■SIGグループ<4386>の事業概要
1. 事業概要
同社は独立系のシステムインテグレーターとして、システム開発事業(システム企画提案・開発・構築・運用までの総合的なサービスを提供)と、インフラ・セキュリティサービス事業(ITインフラソリューションとセキュリティサービスを一元的に提供)を展開し、M&Aも積極活用して業容を拡大している。
事業子会社のSIGはシステム開発とインフラ・セキュリティサービス、Y.C.O.は独立行政法人・国立大学・公益法人向けを中心とする財務会計システムなど管理業務系システムの構築・運用支援、アクト・インフォメーション・サービスは日本電気<6701>向けを中心とするシステム開発やシステムエンジニアリングサービスを展開している。2025年3月期より連結したユー・アイ・ソリューションズはシステム開発・構築・運用(売上高の約7割がインフラ・セキュリティサービス事業、約3割がシステム開発事業)を展開し、(株)日立ソリューションズよりエクセルパートナーに認定されている。また2025年3月に完全子会社化予定のエイ・クリエイションはシステム開発・保守・運用を展開し、特に製薬会社向け営業支援システム、ECサイト向けシステム開発、組込系ソフトウェア開発を主力としている。
過去4期(2021年3月期~2024年3月期)及び2025年3月期中間期の事業別売上高と構成比の推移は以下のとおりである。売上高構成比はおおむねシステム開発事業が7割強、インフラ・セキュリティサービス事業が2割強で推移している。2024年3月期はシステム開発事業が75.3%、インフラ・セキュリティサービス事業が24.7%だった。2025年3月期中間期はシステム開発事業が68.1%、インフラ・セキュリティサービス事業が31.9%だった。ユー・アイ・ソリューションズの新規連結によりインフラ・セキュリティサービス事業の構成比が上昇した。
システム開発事業は公共関連などに豊富な実績
2. システム開発事業
システム開発事業は、官公庁・地方自治体等に加えて、サービス業、製造業、流通業、金融業など、様々な業種・分野向けに、顧客の業務内容・目的に応じて企画提案から、ハードウェア・ソフトウェアの選定、システム開発・構築・運用までの総合的なサービスを提供している。特に以下の分野において、長年にわたる豊富な開発実績とノウハウを有している。
1) 公共事業分野向けシステムの開発
政令指定都市向け人事給与システム、共済・年金システム、国民健康保険に関するシステム開発など。
2) 産業用ロボット組込システムの開発
電子部品実装装置の生産ライン制御システムや生産計画・管理システムの設計・開発・保守、半導体製造装置のシステム開発支援など。
3) 移動体通信技術を利用して車載器に各種情報提供を行うテレマティクスサービスの開発
通信(テレコミュニケーション)と情報処理(インフォマテックス)を組み合わせた、大手自動車メーカー向け次世代情報提供サービスにおける車載器とデータセンター間の通信システム、契約者向けWebサービスのシステム開発など。
4) 文教向け証明書自動発行機システムの開発
大学事務システムの効率化を支援する証明書申込・発行・各種決済機能を有した証明書自動発行機システムの開発、キャンパスのデジタル化に向けたマイナンバーカード対応証明書自動発行機の開発など。
5) エネルギー分野に関するシステム開発の支援
2016年4月の電力自由化関連での送配電事業者の受付・託送システムの開発支援・保守、発電事業者向けHMI(Human Machine Interface)のPoC(Proof of Concept)の構築など。
6) 不動産関連業務に関するシステム開発の支援
不動産業における契約関連書類(契約書や重要事項説明書など)の効率化を図るドキュメント管理システムの開発など。
7) インターネットサービス事業者向けの開発支援
