとっては規定する保証の範囲内で滞納賃料や原状回復費用の未回収分などの立替えを受けられる。収益は、入居者から収受する保証料を売上高として計上する。
4. 競合・強み
同社の主力サービスのうち、「スマサポサンキューコール」についてはラストワンマイル<9252>、リベロ<9245>などのディストリビューターが、「totono」については日本情報クリエイト<4054>、GMO TECH<6026>の子会社であるGMO ReTech(株)などの不動産管理のITシステム・アプリの開発企業が主な競合企業となる。
電力やインターネットなどの取次事業やITシステムの開発事業を行っている企業は国内に多数存在するなかでの同社の強みは、不動産管理業界独自の知見を生かし、顧客の業務効率の改善に関してこれまで蓄積してきたノウハウである。不動産管理会社は情報リテラシーの格差が大きく、各企業の実態や課題に合わせたソリューションの提供やきめ細やかなアフターフォローが必要であるが、同業界の現場感覚を理解していないと顧客に寄り添った提案を行えない。その点、同社の経営陣は不動産管理会社が母体となって設立された経緯があり、顧客の現場の状況に対する理解が深く、収益向上が実現するまで並走するコンサルティングや業務改善、提案活動を行える。アナログなサービスを得意とする「スマサポサンキューコール」と、デジタル化により業務改善、収益向上を実現する「totono」を一気通貫で提供する同社は一定の競争優位性を有している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林拓馬)
■智能支撐位<9342>的公司資料
3. 服務分類概述
(1) "智能支撐位感謝看漲"
租戶滿意度調查服務「智能支撐位感謝看漲」是爲此前與房地產管理物件的新租戶沒有接觸的房地產管理公司,創造與租戶建立持續關係的契機的服務。該服務負責進行入住時的感謝和滿意度問卷調查,並提供生活中所需的各類生活線支撐的相關信息。具體來說,房地產管理公司在獲得租戶同意的基礎上,將租戶信息提供給本公司,代替房地產管理公司向租戶問候,並進行關於券商門店的員工接待和氛圍等的問卷調查。同時,基於進行問卷的租戶的意向,提供有關新電力、Internet Plus-related接入、淨水機等新生活的服務信息,並進行商材提供商的轉介。
本公司在向房地產管理公司提供的租戶信息支付對價的同時,從銷售方、外包方等外部委託方收取客戶介紹手續費、各類商材和服務提供公司的轉介手續費等。收取的手續費計入營業收入,向房地產管理公司支付的對價計入營業成本。
(2) "totono"
租戶應用程序「totono」是將房地產管理公司與租戶的溝通數字化的智能手機應用程序。具體來說,以前通過紙質、電話、傳真進行的「入住時檢查」「停車場和自行車停放場的合同、續簽、退房等各類申請」「鄰里糾紛諮詢」等均可以通過「totono」進行數字化。
通過與核心系統的聯動,房地產管理公司可以省去以前通過電話接收的各類信息輸入的麻煩,並且以往在物業公告板上張貼的「停水通知」等信息可以直接送達租戶,從而提高了工作效率。對於租戶來說,也能輕鬆地進行各類申請工作和諮詢糾紛。例如,租戶可以利用350項以上的問答列表自行解決房間的故障,而那些仍未解決的故障可以通過應用內的聊天上傳圖片,準確地傳達故障的情況,從而實現糾紛的早期解決。關於聊天響應,對於資源不足的房地產管理公司,還運營代爲回覆聊天的聊天中心。
「totono」從所合作的物業服務公司收取初期引入費和每月的使用費。這部分使用費構成了營業收入,而應用功能開發所需的人力成本和外包費用等是主要的營業成本。
(3) 「SKB」
智能手機內覽服務「SKB(Sumasapo Key Box)」是一種在長租公寓內覽時,提高鑰匙管理效率的鑰匙盒。以往,房地產券商在查看長租公寓時,必須前往物業管理公司取鑰匙,內覽結束後再歸還,鑰匙管理非常繁瑣。「SKB」將內覽用的鑰匙儲存在空置的車門上的鑰匙盒內,能夠通過應用程序進行開關,從而不再需要管理鑰匙。鑰匙盒的開關僅在物業管理公司批准時才能進行,因此安全性也得到了增強。此外,內覽歷史會被記錄,可以清楚地了解哪個房間在什麼時候由誰開關,物業管理公司可以利用這些數據來增強租賃業務。收入來自於向物業管理公司收取的設備費用和月使用費,計入營業收入。
(4) 租金保證服務「sumai保證」
租金保證服務「sumai保證」是代爲提供租客連帶保證人的服務。對租客而言,通過支付按金,不再需要立下連帶保證人,而對物業管理公司而言,可以在規定的保證範圍內獲得未收款項的代償,如逾期租金和恢復費用。收入來自於向租客收取的按金,計入營業收入。
4. 競爭與優勢
在公司主打服務中,「智能手機感謝看漲」的競爭對手包括最後一公里<9252>、Liberlo<9245>等分銷商,而「totono」的主要競爭對手則是日本信息創意<4054>,以及GMO TECH<6026>的子公司GMO ReTech(株)等房地產管理的IT系統和應用開發公司。
在國內有許多公司從事電力、Internet Plus-related等中介業務以及IT系統開發業務,而該公司的強項是運用房地產管理行業獨特的知識和之前積累的客戶業務效率改善的經驗。房地產管理公司信息素養差異較大,需要根據各企業的實際情況和問題提供相應的解決方案和細緻的售後支持,但如果不了解該行業的現場感受,就無法爲客戶提供切合需求的建議。在這方面,該公司的管理團隊背景是建立在房地產管理公司之上,對客戶現場狀況的理解深刻,能夠在收益提升實現之前並肩進行諮詢、業務改善和提案活動。擅長提供傳統服務的「智能手機感謝看漲」和通過數字化實現業務改善、提高收益的「totono」共同提供服務,擁有一定的競爭優勢。
(撰稿:FISCO特邀分析師 吉林拓馬)