2028年から5年間、1PointFive社のクレジットを調達
日本郵船株式会社(以下「日本郵船」)とENEOS株式会社(以下「ENEOS」)は12月11日、大気中におけるCO₂の直接除去・貯留(Direct Air Capture with Carbon Storage、以下「DACCS」)により創出されるCO₂除去クレジット(Carbon Dioxide Removal credits、以下「CDRクレジット」)付き船舶燃料の売買に関する覚書を締結しました。
本覚書は、ENEOSが2028年から5年間、1PointFive(本社:米国・テキサス州)が米国テキサス州で2025年からの稼働を予定しているDACCSプラントにおいて、大気中のCO₂を除去・地中に貯留することで創出されるCDRクレジットを調達し、同社が供給する船舶燃料とともに日本郵船に販売するものです。DACCSは、省エネ・次世代燃料への転換等では削減できない温室効果ガスの除去を実現するネガティブエミッション技術の一つで、エネルギー分野におけるネットゼロ実現に貢献する革新的な技術です。
日本郵船とENEOSは、今後もDACCSを含む温室効果ガス排出削減技術の開発と普及に積極的に取り組み、カーボンニュートラル社会の実現に貢献します。
日本郵船は2023年11月に公表した「NYK Group Decarbonization Story 」に基づき、2050年のネットゼロ達成に向け、エネルギー効率の最大化、および従来の化石燃料からLNG、アンモニア、メタノール等の次世代燃料への転換により、CO₂削減を推進しています。また削減努力をしても排出を避けられない残余排出に対してはCDRクレジットによるオフセットを実施することで、「削減」と「除去」のアプローチによりCO₂排出量ネットゼロを目指します。
ENEOSグループは2023年5月に公表した「第3次中期経営計画 ・カーボンニュートラル基本計画 」に基づき、自社のみならず、社会全体のネットゼロ実現に向け、CCS・森林吸収・DACCS等による自社CO₂の排出抑制・吸収、および水素・バイオ燃料・再生可能エネルギー等のエネルギートランジションの推進による社会全体への排出削減に取り組んでいます。また、2024年1月に公表した「カーボンオフセット燃料 」を展開することで、社会全体における自主的な取り組みに貢献します。
1PointFiveは、CO₂の回収・利用・貯留(Carbon Capture, Utilization, and Sequestration:CCUS)を手掛ける企業であり、カーボン・エンジニアリング社(本社:カナダ・ブリティッシュコロンビア州)が有する大気中のCO₂を直接回収・貯留するDirect Air Capture技術およびAIR TO FUELSソリューションと地中貯留ハブを含む脱炭素化ソリューションの展開を通じて、2050年までに地球温暖化を1.5℃に抑えることを目指しています。Direct Air Capture技術は、低炭素燃料が広く普及するまでの移行期間中に、海運企業が排出削減目標の取り組みを進め、代替燃料の残余排出に対処する上で役立ちます。
1PointFive社のDACCSプラント「STRATOS」(提供:1PointFive)
<本件に関するお問い合わせ先>
日本郵船株式会社 :広報グループ報道チーム nykjp.ml.media@nykgroup.com
ENEOS株式会社 :広報部メディアリレーショングループ pr@eneos.com
從2028年開始的五年內,採購1PointFive公司的信貸
日本郵船株式會社(以下簡稱「日本郵船」)與ENEOS株式會社(以下簡稱「ENEOS」)於12月11日簽署了一份關於利用大氣中的CO₂進行直接去除與儲存(Direct Air Capture with Carbon Storage,以下簡稱「DACCS」)產生的CO₂去除信貸(Carbon Dioxide Removal credits,以下簡稱「CDR信貸」)的船舶燃料買賣備忘錄。
本備忘錄規定,ENEOS將在2028年開始的五年內,從位於美國德克薩斯州、計劃於2025年開始運營的1PointFive DACCS工廠中,採購通過去除大氣中的CO₂並將其儲存在地下而創造的CDR信貸,並將其與該公司提供的船舶燃料一同銷售給日本郵船。DACCS是一種實現無法通過節能、轉向下一代燃料等手段削減的溫室氣體去除的負排放技術,是推動能源領域實現淨零的重要創新技術。
日本郵船與ENEOS將積極致力於DACCS等溫室氣體減排技術的開發與普及,爲實現碳中和社會作出貢獻。
日本郵船基於2023年11月發佈的「NYK集團脫碳故事」,爲了在2050年實現淨零,推動最大化能源效率,並通過從傳統化石燃料向LNG、氨、甲醇等下一代燃料的轉型來推動CO₂的減排。同時,對於在減排努力下仍無法避免的剩餘排放,通過實施CDR信貸進行抵消,旨在實現CO₂排放量淨零的「減排」與「去除」雙重方法。
ENEOS群根據2023年5月公佈的"第三次中期經營計劃·碳中和基本計劃",致力於實現自家及社會整體的淨零排放,積極開展通過CCS、森林吸收、DACCS等手段減少自家CO₂排放及吸收,以及通過推動氫能、生物燃料和可再生能源等能源轉型來減少社會整體排放。同時,通過在2024年1月公佈的"碳抵消燃料"的推廣,貢獻於社會整體的自主性努力。
1PointFive是一家專注於CO₂的回收、利用及儲存(Carbon Capture, Utilization, and Sequestration:CCUS)的企業,致力於通過脫碳化解決方案,包括由加拿大不列顛哥倫比亞省的碳工程公司提供的直接回收和儲存大氣中CO₂的Direct Air Capture技術及AIR TO FUELS解決方案,結合地下儲存輪轂,目標是在2050年之前將全球變暖控制在1.5℃。Direct Air Capture技術將在低碳燃料普遍應用之前的過渡期內幫助海運企業推進減排目標的努力,並解決替代燃料的剩餘排放問題。
1PointFive公司的DACCS工廠"STRATOS"(提供:1PointFive)
<有關本件的聯繫方式>
日本郵船株式會社:公共關係群報道團隊 nykjp.ml.media@nykgroup.com
ENEOS株式會社:公共關係部廣播關係群 pr@eneos.com