インターネットサービス事業者が提供する法人・個人向け各種サービスに伴うシステムの開発・保守・運用、5G対応の次世代ブランド向けサービスの開発支援、クラウドサービスのセキュリティ強化対策関連のアプリケーション開発など。
8) IT企業が金融分野で展開するFinTech(FinanceとTechnologyの造語)に関するシステム開発の支援
生命保険販売支援システムの開発支援など。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
■SIG群<4386>的業務概述
1. 業務概況
該公司作爲獨立系統集成商,開展系統開發業務(提供從系統規劃提案、開發、構建到運營的綜合服務)和基礎設施安防服務業務(集中提供IT基礎設施解決方案和安防服務),並積極利用併購擴大業務規模。
子公司SIG在系統開發和基礎設施安防服務方面發展,Y.C.O.主要面向獨立行政法人、國立高校及公益法人提供財務會計系統等管理業務系統的構建與運營支持,Act Information Service主要面向日本電氣<6701>的系統開發和系統工程服務。自2025年3月期起納入合併的用戶與我解決方案開展系統開發、構建和運營(營業收入約70%爲基礎設施安防服務業務,約30%爲系統開發業務),並被日立解決方案公司認證爲Excel合作伙伴。此外,計劃於2025年3月完全子公司化的A Creation展開展系統開發、維護和運營,特別是面向製藥公司的銷售支持系統、電子商務網站系統開發和嵌入式軟件開發爲主力。
過去四個會計期(2021年3月期至2024年3月期)及2025年3月期中期的業務分類營業收入及構成比的變化如下。營業收入構成比大致上系統開發業務佔比超過70%,基礎設施安防服務業務佔比超過20%。2024年3月期,系統開發業務佔75.3%,基礎設施安防服務業務佔24.7%。2025年3月期中期,系統開發業務佔68.1%,基礎設施安防服務業務佔31.9%。因用戶與我解決方案的新合併,基礎設施安防服務業務的構成比上升。
系統開發業務在公共相關領域擁有豐富的業績。
2. 系統開發業務
系統開發業務除了爲政府機關和地方自治體提供服務外,還針對服務業、製造業、流通業、金融業等各種行業和領域,提供客戶業務內容及目標相應的從規劃提案到硬件、軟件的選定,系統開發、構建和運營等綜合服務。特別是在以下領域,擁有多年豐富的開發業績和豐富的經驗。
1) 面向公共事業領域的系統開發
爲政令指定城市開發人事工資系統、共濟與養老金系統,以及國民健康保險相關係統等。
2) 工業機器人嵌入系統的開發
設計、開發、維護電子元器件裝置的生產線控制系統和生產計劃管理系統,並支持半導體制造設備的系統開發等。
3) 利用移動通信技術爲車載設備提供各種信息的遠程信息服務開發
將通信(電信)與信息處理(信息學)結合,爲大型汽車製造商提供的下一代信息服務中的車載設備與數據中心之間的通信系統,以及爲合同者提供的Web服務系統開發等。
4) 面向文教領域的證書自動發放機系統開發
開發具有證書申請、發放及各種支付功能的證書自動發放機系統,以支持高校事務系統的高效化,及面向校園數字化的My Number卡兼容的證書自動發放機的開發等。
5) 關於能源領域的系統開發支持
與2016年4月電力自由化相關的送配電業務者的接收・輸送系統的開發支持與維護,以及面向發電業者的人機界面(HMI)概念驗證(PoC)的構建等。
6) 關於房地產相關業務的系統開發支持
旨在提高房地產行業合同相關文件(例如合同和重要事項說明書等)效率的文檔管理系統的開發等。
7) 面向互聯網服務提供商的開發支持
互聯網服務提供商提供的面向法人和個人的各類服務相關的系統開發・維護・運營,5G支持的下一代品牌服務的開發支持,以及雲服務的安防-半導體強化對策相關的應用程序開發等。
8) IT企業在金融領域開展的FinTech(金融與技術的合成詞)相關的系統開發支持
生命保險銷售支持系統的開發支持等。
(撰寫: FISCO特約分析師 水田雅展)